#推し
君は OFFICE CUE を知っているか ~120の半分~
120の半分
その昔、すすきのでなまらあやしい占い師と出会った。
その人は、ディスコ帰りのイケイケギャル(死語?)だった私の手のひらを見て、きっぱりと言ったのだ。
「あなたは 120歳まで生きます。」
マジで?120てかい⁉と友達と大笑いした。
3年ほど前、もしもその占いが当たっているとしたら、私にはこの先,今まで生きてきた年月と同じだけの時間があるのだと気づいた。
子育ては完了
君は OFFICE CUE を知っているか ~走れ ウポポイ 後編~
ウポポイの公式サイトに飛ぶ。
小一時間かけてやっと入場チケット二枚購入完了。
よし、あとは誰か一緒に行ってくれる人を探そう。
三男も夫も仕事だ。
唯一の友達に 日曜日ヒマ? とラインを送る。
「あさって?予定入ってるわ。」
そだよね。
いや、ぼっちでも行くぞ。
何人たりとも私を止めることはできない。
自分で運転して行く!
ところで
ウポポイってどやっていくんだ?
私ってやつは、カーナ
君は OFFICE CUE を知っているか ~走れウポポイ 前編~
2006年夏
当時中学3年生だった次男が「ケータイを買ってほしい」と言い出した。
その頃の我が家の鉄の掟
『ケータイは高校入学が決まったら。』
長男長女はそれに従い、合格発表の日に買いに行った。
どうして?
「友達みんなもってるから、俺だけ連絡とれない。」
そんなの家に電話してくればいいべさ。
「メールもやってみたい。」
いや、高校入学してからでも遅くないんでない?
兄ちゃんも姉ちゃ
君は OFFICE CUE を知っているか ~報われない愛だってある~
中島みゆきの「誕生」という楽曲がとても好きだ。
冒頭は恋の歌のようだけど、聴き終わったときには、すべての人に
「生きてくれてありがとう」と
みゆきが言ってくれている曲だと思っている。
4年前、強気で生きていた私は、ある時から涙が止まらなくなった。
何を見ても何を聞いても涙が出る。
ゴミステーションに置かれた壊れた椅子を見ただけで、急に降ってきた雨と風の音が聞こえただけで、涙があふれた。
君は OFFICE CUE を知っているか ~SLAM DUNK はどこへいった~
「いったいスラムダンクはどこへいったんだ?」
ここ1年ほど、家族が集まると必ずその話になっていた。
仕事を辞めて、人生初のロングバケーションに入ってからしばらくは、ぼーっと日々を過ごしていた。
これではいかんと一念発起。ずっとやりたかった断捨離を敢行したのは2021年夏。
まず、物置同然になっていたロフトに手を付けた。
子どもたちの残していったものは勝手に捨てられないから置いといて、
君は OFFICE CUE を知っているか ~ 唯一無二の愛のカタチ~
短い期間だけど、水道メーターの検針員をやっていたことがある。
水道のメーターというのは一軒に一つ、必ずついている。たとえ空き家であっても建物が建っている限りメーターはあって、漏水などの故障はないか確認しなければならない。一軒一軒、水道量と料金のお知らせを投函する。
一日で二万歩くらい歩く。
メーターが玄関近くにあるならすぐに投函できるが、家の裏側にあるときは面倒だ。家と家の間を、
君は OFFICE CUE を知っているか ~ケーキ~
私が小学生の頃、母がでかくて深い蓋のついたフライパンみたいな鍋を買ってきた。そのフライパンでカステラを焼くというのだ。オーブンレンジがまだ普及していない今から50年以上も前に、家でカステラが焼けるなんて、そりゃすごいことだ。
ワクワクしながら待っていた私と妹のまえに置かれたそれは、カステラという見た目ではなかった。まず丸い。カステラと言えば長方形という概念は捨て去りなさいと言わんばかりに半球型
君は OFFICE CUE を 知っているか ~真夜中の密かな時間~
ほぼワンオペの母親業をこなし、やっと4人の子どもたちを寝かしつける。 末っ子の3男はもちろん母としか寝ない。次男は私の耳たぶをちょしながら寝る。長男長女は勝手に寝てくれるようになってはいたが、寝かしつけと寝落ちはほぼ同意語だった頃の話。
起床とともに始まる格闘は、子どもたちが寝静まるまで手も気も抜けない毎日。唯一自分のためだけに時間を使えるのが、みんなが寝静まったあと、日付変更時前後の2時間ほど