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職場の安全衛生を守る「第二種衛生管理者」を取得しました

「防災士」や「メンタルヘルス・マネジメント検定」を取得した際に、「もう少し、職場における防災・衛生に詳しくなりたいな〜」と思い、労働安全衛生法に基づく国家資格である「第二種衛生管理者」を取得しました。

今回は、申し込み・勉強方法・費用などについて振り返ります。どなたかのお役に立てれば幸いです!(内容等は変更の可能性がありますので、最新の情報をご確認ください。)


📍衛生管理者とは

常時50人以上の労働者を使用する事業場では、衛生管理者免許を有する者のうちから労働者数に応じ一定数以上の衛生管理者を選任し、安全衛生業務のうち、衛生に係わる技術的な事項を管理させることが必要です。

 第一種衛生管理者免許を有する者は、すべての業種の事業場において衛生管理者となることができます。

 第二種衛生管理者免許を有する者は、有害業務と関連の少ない情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業など一定の業種の事業場においてのみ、衛生管理者となることができます。

 主な職務は、労働者の健康障害を防止するための作業環境管理、作業管理及び健康管理、労働衛生教育の実施、健康の保持増進措置などです。

詳細:https://www.exam.or.jp/exmn/H_shokai502.htm

ざっと要約すると、職場における労働者の安全と健康を守り、快適な職場環境づくりを推進するため、常時50人以上の企業なら1名以上は必要な資格です。一般的な企業だと労務・総務などコーポレート部門の方が取得していることが多いかと思います。有害業務と関連の少ない業種かどうかによって第一種と第二種があります。

私は有害業務と関連の少ない業種が対象の「第二種衛生管理者」を取得しました。

🏹受験資格

・大学(短期学学を含む)または高等専門学校を卒業し、1年以上労働衛生の実務に従事した者
・高等学校または中等教育学校を卒業し、3年以上労働衛生の実務に従事した者
・10年以上労働衛生の実務に従事した者

詳細:https://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku502.htm

10年以上の実務に従事していない人は、大学や高校の「卒業証明書」が必要になります。

また労働衛生の実務とは、公式ページに詳細を具体的には明示されていないですが、健康診断をとりまとめる業務、オフィスの清掃や管理、エアコンなどによる温度管理、備品の管理など多岐に渡るようです。これらの実務に従事した期間などを現職・前職などの企業の方に記載していただく「事業者証明書」も必要になります。

📮申し込み

以前までは、各センターで受験申請書を取りに行くか郵送してもらう必要がありましたが、2024年6月からオンラインによる受験申請が可能になりました!振り込み手数料も不要になっています。

また関東であれば千葉県市原市の試験会場まで行く必要がありましたが、2024年1月に東京都港区の竹芝に新しい東京試験場がオープンしたので、申し込みと受験がかなりスムーズになっています!

✍️勉強方法

まずは本屋さんで見比べて一番目立っていた下記のテキストを購入して、一問一答と問題集を一周しました。以前、「メンタルヘルス・マネジメント検定」「食生活アドバイザー」で学んだことと被っている部分もあって、比較的すんなり頭に入ってきました。

次に、インターネットにいくつかある過去問題集を7回分解きました。1回30問と少ないので、1日に数回分解いていました。

ただ、ちょこちょこ分からなかったり、気になるところがあって、絶対に1回で受かりたかったので、もう1冊テキストと問題集を解きました。

2冊目のピンクのほうは、出題傾向が載っていたり、図表やイラストが見やすかったり、問題集を切り離して持ち歩けたり、とても便利で勉強しやすかったです!どちらか1冊であれば、個人的にはピンクの方がおすすめです。

関連した資格を取得したことがある人は、いきなり過去問題集から解いてもいいかもしれません◎

サルモネラ菌やボツリヌス菌などの「食中毒の種類」や二酸化炭素やホルムアルデヒドの含有率など「空気環境基準」など、1つの項目の中で覚えるものが多いことや数字を覚えるものはノートに書き出して覚えました。

コクヨのソフトリングノートは、パステル調の色味がかわいいし、手が当たっても気にならないのでとってもおすすめです♡

📅準備〜勉強期間

毎日ちょっとずつコツコツやるのではなく、ざっくり週に1〜2回カフェや図書館にこもって2時間程度、たまに3〜4時間やる日を設けながら、約2ヶ月くらい勉強しました。ざっと40〜50時間くらいでしょうか。

衛生管理者は、他の資格試験と比べると必要な書類が多いです!証明写真や本人確認書類だけではなく、現職・前職や母校の方々にご協力いただく「事業者証明書」や「卒業証明書」の取得などもあるので、準備や勉強から受験日までは1〜3ヶ月くらい見積もっておくと安心かと思います。

📝試験概要

  • 13:30~16:30の3時間

  • 労働衛生・関係法令・労働生理の3科目10問100点ずつの合計30問300点満点

  • マークシート方式の択一式試験

  • 各科目を4割以上、かつ合計6割以上が合格基準点

  • 昨年度の合格率は49.6% ※2020〜2023年は49〜55%

  • 試験は3時間、1時間経つと退出する人たちが多数でした

  • 試験問題は回収、解答発表なし、合格通知書に何点取れたか?何を間違ったのか記載なし

  • 約1週間後にインターネットで合格者番号を発表、合格通知書郵送

💰必要書類・費用

申し込みにあたって

※私はオンライン申請がなかった頃に自宅から一番近い取扱機関に受験申請書を取りに行き、郵送で提出しました

  • 受験費用:8,800円 領収証を受験申請書に貼り付けて提出

  • 卒業証明書:HPに記載があって、私の学校は1通200円、返信用封筒・切手が必要でした。※旧姓と新姓を記載してくださいました

  • 事業者証明書

  • 証明写真:2.4cm×3.0cm・1枚

  • 本人確認書類:保険証や運転免許証の表裏など

  • 受験申請書の郵送代:簡易書留490円

  • テキスト代:3190円

  • 会場までの交通費

合格後の申請にあたって

  • 免許試験合格通知書

  • 免許証送付用封筒

  • 免許証の送付用切手代:434円

  • 本人確認書類:保険証や運転免許証の表裏など

  • 証明写真:2.4cm×3.0cm・1枚

  • 収入印紙代:1500円

合格後の申請に必要な書類は試験当日に一式いただきました。

🪄ふりかえり

実際に衛生管理者となって衛生委員会に参加する可能性あるような職種の方に限らず、労働基準法や労働安全衛生法については社会人なら誰でも知っておくと良さそうなことが多かったです。「へ〜、こんなこと法律で決まってたんだ!」とびっくりすることもありました。

私のキャリアは事務職から始まって、人事労務や総務として安全衛生管理に携わるようになりましたが、もっと早い段階で学んでおきたかったな〜と思う資格でした。ちなみにコーポレート部門関係の採用情報を見ていると、衛生管理者限定の求人もあるので、就職・転職にも使える国家資格です。

本来は50人以上の企業規模で必要になる資格ですが、いま20〜30人規模の企業で働いている方にもいずれ必要になってくる知識なので、おすすめしたい資格です!もし興味のある方は、ぜひ受験してみてください🙋‍♀️

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