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読んだ本がその人を作る③〜2022年に読んだおすすめの本3冊!〜


今日から仕事初めの方も多いと思いますがどんなお正月を過ごされたでしょうか?なかなか切り替えも難しいですね、今週はリハビリ期間と思って程々に、、笑

さて、今年最初の投稿は、
昨年私が読んだ本の中で、
おすすめを紹介したいと思います。
選定基準は
「行動につながる刺激をもらえた本」
外出も増え、完読した量は2021、2020年に比べ少なめでした(読み終わった本:12冊、読んだ量:3717ページ)。

〈おすすめの本〉


①82年生まれ、キム・ジヨン
韓国社会のジェンダー問題をキム・ジヨンという主人公の物語を通じて、伝えてくれる本。国は異なるのに、仕事や家庭で私自身が常に抱えていた違和感が強烈に描写されていて驚いた。決してお隣の国の話ではなく、似たような苦しみは日本にもある。男性に負けずと一生懸命勉強して受験をして、大学を卒業しても、その後待ち受ける社会や家族からの悪気のない差別、当たり前の押し付け。
女性や若者だけではなく、ぜひ、年齢層が高めの男性に読んでもらいたい。

2022/07/24


②先生と私(佐藤優)

著者の小学生時代から高校受験を終えて北海道を旅し高校に入学するまでを綴った自叙伝。秀才な著者と自分を重ね合わせるのは申し訳ないが、レベルは違えど、私自身が小中時代に親に与えてもらった塾や教会の日曜学校等での勉強や出会いについて、人生における意味合いを改めて気づかせてくれた本だった。人によって知を吸収したくなる時期が違うということや、自分の頭で考えるためには多方面の著者の書く本を読み頭に入れないといけない、ということが改めて勉強になった。

2022.5.1

③十五の夏 上下(佐藤優)
「先生と私」を読んで、佐藤さんの性格や考え方や経験に自分と似たものを感じ、衝撃を受けた。その後の本作は、佐藤さんが浦和高校に入学後、夏休みに東欧やソ連への旅を実現する話。46年前のことなのに実に詳しく状況や感じたことが描写され、まるで自分が1975年の東欧にいるようだ。社会主義や近代史にも興味が喚起される。そして観光地よりも現地の生活が分かるような場所への訪問や体験を好む所も共感。もっと早く出会いたかった1冊。下巻はソ連編。

2022/05/05


以降は、自分自身の備忘と参考として、
読んだ本の記録を載せます。
お時間ある方はご参照ください。

〈小説〉

①風の歌を聴け(村上春樹)
村上春樹の初期の小説。最近に比べて構成が理解しづらかったが、雰囲気のある文章に惹き込まれた。

2022/08/27


②人間の土地(サン・テグジュペリ)

小学生の頃、星の王子さまを読んで、こんなに美しく悲しい物語は初めてと虜になったが、この本はその著者サン・テグジュペリが郵便飛行をしていた時の話。星の王子さまの物語で描いたことの背景が分かった気がして面白かった。特に彼が砂漠に不時着し3日間飲まず食わずでも希望を失わず歩き続けた経験や友人が雪山を生き延びた話は、物理的には遠くにいる家族や友人との精神的な繋がりが極限状態で生きる力になることが鮮明に伝わる。比喩に満ちた表現が多く、読みやすい文章ではないが、心を揺さぶられる。手元に置いてまた読み返したい。

2022/08/11


③女のいない男たち(村上春樹)

ドライブマイカーの映画がアカデミー賞を取ったニュースを見て読んだ。途中まで面白かったが、段々と似たような話(不倫や浮気された男や性の話)が多く、間延び感あり。村上春樹は初期の爽やかな文章の方が好きと言う人が多いのも納得。

2022/04/17


④モンテレッジオ(内田洋子)

イタリア旅行が楽しみになった。旅する本屋の歴史を追い、イタリアの山奥を取材する話。旅する本屋とは、本を国中に広げる素敵な仕事。

2022/03/20


〈教養、ビジネス〉


①漂流 日本左翼史(池上彰 佐藤優)

なぜ日本は自民党一強なのか?何となく使っている右翼左翼の意味とは?どうして共産党は力を失っているのか?先日の参議院選挙や安倍元総理の事件からそんな疑問を持っていたので、この本を読んだ。共産党や社会党、学生運動、労働組合に纏わる歴史的な事件や流れが分かりやすく紹介されていて面白い。3巻シリーズの最終巻。また読み返したい。

2022/08/07

全図解 メーカーの仕事 需要予測・商品開発・在庫管理・生産管理・ロジスティクスのしくみ山口 雄大,行本 顕,泉 啓介,小橋 重信

メーカーの仕事や課題を体系的に紹介し論じている本。今行っている実務が社会的一般的に見た時にどんな位置づけにあるのか、他のやり方、注意点や難しさ、メーカーや業界ごとのビジネスモデルの違い、今後取り組むべきこと等が広く書かれており、頭の整理になり、思考が深まった。就活生にもおすすめしたい。

2022/06/05


1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣大久保 愛

季節の移り変わりによる体調変化と取るべき食材が日付ごとに解説されていて分かりやすく、生活の役に立つ本。

2022/02/12


苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」森岡 毅

この手の本は何冊か読んだが、ピカイチで面白く読み進める手が止まらなかった。実体験をストーリーにして娘に向けた手紙の形で書いている。自己理解、個について掘り下げる機会が重要。自分の人生の目的は何か?仕事の目的は何か?何のプロになりたいか?自分のブランドは?人と比べると自分の強みが見えづらい場合、まずは自分の中で強みと呼べる特性を探す。好きなことを動詞で書き出す。L、C、Tに分類する。誰でも自分の強みを徹底的に磨き続けると新しい世界が見える。好きでもないことをやっている暇等ない!と一歩踏み出す勇気をもらえた。

2022.1.11


以上、今年はどんな素敵な本に出会えるだろう?
読んだ本が自分を作る、本が知らない世界に連れて行ってくれることを頭におき、どんどん読んでいきたい。

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