QUOカードを使いまくっている話とテレ朝『キョコロヒー』が予想外に面白かった話(3/28〜4/3の日記)

QUOカードを使いまくっている話

実家に帰ったときに大量のQUOカードをもらった。なんでも、親の会社が創業何年の記念品として作ったものの余りだそうで、総額6万円分ある。こんなにあるならしばらくの間は食費に困らないなと考えていたら、裏面に掲載されている対象店舗にスーパーがない。どちらかというと自炊派ではあるので肩透かし感が否めないが、今はあまりお金がないという事情もあり、最近はもっぱらコンビニメシで凌いでいる。

ただ、一つだけ懸念もあった。QUOカードを使うのって、変に目立ったりしないか、という。今、日常的にQUOカードを使っている人がどのくらいいるのかは知らない。少なくとも普段の買い物中に、前に並んでいた人がQUOカードを使っているところは見たことがないので、「珍しくない」ということもないだろう。店員さんはお客さんの決済方法なんか気にも留めていないかもしれない。それでも、毎日QUOカードを出してくる人がいたら、「あ、QUOカードの人だ」とは思うんじゃないだろうか。しかも毎回同じQUOカード。でかでかと会社名とともに創業〇年と書かれたQUOカード。超嫌だなあ。

そんなこんなで非常に小さい話だけど、コンビニで「QUOカードの人」と呼ばれないために、近所のコンビニをローテ―ションで回るようにしていた。とはいえ、もう30歳間近の良い大人が、そんな理由のためにちまちま裏工作するのも逆に恥ずかしい。

潔く諦めて、もとい単純に面倒くさくなりいつものコンビニにしか行かなくなって2週間、ついに店員さんがQUOカードに書かれた会社名を見てニコって返してくるようになった。絶対にその会社の人間だと思われてる。嫌だ。「QUOカードの人」よりも嫌だ。

テレ朝『キョコロヒー』が予想外に面白かった話

「京子とヒコロヒーで番組がはじまるよ」でおなじみ、になっていくのだろう『キョコロヒー』がテレ朝で始まった。

日向坂46の"きょんこ"こと齊藤京子さんと、お笑い芸人のヒコロヒーさんのお二人がMCを務めるダンスバラエティだそうで。あまり共通点がないように見える二人がどんな掛け合いをするのかもわからず、全く未知の状態だったのだけど、これがすごい面白かった。

最初は、キレキレな切り込み型のトークをするヒコロヒーさんとマイペースを貫く齊藤京子さんでは、噛み合わないのでは、とひやひやしていた。実際、噛み合っておらず、ヒコロヒーさんが頭の中に「?」を浮かべている様子が見てとれたが、それも序盤だけ。徐々に噛み合わなさが噛み合っていく。特に、LINEの友達が二桁しかいないという齊藤京子さんにヒコロヒーさんが「分かる私も」と同調したとき、「え、ホントですか。へー、そんな人いるんだ」と返したところには痺れた。さすがのヒコロヒーさんも一瞬困惑の顔を示すも、すぐに立て直し「あんたもや」とツッコむ。後にヒコロヒーさんが「すごい角度で変なこと言ってくる」と齊藤京子評を語ったように、二人の会話の中では、何度もえげつない角度での変な切り返しが繰り広げられていた。何気ない会話の途中で急にはしごを外され困惑するヒコロヒーさんと、意図せず会話の主導権を握ってしまう齊藤京子さんの掛け合いが面白い。

そもそもが変な番組なのだ。キャスティングも謎ならば(ダンス経験者の齊藤京子さんと、同じくヒコロヒーさんのこともダンス経験者だと勘違いしていたゆえのキャスティング)、番組の方向性もふわふわしている。ダンスの魅力を掘り下げていくことが目的の番組ではあるが、初回のVTRは「型にハマらず自由に思いを表現するコンテンポラリーダンスは、芸人のエピソードトークでも踊れるのか」の検証であったり、と絶妙にシュールなラインを攻める。これら番組全体のふわふわした部分に対してのツッコミはすべてヒコロヒーさんが担わされていて。無茶ぶりをされ照れながら番組のテーマソングを弾き語りさせられても、齊藤京子さんを巻き込もうと彼女もいっしょに歌う流れを画策したのに「私はあんまり今歌いたくないですね」とバッサリ断られても、それに対するヒコロヒーさんのリアクションや、ツッコミが番組にメリハリをつけていく。その姿が面白くて、初回ながら普通に楽しみな番組になってしまった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?