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臨床心理士への随録

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大学院入学から臨床心理士になるまで/2018.3-2020.12/心理学/臨床心理学/臨床心理/臨床心理士/公認心理師/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/心理カウンセラー… もっと読む
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#リクルート

「大学院修士365日で学んだこと」 臨床心理士への随録 心理学

「大学院修士365日で学んだこと」 臨床心理士への随録 心理学

来月にリクルートの先輩方とお話しする機会があり、私は彼らに何を語れるのだろうと、この一年で印象的だった学びを思い返していました。

心理的困難を抱え生きる人は多い産業カウンセラーの資格を持ち、会社の衛生委員会での経験から、産業領域のメンタルヘルス事情には多少の知見がありましたが、精神科病院や児童心理治療施設、特別支援学校、特別養護老人ホーム、更生保護施設などでの実習を通じ、多くの人がそれぞれの心理

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「cocoro no cacari」屋号に込めた想い|臨床心理士への随録 心理学

「cocoro no cacari」屋号に込めた想い|臨床心理士への随録 心理学

2018年12月に屋号を取得しました。従業員ではなく自営業者として仕事をしていく理由と、屋号に込めた想いについて整理してみます。

なぜ個人事業主なのか語弊を恐れずに言うならば、既存の心理職ポストに就くだけでは儲からないことと、まずは自分の身の丈でマルチに市場開拓していきたいからです。

日本の新米臨床心理士の平均年収は241.4万円です(厚生労働省賃金統計調査)。この金額、どう思いますか?例えば

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「心理学は営業に役立つか」 臨床心理士への随録

「心理学は営業に役立つか」 臨床心理士への随録

総論 YES で、使い方次第では NO なのかな、と思うのです。

生命保険の更新期が近づき、既存と新規、複数の方々からお話を伺う中で、この人からなら買えるなと思える営業とそうでない営業がいることを改めて感じています。自分の営業時代を省みつつ、違いをつくるその要素は何なのだろうと、完全なる私の嗜好と偏見で考えてみました。

・顧客が自分で決断するというゴールに向かって伴走的な援助をする
・自社商品

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私がリクルートを辞めて心理屋に転身した経緯|臨床心理士への随録 心理学

私がリクルートを辞めて心理屋に転身した経緯|臨床心理士への随録 心理学

年齢を言って「大学院に通う学生です」と自己紹介すると、「会社辞めちゃったんですか」「生活は大丈夫なんですか」「思い切りましたね」「よく奥さんが許してくれましたね笑」などと驚かれます。

もうすぐ24ヶ月の院生生活の1/4が終わります。ここらで改めて、40歳で17年間の会社員キャリアを捨て、心理屋としての道を歩み始めた経緯を、整理しておこうと思います。

会社員としてやってきたこと大学 社会学部を卒

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「クライエントとの関係性密度を高める」 臨床心理士への随録

「クライエントとの関係性密度を高める」 臨床心理士への随録

心理援助の場面では、最初に援助の枠組みをつくることが重要です。治療構造がクライエントとの関係性の密度をつくり、援助行為の効果に影響します。

そのために、初回のインテーク面接で、クライエントの主訴を聴き、支援の方向性を含む見立てを行います。何を目的やゴールにして心理面接を行うのか、面接の頻度、時間や料金、守秘義務などについて相互の同意をとります。双方による意識のすり合わせが重要です。最初にすべてが

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「リクルート社員の言葉 Part.2」 臨床心理士への随録 心理学

「リクルート社員の言葉 Part.2」 臨床心理士への随録 心理学

「遊びと思うな、仕事と思え。仕事と思うな、遊びと思え。」

入社1年目にある懇親会の運営を任されました。「飲み会を仕切れない奴が、仕事を仕切れる訳がない。」こんなことも言われました。正直その時は懇親会を仕事と見なしておらず、思惑を見抜かれたような気がして悔しかったので、きちんとやってみることにしました。参加者の面子から嗜好性を割り出し、場所選定・催し内容・挨拶人を誰にするかなど、数週間前から手間暇

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「リクルート社員の言葉 Part.1」 臨床心理士への随録 心理学

「リクルート社員の言葉 Part.1」 臨床心理士への随録 心理学

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」リクルート創業者の江副浩正さんの言葉はあまりにも有名で、私も困難にぶつかった時などはこの言葉を胸に唱えて、自らを奮い立たせていました。

近年は企業にメンタルヘルスへの取り組みが課せられるようになってきました。例えば2015年から義務化されたストレスチェック制度などですね。このような風潮がなかった時代でも、リクルートは潜在的に(意図的だったのかな)社

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