小学生の頃にやったコントと地蔵中毒を観た話(2/21~2/27の日記)

小学生の頃にやったコント

小学生の頃、ジャイアン(剛田武)とスネ夫みたいな関係性(僕がスネ夫)の友達がいて、2年生だか3年生のときにもう一人、そこまで仲良くない同級生の男の子を加えてトリオでコントを披露したことがある。内容は、街中で男性が女性に告白するんだけど、その告白中に付近のビルから人が飛び降りたり、後ろで人がトラックに轢かれたりするというもの。とんでもないことが起きているのに告白に夢中で一切気づかない男性と、目の前で起きている異常事態、加えてそれをまったく感知しない男性への恐怖で告白が1ミリも頭に入ってこない女性。淡々と告白し続ける男性に対して「え?なんで?」「なんでなの?」と女性はどんどんパニックに陥っていくのだけど、その女性役を確か僕がやってた気がする。そんな記憶をふと思い出した。当時はおかっぱで女の子みたいな顔をしたシャイボーイだった。何でそんなことやったのかはまったく思い出せないけど、たぶんジャイアンに無理やり付き合わされたんだと思う。

地蔵中毒を観た話

劇団「地蔵中毒」第13回公演『宴たけなわ天高く円越える孫世代』を下北沢のザ・スズナリで観劇した。地蔵中毒は前作『おめかし、鉄下駄、総本山〜削ればカビも大丈夫〜(村の掟、全無視Edition)』をたまたま観劇してから気になって追ってる劇団。たまたま観劇することなんて絶対ない劇団だけど、スカイコートの神谷さんが出てたこと、「村の掟、全無視Edition」って何だよ通常版も知らねーよって調べてみたら別に通常版なんてないらしいことが分かりその感じが気に入った。そのときは正直何を観たのか、いや観せられたのか分からなかった。すべてのセリフが一発ギャグみたいで、ナンセンスギャグの応酬(初っ端の自己紹介のセリフが「魚偏に秋でうつのみやです」みたいな)。まともなセリフなんてほとんどないのに、登場人物同士では通じ合っている様子を見ると、(世界観の中では)秩序のある無秩序なんだろうなと思う。脈絡のないギャグが続いた末にいつの間にか物語は佳境を迎え終演する。これは意味を汲み取ろうとする方が間違っている。どんな話だったかもほとんど思い出せない。それもそのはずで、この劇団は「無教訓意味なし演劇」を標榜している。ボーボボに近い。ド下ネタなボーボボ。

というのが劇団の説明。物語の説明はするだけ無駄なので省いてしまう。観た方が早い。印象としては、前作は何かを思いっきりぶっ壊すみたいな「動」のギャグが多かったけど、今作は間をとって笑わせるみたいな「静」のギャグが多かった。水飲み鳥のシーンとか、どうやったらあんなもの思いつくのだろう…あそこツボに入ってしまって思い出し笑いが止まらない。一番好きなシーン。でも、一発一発のボケが前作よりライトだったかもなあとも。ただ、前回よりは物語だったというか、無秩序に展開されていたいくつかの展開がある一点に収束していく様には、「無教訓意味なし演劇」と言えど、何かがあるように感じてしまったというか、観方としては間違っているのかもしれないけど結末には普通にグッときてしまった。今後も追っていきたいし、もっと早く知りたかった、地蔵中毒。今日の夕方はオンライン配信もあるそうなのでもう一度観てしまおうかというくらい。余談だけど最前で観たので初フェイスシールド。つけかたが分からなくて開演直前までずっと緊張していた。

https://g-chudoku.jimdofree.com/

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