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💁おくるということ〜6.散骨フランチャイズ 843

フランチャイズって‼︎
何それ?

コンビニ?
それともファストフード?
なんなのよ一体……

#散骨フランチャイズ 上•下

2024/8/1,3 朝日新聞 経済•総合面


はぁ?散骨ですって‼︎

いやぁ、びっくり。
で、で、「散骨フランチャイズ」って何なの、一体?
2024/8/1(木)と8/3(土) #朝日新聞 経済総合面 けいざい+を参考に、要約•引用してご紹介。
お盆だから「タイムリー」?
それとも「とんでもない」?

和布刈めかり神社

社殿は北九州市の関門海峡を臨む。
潮の満ち引きを司る神様を祭る。
正月以外の参拝者はほとんどいない。
先々代神主はコチョウラン生産農家として、先代神主は古物商として働く兼業神主だった。


32代神主 高瀬和信(39)

2009年、大学を卒業し神職になる。
当時の神社の年収は、正月三が日のお賽銭などが大半で約500万円。
それを12等分して、社殿と家計を維持。

日雇いアルバイトなどで細々と収入を得ながら、境内の草むしり。
気がめいる毎日。

転機

2011年、祖父が亡くなる。
認知症を患いながらも最後まで正月収入を気にしていた。
このままではいけないと、再建への一歩として境内の駐車場を整備。
関門海峡の眺望目当ての観光客が集まる。

6/4和布刈神社から見える関門海峡
朝日新聞digitalより

葬儀

地域の高齢者より「墓守りが負担」と相談を受ける。
博物館•古墳に足を運び、「古くは小舟に遺体を乗せ海に流し弔っていた」ことを知る。

海洋散骨

「神道は自然の循環を表す。自然に生まれ自然に還る」ことから、火葬後の遺骨を海にまく海洋散骨を思いつく。

初めての依頼

2014/7、海洋散骨引き受け開始を神社ホームページに掲載
3ヶ月後、墓仕舞いを望む女性から2柱の依頼。
門司港から船を出し巌流島のそばで酒•花を手向け、遺骨を包んだ和紙を海に流し(落とし)女性に報告。
「これで安心して死ねる」と安堵の様子。
参拝客が集まる正月にPRするポスターを貼り、インターネット広告も開始。
夏前に依頼が増える傾向をつかむ。

費用

仏式の平均的な葬儀費用は墓代•お布施を含めて200万円を超える。
和布刈神社の海洋散骨は永代供養などを含め62万円。

ガイドライン

厚生労働省が示す「散骨に関するガイドライン」に従う。
海洋散骨を禁止する法律はない。
散骨場所は漁場ではないが、地元の漁業協同組合の了解を得ている。

正月依存からの脱却

2022年の収入は1.4億円。
収入の7割が終活事業。
供養した遺骨は3千柱。

中川政七商店

1713年、高級麻織物「奈良晒」の卸問屋として創業。
13代目は工芸メーカーと組んで企画•製造した生活雑貨店を全国展開。
業績を急拡大させた。


工芸再生請負人

13代中川は経営再建のコンサルティングも手掛け「工芸再生請負人」とも呼ばれる。
太宰府天満宮境内の土産屋のリニューアルなども支援。

ブランディング

2018年、和布刈神社の高瀬が「神社本業のコンサル」を中川政七に打診。
「潮の満ち引き」を司り海上の安全を守る➡︎浮き沈みのある人々の「導き」の神様と捉え直す。
人事制度•経営の視点を取り入れる➡︎安定した収益を上げる。

全国の神社に広げたい

苦境にある神社は多く、近い将来8万社のうち3万社がなくなる試算。
海洋散骨を柱とする神前葬の知識•運営方法•集客の仕組みを伝えれば、再建の助力になる。
高瀬から依頼を受けた中川は、神社業界に深く立ち入ることにためらう。

フランチャイズの誕生

「神社を残すことは地域性の保全につながる意味でも工芸品と共通」。
悩んだ末に中川は手を貸す。
費用負担が少なく独立性が保てるフランチャイズを採用。
2022年、税制優遇を受けられる宗教法人では好ましくないと「株式会社SAISHIKI」を立ち上げ。
社長に高瀬が就任。

6/4海洋散骨のデモンストレーション
巌流島のそばで散骨
朝日新聞digitalより

加盟神社

第1号は青森市廣田神社で、目標を上回るスピードで収益を上げる。
群馬県や福岡県の神社とも契約が進む。
海から遠い場所の神社では樹木葬などに取り組む方針。
2013年までに35社に広げ、SAISHIKIが受け取るロイヤルティーは年3.7億円を見込む。


批判の声に

神社に商業的な考えを持ち込むタブーに批判がある。
「売り上げ目標など具体的な数字がないと、経営の苦しい神社に響かない。これまでの神事を続けるだけでは、参拝者が減る神社は消滅する。フランチャイズ展開で神社を後世に残せるなら意味がある」と、高瀬は覚悟を決めている。

終わりに

進(仮名、一人暮らし次男)は神社仏閣が大好き。
信心深いわけではなくて、歴史が大好物だから。
私にとっての神社仏閣は、進より更に軽くて「観光名所」。
死後の世界よりも、現世でどれだけ幸せを感じられるか?の方が大切だと思っている。


それでも神社仏閣がなくなればいいとも、葬送なんてどうでもいいとも思わない。
一歩足を踏み入れたときの清浄な空気には、無信仰の私でも清められるような厳かな気持ちになる。
お参りする人や遺った人の気持ちが穏やかになればいい。
悲しみや苦しみや寂しさが救われる人がいるなら、消滅させない方がいいに決まってる。


株式会社というからには利潤を追求しなくてはならない。
批判は「信仰は気持ちであって金銭ではない」という声だろう。
関係者が高齢になり後継難なのに、従来のままでは近年中に3〜4割の神社がなくなってしまう。
強制されてるわけじゃない。
志のある若い世代に「かけてみよう」と思う神社があってもいいんじゃないのかな。


だってほら思い出して。
イケてるお神籤だってお守りだって絵馬だってご朱印だって、初めは色眼鏡で見られてたでしょう?
ねっ‼︎




#66日ライラン  51日目
#ヤス_ウエダヤスシ 様⤵️

#note祭 #プリン 様⤵️

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