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【詩集】

69
私の書いた詩です。
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#言葉

【詩】一本の道

【詩】一本の道

田舎の川岸
一筋の小路
日差しに輝く亀の甲羅
縁起の良さそうな風景

繰り返される毎日の舞台
空に消える炭酸の泡が
私の声を運ぶ

川の流れは時を超えて
繰り返される日々の中で
静かに語りかける

田舎の川岸
一筋の小路
心を満たす
縁起の良さそうな日々

【詩】月の名前

【詩】月の名前

窓外に広がる夜の静けさ
君の言葉 重く胸を締め付け
欠けては満ちて繰り返す
月のように月のように

何度も繰り返す映画ワンシーン
君の言葉 頭に浮かぶ
鮮やかになっては色褪せる
花のように花のように

波の音に響く 海岸沿いの風景
君の言葉は 詩のように重なる
君の言葉を 詩のように
何度も何度も

【詩】いつだって

【詩】いつだって

いつだってあなただけだった
夜道を彷徨う孤独な影
ただ君一人を求めて
別れの言葉が荒涼と響く
誰もいない部屋心が叫び悲しむ
いつも予期せぬ結末を迎える
どうしてなんだろう

いつだってあなただけだった
思い出の公園 交わした約束
笑うと細くなる目 小さい耳
車の中で涙な滲み悲しみに包まれる
気づいた時には遅すぎた
どうしてなんだろう

いつだってあなただけだった
駅までの道を歩むたびに
君の姿を求

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【詩】もっと笑ってよ

【詩】もっと笑ってよ

ほんと笑うよね
鏡の中へと
姿を投げる葛藤の波に
眠れぬ夜に心は疼き
避けるように優しき光

ほんと笑うよね
「大丈夫?」と問う声が
聞こえても逃げるように
心の底に痛みは漲る
笑顔の裏に涙を隠す

ほんと笑うよね
過ちの影と足跡
過ぎ去った日々心に刻まれ
「もういいよ」とささやいても
消えない痛み癒えぬ傷

ほんと笑うよね
涙の痕胸に刻み
強がりの笑顔 心の奥で
「誰か助けて」と願い続け
孤独の

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【詩】花の名前

【詩】花の名前

花の名前を知りたくて
夜の闇に問う
星の光に尋ねる
朝の風に耳を傾け

雨の音に溶け込む
線香花火の夜、心揺れる
微かな闇に包まれ
善良なる気持ちが揺れる

君の手は遠い
意味のない言葉を感じて
瓶のコーラを一口
笑みの裏に隠された不安

大袈裟な夢が僕らを包む
少しの嘘が静かに語る
夜霧に包まれた街で
電柱が静かに佇む

名もなき花が咲

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【詩】空虚

【詩】空虚

空虚なる夢 迷いし幻
屋根の下に 忍びたるは
嫌悪と情けなさ 心を穿つ
己が弱さ 痛みとなりて

静かなる夜 彷徨いて
星々のささやき 耳に寄せ
自我の影 伸び立ちて
無力感に 身を委ねん

空虚なる夢 迷いし幻
屋根の下に 忍びたるは
孤独なる旅路 歩みて
強さを求むる そして眠る

静かなる夜 彷徨いて
星々のささやき 耳に寄せ
見えぬ何かが 我を襲う
恐れに 身を寄せん

迷いし夢よ
我を受

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【詩】秘密があるよ

【詩】秘密があるよ

あなたの秘密、聞かせてくれるなら
私は静かに耳を傾ける
その深い闇や輝く星のような輝き
何でもいいよ

心の奥に秘めた思いを
少しだけ交換しよう
その秘密が儚くても
私は受け止めるよ

夜の静けさに包まれて
二人だけの世界で語り合おう
その秘密が辛くても
私は共に歩むよ

あなたの秘密
聞かせてくれるなら
私はただ寄り添う
その深い闇や輝く星のような輝き
何でも受け止めるよ

以上です。
ありがと

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