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ただの日記

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#コラム

日記#12 結局、備忘録

日記#12 結局、備忘録

2021年11月14日(日)

久しぶりだから書き出し方がわからなくて、リズムが掴みたくて人の記事をいくつか"つまみ見"した。本当は、どうでもいいことだってなんだって、毎日少しずつ吐き出してその蓄積を残したいのに、日が空くとどうしたって「その時期の総括」みたいなことを書こうと頭が働きだしてしまう。これだけ多くのことに直面している毎日、全部の見たもの、全部の思ったことをここに言葉にするのは無理なのに

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ただの日記 #1

ただの日記 #1

14:56 近所の一番のお気に入りでこれを書いている。
隠れ家みたいに路地裏のマンションの一角にあるんだけど、たぶん近所の人はみんな知っていて、いつもお客さんが絶えないのに毎回ちょうどよく座るところが残っている。伊坂さんのエッセイにあった「長居できる、空いている、(あとなんだっけ)」の三拍子揃った喫茶店を執筆の拠点にしていたらことごとく潰れてしまった。という当たり前のちょっと切ない記述を思い出して

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ただの日記 #2

ただの日記 #2

こんな状況にいると一層、誰かの日常が自分にとっていちばんの非日常で、一番の知るべきニュースだと思えてくる。

そうならわたしも、重力に従い続けて降下するこの毎日だって、書くだけ書いといたらいいこともあるかもしれないし。

自粛生活ももうすぐ1ヶ月になって、日々じわじわと何かが吸い取られている。やる気とか、食べたいものを思いつく思考力とか、「朝」とか。すなわち生きる意志とか。

毎日適当に音楽を流し

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ただの日記 #3 コロナ渦の基本的人権

ただの日記 #3 コロナ渦の基本的人権

Wikipediaで、父親が今年60になることを知った。

歪んだ眼鏡を直したり、何ヶ月も買うのを迷っていたイ・ラン の「悲しくてかっこいい人」を探しに本屋に行ったり、まとめて外出しようと思ってチャリを出した。や、最近お金使いすぎてるし、(良いことじゃないけど)先にブックオフに寄ってから本物の本屋に行こう、と思って、眼鏡屋とは反対の方向に向かった。

ブックオフには、欲しかった本が全然なかった。ウ

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ただの日記 #4 書けない

ただの日記 #4 書けない

変化がない。

驚くほど変化がない。

毎日8時にアラームが鳴って、唸りながらごろんごろんしてスマホを眺めていると、あっという間に9時を過ぎていて、無に近いいちにちのやる気を絞り出して1階に降りてくる。コーヒーを入れて、適当にパソコンを開いて、適当に逃げて、4本指で Chromeと一向に進まない企画書を往復して、夜になって適当に店じまいする。自粛期間の唯一の変化は、筋トレとヨガが楽しくて習慣化した

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