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どこでも街歩き

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趣味と言うか、生活の一部となっている街歩き。平日のランチタイム後の職場周辺や、休日の地元での街歩き、外出や旅行での駅などを拠点としたウォーキングなど、ちょっとしたきっかけで歩き始…
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#土木

◎山梨へのプチ旅◎:④中央本線各駅下車の旅(その2:笹子駅)

◎山梨へのプチ旅◎:④中央本線各駅下車の旅(その2:笹子駅)

中央本線の勝沼ぶどう郷駅を訪れ、そこから1駅ずつ下車している旅、前回は笹子トンネル西側にある、甲斐大和駅を訪れました。静かな町の中に、見どころが多い場所でした。(前回の記事はこちら)

今回は、甲斐大和駅から笹子トンネルを越えて、笹子駅まで1駅乗車し、次の電車までの間、散策してみることとします。

■元・スイッチバック駅の笹子駅

笹子駅周辺の地図を、「今昔マップ」で見てみましょう。

スイッチバ

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◎山梨へのプチ旅◎:③中央本線各駅下車の旅(その1:甲斐大和駅)

◎山梨へのプチ旅◎:③中央本線各駅下車の旅(その1:甲斐大和駅)

GW中のプチ旅で目指した場所は、中央本線の勝沼ぶどう郷駅でした。廃線トンネルを活用した遊歩道に、戊辰戦争の戦跡、大正時代の美しい砂防堰堤、国宝のぶどう寺、昭和初期のアーチ橋、そして何より美味しいワイン、が揃うような、とても素晴らしい場所でした。(前回の記事はこちら)

勝沼ぶどう郷駅付近の各駅、実はどの駅もとても魅力的で、是非訪問してみたいところばかりだったので、一駅ずつ下車しながら次の電車に乗り

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◎山梨へのプチ旅◎:②中央本線に乗って勝沼へ旅する(後編:勝沼の街の楽しさ)

◎山梨へのプチ旅◎:②中央本線に乗って勝沼へ旅する(後編:勝沼の街の楽しさ)

大型連休期間中に訪れたプチ旅の記録。私の住む、東京都八王子市からだと、中央本線の各駅停車に揺られて約1時間で到着できる、山梨県甲州市(もとは勝沼町)の勝沼ぶどう郷駅。笹子峠を越える鉄道のスイッチバック跡ならびに、トンネルを利用した旧線路の遊歩道など、楽しい施設を紹介しました。(前回の記事はこちら)

今回は、大日影トンネルの遊歩道を歩いたあとで、谷を下り、勝沼の街を歩いた部分について書きたいと思い

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■新宿まちあるき■変わり続ける街を眺める(2024年5月)

■新宿まちあるき■変わり続ける街を眺める(2024年5月)

2022年の年末に、「まいまい東京」という街歩きを多く手掛ける団体から、土木系の街歩きガイドをお願いされ、2023年の5月に新宿の街をぐるりと回る街歩きのツアーを初めて実施しました。それに続いて、2023年9月に2回目を実施。そして、2024年6月16日に、3回目のガイドを実施することになりました。

同じコースを歩くというと、季節や時間帯で少し雰囲気が違うだけ・・のような気もしなくはないですが、

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◎山梨へのプチ旅◎:①中央本線に乗って勝沼へ旅する(前編:笹子峠の越え方)

◎山梨へのプチ旅◎:①中央本線に乗って勝沼へ旅する(前編:笹子峠の越え方)

今年のGWは、特に遠出もせず、近場で過ごしました。といいつつ、中日の平日に、山梨までプチ旅に出かけましたので、その模様をご紹介したいと思います。

■中央本線で、勝沼ぶどう郷駅へ

今回は、我が家である八王子からだと、実はそんなに遠くない、山梨県へ。大月駅を越えてしばらく走ると、笹子トンネルを抜け、甲府盆地に入っていきます。盆地が開け始めた坂の上にあるのが、勝沼ぶどう郷駅です。

■中央本線の線形

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福島という街で見たものは・・

福島という街で見たものは・・

今回は、4月の初旬の週末に、土木学会のとあるミッションに関連して、福島市に日帰りで滞在しました。滞在時間はわずかでしたが、色々と見たものを記録しておきたいと思います。

■福島という街

福島という街は、阿武隈川の中流部にある町で、城下町であり、奥州街道の宿場町でもありました。明治時代以降は、東北本線と奥羽本線の結節点であり、養蚕などの産業でも栄えた町でした。

■山形新幹線のアプローチ線新設工事

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▼北陸への旅▼⑤:北陸新幹線開業に湧く、敦賀へ(前編:敦賀港への廃線跡を歩く)

▼北陸への旅▼⑤:北陸新幹線開業に湧く、敦賀へ(前編:敦賀港への廃線跡を歩く)

3月末に訪れた、北陸への旅の記録の続き。前回までは富山県内を回っていました。富山市という場所が、とても興味深い発展を遂げていたことを改めて知ることができました。(前回の記事はこちら)

今回は、富山から「敦賀回り」で東京に戻るルートを用いた北陸の旅の一つのメインイベントとして、3月16日に開通した、北陸新幹線に乗車して敦賀の街を訪れた記録について書きたいと思います。

■北陸新幹線で敦賀駅へ

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▼北陸への旅▼④:富山の2つの「はいせん」を歩く

▼北陸への旅▼④:富山の2つの「はいせん」を歩く

富山市内に滞在しています。前日に、神通川の馳越線を歩き、その後待つ川沿いを少し散策して、とても楽しかったので、次の朝、出かける前に松川散策の続きをしようと思いました。(前回の記事はこちら)

松川は、神通川の「廃川(はいせん)跡」です。あと、富山駅の北側には、昔のJR富山港線が富山ライトレールになった際の「廃線(はいせん)跡」がはったはず。ということで、富山駅周辺にある2つの「はいせん」跡を散策し

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【おすすめ散策コース】東京スカイツリーから浅草駅まで徒歩→東武博物館へ

【おすすめ散策コース】東京スカイツリーから浅草駅まで徒歩→東武博物館へ

いよいよ春本番、晴れの日は日中とても暖かく、ウォーキングするのが楽しい季節になってきました。今年は少し遅めの開花だった桜も、そろそろ散り始めてきた感じです。そんな中で、ちょっとした散策をしてみたいと思います。

■今回の散策コース

◎スタート:①都営地下鉄浅草線・東京メトロ半蔵門線 押上駅 → ②京成橋 → ③北十間川(隠れた地下構造物探し) →④生コンクリート発祥の地 →⑤東武橋 →⑥東武線高

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▼北陸への旅▼①:黒部川扇状地付近を旅する

▼北陸への旅▼①:黒部川扇状地付近を旅する

土木学会で、現在、黒四・新黒三というような、「黒部川発電プロジェクト」のアーカイブを行うようなプロジェクトに参画中です。今回は、そのプロジェクトの一環として、北陸地方に遠征してきた際の記録です。

■旅のはじまり

■富山県・黒部川流域へ

まずは、本来のミッションを遂行するために、黒部川流域に行きました。

黒部川の電源開発プロジェクトに当時携わった方が、入善町にいまもご健在なので、行って話をお

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◎鉄道が生まれた記念日◎北大阪急行電鉄の延伸開業のその日に

◎鉄道が生まれた記念日◎北大阪急行電鉄の延伸開業のその日に

2024年3月23日、新たな鉄道路線が開業しました。北大阪急行電鉄の、千里中央駅から箕面萱野駅までの区間の延長開業です。大阪市内中心部の大動脈、大阪メトロ御堂筋線の電車が、そのまま乗り入れる北大阪急行電鉄が、今までの終点、千里中央駅から2駅北に延伸され、箕面市内の箕面萱野駅まで延伸されました。(ニュース映像のリンクが切れたので、YouTubeにアップされている動画を引用しました。)

たまたまその

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■鉄ドボ in KYOTO■⑤:JR京都線桂川駅を目指す

■鉄ドボ in KYOTO■⑤:JR京都線桂川駅を目指す

京都市内の鉄ドボ街歩き。京都市内の西のほうを半日かけて色々と回っていますが、こんなに面白いところがあるとは気づきませんでした。前回は、JR西大路駅から桂川を目指しました。(前回の記事はこちら)

今回は、桂川の西岸から、JR京都線の線路沿いにJR桂川駅までを歩きます。今回の探索範囲を「今昔マップ」で見てみると・・、

■東海道新幹線の桂川橋梁

■在来線の桂川橋梁

在来線(JR京都線)の桂川橋梁

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■鉄ドボ in KYOTO■④:JR京都線 西大路駅から桂川を目指す

■鉄ドボ in KYOTO■④:JR京都線 西大路駅から桂川を目指す

3月初旬に実家周辺である京都市内の鉄道線路沿いを歩いた、鉄ドボ街歩き。前回までは、阪急京都線の西院~西京極駅間と、嵐電の四条大宮~西院駅間を歩きました。とても濃厚な街歩きになりました。(前回の記事はこちら)。

前回の探索で、嵐電西院(さい)駅まで来たので、市バスに乗ってJR西大路駅まで行き、そこからJR京都線沿いに歩き、桂川を目指しました。

北側は、昔から大きな工場(GSユアサという、電池の製

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■鉄ドボ in KYOTO■①:阪急電車の一線級土木遺産と、それを渡る通りのお話

■鉄ドボ in KYOTO■①:阪急電車の一線級土木遺産と、それを渡る通りのお話

私の生まれ故郷は、京都市の西の端の部分です。最寄り駅は、阪急京都線。子供の頃から何気なく乗っていた路線で、この沿線は知り尽くしたと勝手に思っていましたが、いざ改めて街歩きをしてみると・・・

うわ!!すごいわ!!何これ!!

という発見の連続です。今回も、そんな発見をしに、元々よく知っている沿線を歩いてきました。

■西院駅からスタート

街歩きのスタートは、阪急西院駅。ここを歩くのは、実は2回目

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