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アゼルバイジャン暮らしの日記

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アゼルバイジャンの首都、バクーに暮らして5年目。2024年は新年の試みに、日記を綴ります。日々の出来事や、心に浮かんで沈む泡々を。
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#日記

【アゼルバイジャン暮らしの日記】今日は料理をやれる日のたま。

【アゼルバイジャン暮らしの日記】今日は料理をやれる日のたま。

2024年1月18日

昨日インプラントの治療で切開した傷が痛いし、なんだか熱っぽいので、今日は予定を全部キャンセルして、休養することにした。

お弁当作りもやっつけ仕事で、昨晩の残りもの(豚肉炒め)に、常備菜(ほうれん草の胡麻和え、パプリカのきんぴら)を詰めて、卵焼き(これは朝作った)でおしまい。アゼルバイジャンでは、ほうれん草は冬場の今しか出回らないので、手に入るうちにせっせと食べる。スーパー

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【アゼルバイジャン暮らしの日記】なんでもない日おめでとう。

【アゼルバイジャン暮らしの日記】なんでもない日おめでとう。

2024年1月16日

寒い。
今日は何も外出の予定がない日。一日パジャマで暮らそうかと思ったけれど、良識ある大人なのでそうもいかない(お掃除のおねえさんたちと水漏れ修理の工事人たちが来る)。重い腰を上げて、のろのろとシャワーを浴びて着替えた。

毎朝、朝食を食べることにした(新年の抱負)。
今朝は、鯖の缶詰で汁ものを作っておいたので、それを温めた。具材は、鰹だしにじゃがいも、大根、玉ねぎ、ほうれ

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【アゼルバイジャン暮らしの日記】漏水と南極と寿司と鴨しゃぶ。

【アゼルバイジャン暮らしの日記】漏水と南極と寿司と鴨しゃぶ。

2024年1月15日

週末に出かけているうちに、客間のバスルームで、上階から漏水があり天井から水が滴っているという厄災。瀟洒な縁飾りの付いたバスルームの天井に、薄茶色のしみが広がっている。まあこういうのは仕方がないよね、と半ば諦めの境地で大家さんに電話。マスチェル(工事人)を寄越してくれるそうだ。

月曜日。朝のうちに、食料品の買い物に出かける。のんちゃんが近所の大きなスーパーマーケットに、車で

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【アゼルバイジャン暮らしの日記】毛糸の靴下の暖かさと、その先へ。

【アゼルバイジャン暮らしの日記】毛糸の靴下の暖かさと、その先へ。

2024年1月13日

週末から大寒波が来るとの予報。雨は朝方に雪になった。

北海道生まれなので、寒いのは好きじゃないけれど慣れている。反面、暑いのは好きだけれど、不慣れだ、すぐに熱中症みたいになる。寒冷地仕様のこの身体。バクーの家は、ラディエーターの集中暖房なので、一日中ふんわりと暖かく快適。北海道の家と似ている。とはいえ気候は東京の冬とさほど変わらないくらいなので、外もそんなに寒くはならない

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【アゼルバイジャン暮らしの日記】外国語は私の窓。

【アゼルバイジャン暮らしの日記】外国語は私の窓。

2024年1月12日

朝起きるのが億劫で、やっつけ仕事で夫のお弁当。今日は焼きそば(カッペリーニ、キャベツ、人参、玉ねぎ、ベーコン、ソース味)。

朝、ジムに行ってのんびり体を伸ばす。これが習慣になればいいな。朝のサウナも心地よい。そのあと少し眠くなるけどね。

お昼は、大好きなエスミラさんと待ち合わせ。エスミラさんは、長年アゼルバイジャンの小・中学校で日本語を教えていらっしゃる。ソ連時代からの

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【アゼルバイジャン暮らしの日記】さようならに思う。

【アゼルバイジャン暮らしの日記】さようならに思う。

2024年1月11日

鏡開きなので、夫の朝食に、秘蔵の懐中しるこを出した。お餅も足して。彼は甘いものが好きなので、うれしそう。もうお正月気分も終わりだね、と私が言うと、今年はそもそもあまり祝祭感がなかったね、と。まさにその通り。

出勤する夫を見送って、昨晩から仕込んでおいた、パンドカンパーニュの種を焼き上げる。すごく久しぶりに焼いたので、なんだか勝手が掴めず、少し過発酵気味で、クープがあまり開

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【アゼルバイジャン暮らしの日記】年の初めは、『くるみ割り人形』で。

【アゼルバイジャン暮らしの日記】年の初めは、『くるみ割り人形』で。

2024年1月10日

妹の誕生日。おめでとうとメッセージを、元気そう。しかしあとで別件で母と話したら、なんだか体調が悪そうとのこと。去年手術をしているから、心配。でもなかなか忙しくて大きな検査にも行けない様子。かといってなにか現実的に力にもなれない遠距離からでは、私はなんのアドバイスもできないし。だから妹も、表面的には元気、と楽しそうな様子だけを送ってよこしたのかもしれない。こうして家族と離れて

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【アゼルバイジャン暮らしの日記】おしゃべりが楽しい。

【アゼルバイジャン暮らしの日記】おしゃべりが楽しい。

2024年1月8日

風邪は思ったよりもひどくならなかった。

昼は、お友だちに会いに行った。今はイタリアに住んでいるけれど、婚約のお披露目で一時帰国しているアゼルバイジャン人のお友だち、ニギャールさん。彼女は、群馬大学にも留学していたので、日本語も堪能だ。嬉しそうに、パーティーの写真や婚約者の写真を見せてくれる姿が可愛い。もともと華やかで可愛らしい人だけれども、こういう幸せに満ちた姿は本当にきれ

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【アゼルバイジャン暮らしの日記】ちょっとダウン。

【アゼルバイジャン暮らしの日記】ちょっとダウン。

2024年1月7日

正教会のクリスマス、アゼルバイジャンではなぜか今年は「平日」扱いとなった日曜日。

2週間とちょっとぶりに、夫出勤、私はお弁当を用意してあげる。久しぶりすぎて緊張して6時の目覚ましの前に目が覚める。天気予報を聞いて、洗顔して(蒸しタオルでぷふっと顔を温める。いい気持ち)、簡単に身支度して、キッチンへ。ご飯を炊いて、おかずを作って(今日は鶏むね肉のバターぽん酢焼き)、卵焼きも焼

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【アゼルバイジャン暮らしの日記】新年、心を濯ぐ。

【アゼルバイジャン暮らしの日記】新年、心を濯ぐ。

2024年1月4日

「日本は大きな地震だってね」
サウナの熱気の中で、ペシュテマルというハマム用の布を、頭にぐるぐると巻いた初老の男性が、声のトーンをひとつ落として言う。
「たくさんの人が亡くなっています。」私は答えて、能登の位置関係を説明しながら、以前見たあの海辺の風景を感傷的に思い返していた。そんなふうに、私たち日本人の今年の年明けの風景には、深々とした亀裂が走った。その黒々とした疵の跡を、

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【アゼルバイジャン暮らしの日記】冬休み最終日。

【アゼルバイジャン暮らしの日記】冬休み最終日。

2024年1月6日

休暇最終日。(なぜだか日曜から出勤の、今年のアゼルバイジャンの年末年始休暇カレンダー)。

今日のうちに済ませておきたい用事をあれこれと。夫に車を出してもらい、大きなスーパーマーケットに出かけて、重い食材をまとめ買い。朝の開店直後スーパーマーケットはとても気分がいい。空いているし、品物は補充されたばかりだし。果物と野菜をたくさん買って、牛もも肉と鶏むね肉、牛乳と豆乳、鯖の缶詰

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【アゼルバイジャン暮らしの日記】冬ごもりの一日。

【アゼルバイジャン暮らしの日記】冬ごもりの一日。

2024年1月5日

「なんだか喉が痛いな」起きぬけに夫はそう言って、少しだるそうな様子。秘蔵のパブロンを飲んで、のそのそとまたベッドに戻っていった。少しして、寝室を覗くと、すやすやと寝息が聞こえる。体調が悪い時、彼はよく眠る。やはり風邪なのだろう。

だから朝食はスウプにした。キャベツやニンジンやポロ葱なんかをくたくたに煮込んで、少しだけトマトを。茅乃舎の野菜だし(とてもお気に入り)と一緒に煮る

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