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自作【毎週ショートショートnote】まとめ

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途中参加している毎週ショートショートnoteの記事だけをまとめたマガジンです。
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#毎週ショートショートnote裏お題

【毎週ショートショートnote】騙せ林檎パン

昼飯時、校舎裏にて私は弁当つくる系男子といっしょに購買で買ったパンを食べていた。

「こんなの林檎パンじゃない。アップルパイだ」

「はあ? これアップルデニッシュだぞ」

「それはズルい」

この弁当つくる系男子は、ひたすらに手製弁当をつくり、いっしょに女子と食べることを夢見ている。

最近は、その弁当を私が食べている。
もちろん、この男子に誘われてではない。
うまそうな弁当につられたのは私だ。

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【毎週ショートショートnote】べこクィーン鉄塔

「リーダー、いなちゃんって女の子にモテてない?」
「小番、ようやっと気づいたねえ」
「なんでだよー。俺のファンなんてほぼ男だぞ」
「ファンはいるだけありがたいものだよ」
「なんで、なんであんな不愛想なやつが」

「小番知らないのか? いなちゃんはファンに話しかけられると真っ赤になって、うなずくだけの赤べこになるんだぜ」
「そうそう。でも少し気に食わないことがあると、女王様なみの無表情で対応するから

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【毎週ショートショートnote】迷鑑定バディハイキング

「おつかれ! ボディビル!」
「ああ、帰ってたの」

探偵事務所に帰った名探偵ボディビルディングは、助手であるバディにつれない返事をした。

「帰ってたのって、ひどい!」
「いや、好きな人ができたの~とか言って、もう帰りません! とか言ってたじゃない」
「好きな人に恋人がいたの」
「あんたそういうところは疎いわよね。迷鑑定だわ本当に」
「だってえ、好きになっちゃったんだもん。もうやだー、ハイキング

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【毎週ショートショートnote】ビジュアル系男子に教えられた琴

林檎(りんご)ちゃんは、見た目だけなら、ビジュアル系男子だ。

プラチナブロンドの短い髪に、耳にピアス。
僕より大柄で、一番背の高い生徒が履くズボンの丈は足首より上だ。

そんな林檎ちゃんは、僕に構ってくる。

「鎌犬(かまいぬ)ー!」
「しーっ! 静かにして!」
「えー、なんでだよ」

なんで後ろから抱き着くの、もう。
女の子だって、意識する。

時刻は昼休み。
僕の弁当が目当てなのはわかるけど

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【毎週ショートショートnote】アルプス笑点かい?

「テレビの前のみなさん! こんばんは。アルプス笑点のお時間です。司会の山上です。今日はですね。出張版でして、地域活性化をしていこう! とのことで、商店街をぶーらぶらと歩く企画となっています」

「あれ? アルプス笑点じゃね!」
「おや、私を知っておいでですか」
「当たり前じゃん。ほら、川井、止まれって。本物の山上さんだぞ」
「面倒くさい」

「おや、そちらのお嬢さんに見覚えがありますね」
「俺は?

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【毎週ショートショートnote】外道一組

「また、ゲームしてるのかよ」
うるさいやつが帰ってきた。
「別にいいだろ。俺の勝手だし」
「よくねえよ。ブレーカーとんだら怒るじゃねえか」
「そら、そうだろ」
「納得すんな。ほら、飯にするからゲームやめろ」
うるさいやつだ。言われた通り俺はゲームをやめた。
「飯食ったら、ずらがるぞ」
「え? 明日まで大丈夫じゃなかったのか?」
「急な予定変更らしい」
「なら、しょうがないか」

俺は相棒が作った手

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【毎週ショートショートnote】星屑ドライブ

高嶺さんとのドライブ、未だ車中である。
ときどき、パーキングエリアで停まり昼食を済ませたり、トイレにいったりしたが、ほとんどが車内だ。

「高嶺さん、どこに行くの」
「秘密ですわ」

うれしそうな高嶺さんに、わたしもうれしくなるけれど、不安もうずまいている。タクシーのメーターはとっくにふりきれている。わたしはそんなタクシーをはじめてみた。

やがて、目的地に着いたのかタクシーが止まった。
山の上で

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【毎週ショートショートnote】イカ室たぎった

家庭科室にて、僕はイカを焼いていた。
いや、なんで?
いや、本当になんでなのかわからない。
ただ、林檎ちゃんがイカ焼きを食べたいから、スーパーで生のイカを買ってきたのだ。冷凍ボックスにまで入れて持ってきたから、イカ焼きの一つでもつくらないとイカがかわいそうだし。
たまたまクラブ活動がない日だったからよかったものの。まったく。

「イカ焼きできたー?」
「まだだよ。串、ちゃんと買ってきた?」
「これ

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【毎週ショートショートnote】ポポパポペピアノ

「川井、なに読んでんだ?」
「うるさい」
「なんだと!」
「まー、まー、喧嘩したらだめっすよ」
狩田は小番をなだめる。

「お兄ちゃんのインタビュー読んでるんだよ」
猫屋敷は川井の読んでいる雑誌の内容をこたえた。
「川井って、兄ちゃんいんのか…って、オノマトペピアノさんじゃん!」
「有名なんすか?」
「ゲームのSE片っ端から担当してるような人だぞ!」
「そういえば、いなちゃんまだあのピアノもってる

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【毎週ショートショートnote】メガネ冠婚葬祭

眼鏡屋の二階は居住スペースになっている。
吸い寄せられるように一階のシャッターに手をかける相方を急いで止めた。

「俺から眼鏡を奪うな!」
「深夜にシャッターがらがら開けたら、目立つだろ。裏手に勝手口があるから、そっから入るぞ」

だだをこねる相方をひきずりながら、眼鏡屋の一階に入る。
相方が真っ先に入ろうとしたので止めた。

「なんで!」
「防犯センサー解除すんのが先だ」

さっさともろもろの防

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【毎週ショートショートnote】無理無理童話88

「おじいちゃん! ATMにあずけたのは、ヘンゼルとグレーテルの魔女のおばあちゃんがお鍋におちそうなところだよね。あと、ラプンツェルの塔からおちそうになる魔女のおばあちゃんもあずけたよね。それで、おばあちゃんが二人になっちゃうから、違うおはなしに出すの! ラプンツェルのおばあちゃんはシンデレラの魔法使いのおばあちゃんにしたら、空を飛べるから大丈夫でしょ! 羽がぱたぱたしてたし。 そこに出すの!  そ

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【毎週ショートショートnote】建設の頓珍漢

好きという気持ちが家なら、きっと私は建てかたを間違えた可能性が高い。

「こっちが好きなタイプ教えたんだから、林檎ちゃんだって答える義務がある。だから、教えてくださいお願いします」
「必死か」
「僕だけ教えて不公平だもん」

家を建てる前にすることは、間取りを決めることだと思う。
部屋はどのくらいとか、キッチンはここ、風呂はここでトイレはここ。外装を先に決めるという手もあるかもしれないが、それは立

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【毎週ショートショートnote】ラーメン部骨伝導

「ごめんなさい幸次さん。ボディビル連れてきちゃって」
「いや、俺の方こそごめん」
「へー、可愛い子だね」
「ずりぃぞ、尾出」
「素直によろこびましょうよー」
「注文していい?」
「自由すぎるやつら連れてきて、本当にごめん」

ラーメン屋にて、バディと尾出幸次のデートに5人ついてきていた。
バディには、名探偵ボディビル。
尾出幸次には、猫屋敷、小番、狩田、川井いな。
計7名が食卓を囲んでいる。

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【毎週ショートショートnote】どこもお遍路

うっかり風邪をひいた。
布団をかぶり、うんうんうなりながら、考えるのは鎌犬のことだった。

あいつ、弁当二つ、つくってるだろうな。
だれかに告白したのかな。
告白したとして、受け入れられたとしたら、私は喜ぶべきだろうか。

喜ぶべきだろうな。
あいつに彼女ができたのなら。
でも、もし、私のことを待っていたとしたら。

「ここどこだ?」
長い長い階段の上に私はいた。
「夢の中だよ」
私のさらに上の階

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