マガジンのカバー画像

秘密

28
わたしが焦がれた話です。現在進行形です。
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

帰るまでの時間、南西の月。

今日が少しずつ遠くなる
帰る時間が近づいてく
少し寒いから手を繋いだ
私は寂しいと素直に口から出す
気をつけてねって言った
気をつけてくださいって言われた
その後すぐに大きいおじさんにぶつかった

反対側の電車が君を乗せて進む
電波が悪いからすぐに返信はできない
連絡をくれた
南西に月がある事

反対側の電車に乗った
南西の窓際は盗られた
月はあとのお楽しみにしよう

こんな事を書いていたら
私は

もっとみる
海雲、あなたが描く。

海雲、あなたが描く。

一体、何時間過ごしてきたんだろうか

あなたの中のその言葉は何色だろう
青色だろうか
その中のその音は何色だろう
黄色だろうか

私は、あなたの描く曲を
好きなんだろう

黄昏時、私、ここにいる。

黄昏時、私、ここにいる。

ここに居れば
世界中の好きじゃないもの達が
大好きになれそうだよ、

隣に居ても
私が私を忘れないよう アンテナを立てて
私のままで居るよ

たぶん見つめ合うことは
この先もしたくないと思うけど
同じ景色が見えてるなら
このままでいよう

春だから通りすがりに桜を見て
頭に好きな曲を流しながら
一緒に、黄昏よう
このままでいよう。

羊、ふわふわしてやりたい

夜はさびしい
負けた気がしてままならない

電話がしたいなんて、言えないし
羊を数えても眠れない
眠れない
電話がしたいけど
そんなこと言えない
羊は可愛いけど
可愛くない
電話がしたいけど
したくない
羊の中でもう
ふわふわしてやりたい
ふわふわしてくれよ、
ふわふわしてくれ。

君の目は

君の目は

君はそらさなかった
私の薄くて丸い目から
他ならとっくにそらされて
私の目はどこかわからなくなる 
でも君はそらさなかったから、
だから泣きたくなったよ 
だからそらしたよ
君の濃くて鋭い目から

ひとりでいても

あなたの手は大きい
私の拳を
包んだ。
その大きい手で包んだ
私の拳は包まれた
見えなくなった
見えなくなってしまった
おかしくて笑った
恋人繋ぎなんかより
おかしくて笑った
恋人繋ぎは嫌いじゃない
嫌いじゃないけど
好きじゃない
これがいい
きっとこれを探してた
一人で歩くと
右手の外側が
寂しい
思い出すと笑ってしまう
楽しいんだ
これで
笑っていられるよ
 

もう2日と9時間

もう2日と9時間

目を見る事がいつも以上に難しい
その言葉とか
その声の低さと速さを耳で捉えるのも
十分だ
言葉の選び方だったり、話し方、
つま先はこっちを向いてて
自分を貶して
私に勿体ないくらいに敬う
ちゃんと眼を見てくれたから
余計困ってしまった
幻なんじゃないか

私、ちゃんと眼を見れたかな
ちゃんと見たいよ眼を見たいよ