見出し画像

【介護】【認知症】利用者から殴られる【ハラスメント】

先日、同僚からテレビで介護職員が利用者からハラスメントを受けているといった内容の番組が放送されていたと聞きまして、それを聞いた私は、へぇー、今まで明るみ出てこなかった部分がやっと世間に少し知る所となった訳ですね。はいはい。と感じたわけです。

実際結構キツイのですよ。
軽く思い浮かぶだけでもいくつか例を出せそうなので書いていきます。

ボールペンで頭を刺され大怪我
あれは可哀そうでした。
当然ですが刺した人はお咎めもなく普通に暮らしてましたね。
末期の癌患者で痛みを感じなくさせるような麻薬的なものを治療に使っていた記憶があります。
まともな精神状態ではないのですが、尊厳を大切にしているため、本人の希望で紙やペンを持たせていたのだと思います。
やられた側ももう少し考えて接すればと思う部分はあるような気がしなくもないですが、起きてしまった事はどうしようもないですよね。
その病院は精神科か何かですか?
いいえ違います。
一般的な療養型の病院です。

寝たきりの母親が大事過ぎて良い服を着せる。
入浴の現場を見に来る。
散髪の様子を見に来る。
全てに対してクレームを入れてきましたね。そのモンスター娘さんは。
まるで赤ちゃんにでも話しかけるような口調で母親に声を掛けていました。
もし話す事が出来たなら、そのお母さんは娘さんに何を伝えるのでしょう。
何かのホラー映画でしょうか。
イケメン男性職員には色目を使ってニコニコ。

職員全員の両腕が傷だらけの施設。
一人目を見た時は自傷行為かと思い気まずくなりました。
二人目を見た時はこの人も?と思いました。
三人目は真夏だというのに長袖でした。
すぐに理由は分かりました。
介護抵抗のある利用者さん。
認知が重すぎて声掛けでどうこうのレベルではありません。
二人で対応しようが三人で対応しようが無理です。
ですが放っておくわけにもいきません。
食事も摂ってもらわないといけないし、排泄もそのままにはしておけないし、お風呂にも入って頂かなくてはなりません。
私は何を相手にしているのでしょう。
言葉も通じない何か。
すぐに私の両腕も傷だらけになりました。
これでも介護職員歴10年以上のプロだと自負しておりますが、とんでもない所に転職してしまったと先が思いやられました。
身体拘束?精神薬?
病院ならまだしも、施設では無理なのです。
虐待防止法に守られています。

おしりや胸をさわる患者さん。
女性にとっては最悪じゃないでしょうか。
ですがこういった人は昔からいます。
外国人介護職員も増えてきた中で、何も知らない中国人がベッドに近づいた時に無言でおしりを触った時でした。
ものすごい形相で母国語をまくしたて患者に対してビンタをしておりました。
私は何か見てはいけない物を見てしまったような居たたまれない気持ちになり、そっとその場を離れました。
数日後、その中国人は辞めていきました。
今ならもう言ってもいいですよね?時効ですよね?
私はあの時どうすればよかったのでしょう。
それが私の目に入る所で起こった事に自分の不運を呪います。

と、いくつか例を挙げてきましたが、この事例全てにおいて、経営者側は知らんぷり。下手すると職員が悪者にされて終わりです。
職員は被害者です。ですが、全然守ってもらえません。
そりゃ辞めますよね。

せめて危険手当?みたいなものでもあれば、許す許さないかは別として、少しは怒りの溜飲を下げる事はできるのではないか。
そんな事が思い浮かび、調べて見たら、
【令和3年度介護報酬改定では、介護職員の処遇改善や職場環境の改善に向けた取組の1つとして、全ての介護事業者にハラスメント防止のための必要な措置の実施が求められ、また、カスタマーハラスメント防止のための必要な措置の実施が推奨されました。】
というような文章が厚生労働省の介護現場におけるハラスメント対策マニュアルに。
つまりそれって、我々が受け取っている処遇改善手当に危険手当も含まれているって事?よく分かりませんが、もしそうなのだとしたらいったいどれだけの介護職員がその事を把握しているの?全然周知されていない。
次回の委員会の議題に挙げてみようかしら。

とまぁ、長くなりましたが、介護職員が色んな矛盾や葛藤と戦っているという事が少しでも伝われば幸いです。
これにて今日の私の日記は締めさせて頂きます。
最後まで読んで下さりありがとうございます。
またお会いしましょう。


サポートありがとうございます!収益は新しいページを作るための活動費にします。今後ともよろしくお願いいたします!