記事一覧
ひび|2024.04.16
日に日に、職場のビルをでたときの空の明るさが増している気がする。
きょうはお弁当を済ませたあと、隣駅くらいまで足をのばして、何するでもなくぶらぶらと散歩をした。週末に友だちといっしょに行こうと思っているお店を下見したり、百貨店を冷やかしついでにキレイなトイレで一息入れたりした。まあ、さぼりだ。既定の休憩時間はゆうにはみ出している。でも、このあと四月からの新入社員がわたしのはたらくチームに研修に来
ひび|2024.03.30
目が覚める
きょうは、ちゃんと朝のうちに起きようとおもっていた
でも毛布の柔らかさがここちよくて
すこしだけこのまま、まどろんでいることにした
いつもはまた目が覚めてしまったことにうんざりして
新しい一日が始まるのがイヤで
閉じこもるような気持ちで丸まっていることが多いのだけれど
きょうはすこしだけ特別だから
いつもよりもずっと、しあわせなまどろみ
*
街をあるく
びっくりするくらい春め
ひび|2024.03.11
寝癖がなおらない。櫛をかけておさまったかとおもったら、すこし歩いて軽く風にあたっただけでふわっふわに広がってくる。きのう、眠れなくて遅くまでiPhoneをいじっていたせいかなと思い返して、あれ、でも下にしていたのは癖のついてる方と逆側だったはず。なんでこんな、どうにもならなくなっちゃってるのさ。一日ずっと、江戸川コナンみたいな髪で過ごす。
14時40分ごろ、ふと気がついた。46分になったところで
ひび|2024.02.26
生活にすっかり疲れている。
晴れた嵐。窓の外で唸る風。暴れ狂う洗濯物。それでも、おそるおそる外に出てみて思ったより寒く感じないのは、二日ぶりの陽射しのおかげか、それともきのうの羽田の凍りつくような雨の厳しさを身体が憶えているからか。青空に梅が映える。
淡々とはたらく。いい仕事はしたとおもう。褒めてもらっても、心はもうあんまり動かない。契約を更新するために判をおす。またしきりに褒めている。何も感
ひび|2024.01.05
渋々起きあがった。冷凍ごはんをチンして、きのうの豚汁をあたためる。黄色いロウみたいになったラードたちが、すぐにきらきらなスウプに変わってゆく。みかんを皮ごと半分に割って、ふたつみっつくらいの房をまとめて口に放り込む。幼い頃はみかんのすじをなるべく綺麗にとらないと、のどにひっかかりそうで怖かったのをおもいだす。コーヒーを淹れて、シャツにアイロンをかける。
先日わたしの本を買ってくれたKさんから、う
【日々】彷徨う|二〇二三年十一月
二〇二三年十一月五日
中央線に乗り換える。そこでふと自分の前に電車に乗り込んだひとの背中に妙に見覚えを感じる。なんとなく流れでそのひとの向かいに座ってみて、ちょっと可笑しくなってしまった。知り合いでも何でもなく、でもたしかにこの男の人と同じ駅からいっしょに乗り込んで、しかも向かい合わせに座ったことが以前にもあったというだけ。どうして覚えているかって、その男の人の顔かたちとか、頭にちょこんとのった
【日々】フェイクファーの夜|二〇二三年十月
二〇二三年十月十三日
なんとなく書けない日がつづく。
心動いても書き残す気持ちにならない。
そもそもほとんど動かないし。
日々、最低限のことしかできない。
ギター弾けたらいいだろうなあとふと、おもった。きのうInstagramでみた浮さんみたいに、風に吹かれながら、どこでも自由にすきなものが歌えたらどんなに良いだろう。武蔵境から乗ってきたギターケースをかかえた女の子の、口元に浮かぶやわらかい微
【日々】仲間がほしかった|二〇二三年十月
二〇二三年十月二日
朝方、何度かうっすら目が覚めた気がする。昨晩、扇風機の風量をすこし強くしすぎて、風が冷たい。でも起きあがってそれを調整する気力はなくて、うすい毛布にくるまってしのぐ。となりのあーちゃんが時折お手洗いに立つのを感じながらうつらうつらする。
ゴミ出しに玄関をあけるとひんやりした風。秋というよりちょっと冬のにおいすら感じる。ヨーグルトをたべる。このところ、眠れずに苦しむ夜が減
【日々】みんな天才だよ|二〇二三年九月
二〇二三年九月十九日
ちゃんと朝と呼べる時間にベッドを降りる。残りもののカレーとバナナ、ミルク。コーヒーをいれて、本の編集作業。慣れないInDesignを見様見真似。こういう時つい完成を焦ってしまって、丁寧に学びながら進むことができなくて後で苦労するのだけど、今回もそうなりそう。部屋の中はクーラーがきいていて気持ちがいい涼やかさ。
灼熱の中を泳いで一週間ぶりにオフィスへ赴く。最寄駅を出てか