鹿下絵和歌巻断簡 西行
山種美術館の《鹿下絵新古今集和歌巻断簡》を観に出かけた
この和歌巻は『新古今和歌集』巻四「秋歌 上」の、西行法師の「こころなき…」から藤原家隆の「鳰のうみや…」までの二八首を、俵屋宗達の下絵に本阿弥光悦が書を記したもので、下絵には鹿が描かれていることから「鹿下絵」と呼ばれる
鹿は、秋をあらわす季語だが、秋になると雄鹿が雌を求めて鳴くことから、鹿といえば秋、そして切ない恋 というような連想ができる
この和歌巻は鹿が描かれることから、和歌の内容を見なくても、秋の歌がしるされている