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いつかのキミへ

18
いつか贈りたい
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#大切にしている教え

恋した息子に贈る詩

恋した息子に贈る詩

恋をしたって? おめでとう
オクテでまじめな 君だけど
大事な君の ことだから 
心から言う おめでとう

どうして良いのか 分からない?
それなら僕に まかせてよ

苦手な君に 届けよう
恋の魔法に かかった君に
桜咲く頃 唱えて欲しい
思いをかなえる おまじない

片思いなんて 良いけどね
声が聞けたら もっと素敵さ
笑顔が見たくは ならないか
どうすりやいいって? わかるだろ

ためらい、恥

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古い記憶を思い出した話

古い記憶を思い出した話

古い記憶というのは、ふとした時に何気ない拍子で思い出してしまう。そんな風に思えることがある。それは、ボクが鶴の記事を読んでいる時のことだ。

↓ツル、食べちゃいましたって、昔のヒトはおそろしい…

随分と昔のことだが、同僚の後輩女子が結婚した。

その半年前の夜、彼女が夜に突然電話してきた。職場で話すことは多かったが、何度か数人で飲みに行ったりしたくらいの関係だったから何事かと気になった。そう言え

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まるごとバナナの話

まるごとバナナの話

それは衝撃だった子ジカの事件から2年後の、何気ないある日のことだ。

↓下品極まりない、若き日の黒歴史。R18だと思います。ふうちゃんさん、こんなのにイラスト使ってごめんなさい。

その日、仕事から帰ったボクは何気なく冷蔵庫を開けた。大したものは入っていなかったが、奥の方に「まるごとバナナ」を発見した。こんなの、いつ買ったんだっけ。記憶も曖昧だが、お腹が空いたボクは早速頂くことにした。うん、ひさび

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父とクマ撃ちの話

父とクマ撃ちの話

ボクが子供の頃、父は夕食時に酒に酔うと色んな話をしてくれた。
今ならコンプラ違反な事件ばかりだったが、時代が違うから仕方ないのだろう。父の生きた時代は遥かにワイルドで、その話の背景は荒れ狂った嵐のように感じられた。

父がまだ若かったある日、仲間とクマ撃ちに行ったという。
クマとは、時々テレビのニュースでも街中に出没したといって取り上げられる、あの黒い巨大なヤツだ。プーさんやパンダのような可愛らし

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4月1日の告白

4月1日の告白

この日は、きっと何を言ってもウソになるらしい。

強く、なりたかった。

やっと大学に受かった。ようやく居場所を見つけはしたが、時々襲ってくる不安は消えなかった。ローンで買った250ccのバイクが相棒だった。

夜中の第三京浜で何㎞出せるかやってみた。恐怖の向こうに希望が見えるかも、そんな思いだった。バイクは車体が軽い分アクセルを開けば高音を奏で急加速してくれる。10秒もかからずにスピードは100

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駆け引き

駆け引き

お酒は時に人の理性を狂わせる
でも時に心を和ませて楽しい宴を盛り上げてくれる
でも時に心を慰めて寂しい夜に寄り添ってくれる

お酒は時に人を理性を惑わせる
でも時に心を大胆にして思いを伝える勇気をくれる
でも時に心を震わせて感動を大きく伝えてくれる

そんなお酒との付き合いは大事だよ。生真面目な日本人ならなおさらね
もっと人生を楽しまなきゃ、ってキミがお酒の神様ならきっとそう言うさ
ほら、世の中は

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