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多拠点生活をしていた私が、「ただいま」と言えるあなたの居場所を作る話

話を聞いた拠点オーナー

おいとこ三津浜邸(愛媛県松山市三津浜)

黒衣Aさん
20年ほど前に、グラフィックデザインの仕事の関係で東京でのシェアハウスと松山で二拠点生活を実践。
子育てや介護、コロナなどをキッカケに、自身の仕事や人生を見つめ直し、多拠点・二拠点居住をしてみたい人のための事業をしたいと決意。愛媛県松山市に「おいとこ三津浜邸」を2023年にオープン。
この場所を”みんなの親戚のおばちゃんち”のような存在にするのが目標。

おいとこ三津浜邸を立ち上げた経緯を教えてください。

今までは、グラフィックデザインやイベントの企画などの仕事をしていたのですが、育児や介護、コロナを経て、自分の仕事や人生を見つめ直したことがキッカケにありましたね。

自分の道を考えていく中で、これまで私自身がシェアハウスやゲストハウスで人生が豊かになった経験があるので、色んな地域で多拠点生活をしてみたい人のための事業をしたいと考えるようになり、この滞在拠点をオープンしました。

どんな想いで拠点づくりをされていますか?

私自身が色んな地域のゲストハウスなどに滞在して多拠点生活を実践していた時のことなんですが、仕事でうまくいかない経験があり落ち込んでいた事があったんですね。
そんなとき、同居人の方に「お疲れ様!」「コーヒーでも飲みますか?」
と言っていただき、凄く救われたという経験があります。

一人で暮らしていると自分だけで抱えてしまうような悩みも、ゲストハウスだと帰ってきたら別世界が広がっていて、気持ちを切り替えることができたんですよ。
当時の経験で私も救われたように、皆さんにとっての「戻れる居場所」を作りたいという想いで拠点運営をしています。

拠点名にある「おいとこ」とはどういう意味でしょうか?

荷物を「置いておこう」という意味が込められているんですよ。(笑)
普段の日常で大変なことや、辛いこともあると思いますが、ここでは、心身の背負っているものを一旦置いて、ゆっくりしてもらいたいと思っています。
なんとなくゆったりと過ごして頂いて、自分らしくフラットに戻れる場所にしていきたいんです。

拠点や地域(愛媛・三津浜)の魅力は何でしょうか?

港町で、昔から色々な人が訪れる習慣のあった地域なので、知らない人がいても特に怖がられず、挨拶をすると挨拶を返してくれる雰囲気があります。
静かなんですけど、人気はあるので寂しくはない。そんな魅力がある街ですよ。
徒歩圏内にスーパー、コンビニ、漫画カフェ、パン屋、渡し船など色々あるので、お休みの日もやることに困らず、のんびりと過ごすことができます。
拠点内でも、水餃子を作ったり、お団子を作ったり、コーヒーを淹れたり、利用者さん同士などで少しお話できる時間もつくったりしているので、ご無理のない範囲で参加していただいたりもしていますよ(笑)
いらした時には、ご都合よろしければ是非私ともお話しましょう!

みよしの渡し船

今後の黒衣さんの夢を教えてください。

ずっとこの場所を維持し続けて、「おかえり」と言えるような場所にしたいですね。
ずっと変わらず、同じ状態で、ずっとここに、戻ってこれる場所として。
あとは、訪れた皆さんから「親戚のおばあちゃん家」と言ってもらえる場所にしていきたいですね。


おいとこ三津浜邸(愛媛県松山市三津浜)