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復讐の石英 第3話「吐気模様」
■教室
「転校生出てこいオラァ!」
授業中、突然素行の悪そうな男が乱入してくる。
その後ろには眼鏡をかけた少女がついている。
「……」
英司は肩肘を着いた手で頬をついて窓から外を見ている。
「はいはーい! 私だよぉ、あとこいつ」
叶瀬が立ち上がると、俺の肩をバシバシと叩く。
「面倒なのはパスだ」
「こっち向けや!」
男はバットを英司に投げつける。
「ちっ」
英司は男の方を向い
復讐の石英 第2話「灰とマフラー」
2年前
この国の生誕80周年を祝う催しによって街中で賑わっていた。
「ほら、英司早く行こ?」
ブロンドの髪が美しい少女が僕の手を引っ張る。
「落ち着いて行こう、はぐれちゃうよ」
「もう、楽しみじゃないの?」
「僕は里奈がいればどこでも楽しい」
「……なら」
里奈は僕の腕に抱き着く。
「里奈⁉」
「うふふ、こうすればはぐれないでしょ?」
二人でパレードを見る。
幸せだ。
僕は、里奈がい
復讐の石英 第1話「決別そして、」
■あらすじ
仮初めの平和で染め上げられ、裏では他の国に搾取されている国。
この国では人々の解放という目的の過激テロ組織、浄天会が浸透していた。浄天会がばら撒いたウイルスによって、人生を狂わされた少年、石波英司は復讐のために政府の犬となる。
学園内にて、ウイルスの売買を行う浄天会を見つけ出すため、英司は学園に潜入する。
そこで、真面目だが危うい少年、灰崎燐と出会い、共にテロリストを探す中、復讐に憑
マガジン漫画原作「ヘタレ王子と熱砂の旅路」あらすじ
大砂漠の強国の王子であるルドは東の果てにあると言われる水の国ジャッパンを目指すことを偉大な父に言い渡される。
しかし肝心のルドは砂漠を股に掛ける屈強さもなければ、白紙の航路を進む勇敢さを持ち合わせていないヘタレだった。
しかし、彼には仲間がいる。一人一人がどっかの漫画の主人公を務められるほどに勇敢で豪傑だ。
ではなぜ彼らがルドの元に集うのか?
それは自身の目で確かめて欲しい。
ヘタレ
マガジン漫画原作『ヘタレ王子と熱砂の旅路』 3話「ネタばらしは盛大に」
■アジト奥地
立っている者は宝玉を持つ老人以外にいない。
老人「ほっほっほ、容易い容易い」
老人は勝ち誇って王子の傍に近づいた、その時。
ルド「きえぇぇい!」
突然立ち上がった王子は宝玉が付いた杖を奪い取る。
老人「何⁉」
ルド「はあはあ、油断、したなぁ」
息を荒げながら笑みを浮かべたルドは老人を見上げる。
老人「な、何故?」
ルド「何言ってやがる? 分かってんだよ、俺が情けない
マガジン漫画原作『ヘタレ王子と熱砂の旅路』 2話「ヘタレに隠れし力」
■広間
巨大な炎がゴウエンを包む。
ゴウエン「うっ⁉」
バオ「こんがり具合はどんくれぇかなぁ! 頭がヘルメットで焼け具合がばらつくかもしんねえけどなぁ!」
ゴウエン「そうだな、これは暑いな」
ゴウエンはヘルメットを取り、地面に転がして素顔を明かす。
バオ「てめえ、その顔⁉」
バオはゴウエンを見て身震いする。
ゴウエン「珍しい、か。鉄の一族は」
真っ赤な目、肌には鉄のような鱗があり
マガジン漫画原作『ヘタレ王子と熱砂の旅路』 1話「DO ZE ZA」
一台の船がキャタピラを転がせ、広大に広がる砂漠の上をゆっくりと進んでいる。
■船内
ルド「暑い、アチいよぉ~」
船内はクーラーが効いておらず、砂漠のど真ん中、蒸し風呂状態である。
ルド「へいッ! メカニック、空調どうなってんだ空調は!」
俺は内線でメカニックに怒鳴る。
メカ「あー船長。今、エアコン切ってます」
ルド「なぁーんで切ってんの! この俺を殺す気か!」
メカ「油が足りないん
マガジン漫画原作『キングバック』あらすじ
記憶喪失の青年、岩谷治は偶然にも太陽の国の若きトップ、ステラに拾われ、太陽、月、炎、水、木、鋼、砂の国による7つ巴の戦いに巻き込まれてしまう。
そんな中、彼らは主の背中を守る存在、キングバックを戦場の武器として使い、治自身もその力に目覚める。
治はステラの「戦争終結のために全ての国の頂点に立つ」という理想に共感して共に多くの国を縦横無尽に跨ぎ、最中、臆病な敵国の密偵クラスチェを仲間にする