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いつかのメリークリスマスの「愛すること」を考える
星の数ほどあるクリスマスソング
その中のひとつ
いつかのメリークリスマス B'z
を思惟します
※あくまで、私個人の考察なので、違う意見があると思いますが、そこはつっこまずにお願いします
稲葉さんが著書『シアン』で、いつメについて述べてらっしゃいますが、その見解とは違う部分が多々あります。
あくまで、私個人の考察なので、ご了承ください
この歌は1992年発売の、ミニアルバム『friends』に収
日本の美意識9 さび
「自然をもとにした日本の美意識」9 さび
「さび」は、寂しさや枯れたものに風情や趣を見出し、そこに「美」を感じる繊細な感性で、世の中のものは全て劣化し、朽ち果ててゆく運命にあるが、そんな時の経過と共に移りゆく姿や、いつかは消え去ってしまうであろう劣化が進んだものを、美しいとか風情があると感じる心とされる。「寂しい」、「錆びる」が転じた語である。
「さび」の語は『万葉集』において「さぶし」あるい
日本の美意識8 わび
わび
「わび」は、欠けたるもの、粗相なものを愛で、余計なものを削ぎ落とし最小を目指した極限の美意識である。
村田珠光(1422頃~1502)による茶の湯にはじまり、千利休(1522~1591)が完成させたとする侘茶において、わびの精神が確立したとされる。
※ 侘茶という名称は後世の者がつけたもので、この三名は侘茶とは言っていない。また、侘茶があってわびを説いたのでもない。わびの精神を取り入れた
日本の美意識7 幽玄
「自然をもとにした日本の美意識」幽玄
「幽玄」の語は、古くは中国後漢時代の『宝蔵論』や、『後漢書(240年ごろ)』などに用例がみられるが、主には仏教や老荘思想の用語で、その意味は「哲理や仏教のさとりの境地が深遠、微妙であること」(鈴木貞美・岩井茂樹 編『わび・さび・幽玄 ―「日本的なるもの」への道程』)である。
日本では上記のような仏法の用法で、最澄の『一心金剛解体秘訣』に「諸法幽玄之妙」という
飲中八仙図屏風 与謝蕪村
「飲中八仙」とは、杜甫が八仙に因んで戯れに同時代の名だたる酒客八人を選び、『飲中八仙歌』を作ったことに由来する。
その八仙は、中唐初めの八人の酒豪(賀知章・汝陽王李璡・李適之・崔宗之・蘇晋・李白・張旭・焦遂)。
海北友松の図は、2隻で描かれたものだが、残念ながら一隻しか残っておらず、4人の仙人しかいない
そして、飲んでいるのは、お酒とみられる。
もう、飲めないんじゃ〜というような会話が聞こえてき
日本の美意識6 無常観
「自然をもにした日本の美意識」6 無常観
平安末期には末法思想が広まり、「無常」を意識するようになる。末法思想は、仏滅後2000年にあたる末法が永承7年(1051年)になることと、平安時代末期に災害や戦乱が頻発した事から、終末論的に捉えられた。そして、特に死後の極楽浄土への往生を願うといったことが流行り、浄土教が広まった。極楽に導く阿弥陀の信仰は、もちろん外来のものであるが、日本ではその外来
日本の美意識5 あはれ
「自然をもとにした日本の美意識」5
あはれ
平安初期は中国大陸から新たに持ち込まれた密教に国家の安泰を願い、調度品や食事の形態、陰陽五行思想を基にした都造営まで舶来品であふれていた。「国風文化」といわれるが、平安朝の生活の土台となるものは、日本独自で生まれたものではなく、渡来したものをリノベーションしたものが中心であった。当時の都の暮らしから「宮ぶる」「みやび」といった、宮廷風の暮らしをあらわ