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アスリートの”壊れない体づくり”まとめ

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30代で3つの代表チームをサポート、そして 結果に貢献した筆者。 厳しい試合日程を戦い抜く体づくりをどうすればいいのか? その考え方や実際の例をまとめています。
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記事一覧

「常にシャープに動きたい!」ディトレーニングとトレーニング負荷の関係

「常にシャープに動きたい!」ディトレーニングとトレーニング負荷の関係

今回は

ディトレーニング(detraining)と
トレーニング負荷(training load)の

関係について書いていこうと思います。

現代のメジャーなスポーツは
兎に角、シーズンが長く、
過密スケジュールです。
つまり、半年以上もの間
常に試合が何回もあります。

ひと昔、ふた昔前までは
週1回だったのが
週に2‐3回の試合などは
当たり前になってきました。

そして、これは
プロスポ

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スポーツ科学をより理解する2

スポーツ科学をより理解する2

今回は様々な”力”に関する
考察をProf. Verkhoshanskiの
Special Strength Trainingを基に
書いていきたいと思います。

アスリートパフォーマンスおいて
”力”とは様々な形で論じられます。
ここでは

最大筋力

爆発力(瞬発力)

発射力

加速力

に関して書いていき、
更にはこれらをどう鍛えていくか?
を書いていきたいと思います。

この記事はこんな

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『結果を残すプロセス』シーズンを点ではなく線で見る

『結果を残すプロセス』シーズンを点ではなく線で見る

このポストはApplied Sports Science、
つまり、現場で応用できる
スポーツ科学に関して書いていきます。

下のツイートは為末さんが
言った野球に関する科学的な
見解に関する反応です。

スポーツ科学を少し勉強していれば
野球はパワースポーツであり、
何度もプレーするわけではないので
彼の言う事は一見正しいように見えます。

ただここ数年の自分が持ち始めた
見解は彼とは反対意見な

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ピークパフォーマンスに関する考察 1

ピークパフォーマンスに関する考察 1



ピークパフォーマンス(笑)
日本のスポーツ界では
ピークパフォーマンス、
ピーキング、またベストな
コンディションで臨む、
といったことを言う人、
宣伝、本が沢山ある。

正直自分はこの風潮というか、
考えに違和感を感じる。

なぜか?

自分はそれが言い訳を
言っているようにしか
思えないからです。

”今日はベストコンディションでないから負けた”
”ピークパフォーマンスに持っていけなかった

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ピーキングに関する考察2

ピーキングに関する考察2

前回のぼやきでは、ピーキング、
ピークパフォーマンスと声高に言っている
今のスポーツを取り巻く状況と
最低ラインの引き方を書きました

つまりアスリートとしていかに
一貫性を保てるか、
振れ幅のブレが少ない
パフォーマンスが出来るかが、
非常に大事だと書いています。

ピークパフォーマンスに関する疑問今回はピークパフォーマンスに
関して常々考えていた疑問を
書いていきたいと思います。

”もしピー

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ピリオダイゼーションは必要?いいところと悪いところ。

ピリオダイゼーションは必要?いいところと悪いところ。

今日はピリオダイゼーションの良い所と悪いところを4つの文献を元に話していこうと思ってます。基本的な概念なんかはすっ飛ばして行くので、ピリオダイゼーションに馴染みのない人はフーンで大丈夫です。

最初に
まず最初に伝えておきたいのはピリオダイゼーションは未完成の概念・ツールです。今から話すことの元となる4つの文献からもピリオダイゼーションの良い所と悪いところが両方書いてありました。つまり、自分たちよ

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Force-VelocityとTime-Force Curve

Force-VelocityとTime-Force Curve

こんにちは、

今回は次の有料コンテンツを
理解するために
必要な知識である

Froce-Velocity Curve /力ー速度カーブ

Force-Time Curve/力ー時間カーブ

に関しての記事です。

多くのスポーツ、
特にフィールドや
コートなどで行うスポーツ
(サッカー、テニス、バスケ etc)での
成功には

パワーが重要な要素の一つである

ことは誰もが理解できること

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ピーキングに関する考察3 実際の例

ピーキングに関する考察3 実際の例

”今日は調子よかったのになぁ。。。”
結局負けちゃった。。。。

負けた後によく聞く、
つぶやく言葉の
Top3に入るんじゃないでしょうか?

”体の調子がいけると思ったんですけどね”
これもよく聞きますね。

今回のブログポストは
”調子よかったはずなのに
結局負けた”アスリートや

サポートしているアスリート達が
調子を良くして送り出したはずなのに
結局負けてしまった人には
凄くいい内容だと思

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オフシーズントレーニングの設計図

オフシーズントレーニングの設計図

今年ももう後2カ月です!!
多くのスポーツがオフシーズンに
入っているところではないでしょうか?
そして、いつもの課題ですよ!

”オフシーズントレーニングどうすんの?”

で、これをやったらいいという事を提供する
のは個人的にはあまり好きではないので、
自分の納得のいくオフシーズントレーニングの
計画を作っていく為のワークブックを作りました。

このワークブックはこんなアスリートにお勧めです。

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トレーニングを何ですんの?

トレーニングを何ですんの?

プロアスリートは何故
練習やウェイトトレーニングを
こなすのか?

楽しいから!
。。。。。ではないです。
プロアスリート達は基本的に
トレーニングは嫌いです。

多くのプロアスリート達は
試合は好きです。
そして、試合中のスタッツや
試合の結果で評価が決まります。

では、なぜ練習やウェイトを
するのか?それは自分達が
評価される試合でアドバンテージを
得る為です。

今回はXや有料メンバーシッ

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トレーニングを何ですんの?2

トレーニングを何ですんの?2

楽しいからでも
好きだからでも
ありません。

もちろん好きになってくれたり
楽しんでくれたら
仕事はやりやすいですが
絶対条件ではありません。

アスリートが
トレーニングをするのは
競技でアドバンテージを得る
それだけです。

何をもってアドバンテージと
しているのか?その答えは
こちらに書いています。

今回はXや有料メンバーシップでも
お知らせしたように今ままで
読みたかった本の内容と解説

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何でトレーニングすんの?3

何でトレーニングすんの?3

さぁこのシリーズも3回目になりました!
まだVol1と2を読んでいない方は
是非読んでください。(有料です。)

今回はXや有料メンバーシップでも
お知らせしたように今ままで
読みたかった本の内容と解説を
していきたいと思います。

今回もDr. Dan Cleather著の
The Black Book of Training Wisdom
に関して書いていきます。

今回はCh3,4&5を中心

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何でトレーニングするの?4

何でトレーニングするの?4

さぁこのシリーズも4回目になりました!
まだVol1-3を読んでいない方は
是非読んでください。(有料です。)

https://note.com/coach_saki/n/ndc227d29e984

今回はXや有料メンバーシップでも
お知らせしたように今ままで
読みたかった本の内容と解説を
していきたいと思います。

今回もDr. Dan Cleather著の
The Black Book o

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高く、速く、強く!1

高く、速く、強く!1

今回の有料ポストはXで
ポストしたこちらに関して
日本語訳と自分の解説を
書いていこうと思います。

今では当たり前に
行われているこれら
2つのプライオメトリクス。

この2つのエクササイズですが
もちろん違います。

今回からこの二つの
エクササイズの生みの親である
Prof. Yuri Verkhonshaにも
触れながら書いていこうと思います。

スポーツサイエンスの
歴史も知っておくのも

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