司法試験で他説批判のトレーニングを積んだ者としての実感
司法試験で他説批判のトレーニングを積んだ者としての実感
司法試験の論文答案において、避けられないトレーニングが他説批判だ。
まあ、実際に他説批判を、論文答案で展開するかは別として、他説批判は、司法試験の論文答案では、重要なんだね?
そうだ。そこでさ、「ボクはこの説をとらない。なぜなら、ボクはこの説が嫌いだからだ」、なんて書いたらどうなると思う?
そりゃあ、ゼロ点だよね。
だいたい、聞きかじった他説批判を書いても、本質的な批判にならずに、いい点がつかないことは、よくあることだった。
司法試験予備校の答案練習会だね?
略して「答練」ともいう。
ポリドルフィンさんは、どうやって、高得点を叩き出していたの?
そりゃあ、やっぱり、他説を書いた本を買って読むことから始める。
そっかー。で、どれくらい読み込むの?
その他説でも答案かけるぐらいに他説を勉強するんだ。
ほー、そこまでやるのかー。
そこまでやって初めて、本質的な他説批判ができるんだ。
そういうトレーニングをつんだポリドルフィンさんとして、ネット民に言いたいことは?
とにかく、他説批判するときは、その他説に立って論を進められるぐらいに勉強することが大事だということだ。
そうなのか・・・。
嫌いだったら、なおのこと、その他説のことをじっくり勉強することが大事だ。
「嫌いだから」で終わったら、答練ではゼロ点だもんね。試験だったらわかることなのに、なぜ、ネット民の多くは、自分の間違いに気づけないんだろう?
まあ、試験ではないからかもね。客観的な採点者が答案を採点するわけでもなく、仲間たち同士でライクスをつけあうという構図がまかり通っている。
そして、ライクスが多いから、この他説批判で正しいと信じこんでしまうんだね。
実際には、それは仲間内で盛り上がっているだけだ。正しい批判の態度としては、自分の嫌いな他説でも、論を立てれるほどに勉強することが重要なのに・・・。
たとえば、どういうこと?
たとえば、保守主義に立つ、のだったら、エドマンド・バーク「フランス革命の省察」を読むと同時に、ルソーの「社会契約論」も読まねばならない。
ルソーがフランス革命の指導原理になったから、保守主義のバークにとっては、「他説」だよね。
だから、ボクは、このブログでも、エドマンド・バークのことを書くと同時に、ルソーのことも書いたんだ。
まあ、ポリドルフィンさんの立場は「保守リベラル」だから、完全な保守主義ではないにせよ、思考的実験として、保守主義に立った上で、ルソー批判を展開してみたわけだね。
そうだ。これで、保守主義のお勉強は、だいぶ進んだことになる。
次は、リベラルのお勉強だね。
近く、斎藤幸平「ゼロからの資本論」を読むつもりだ。まあ、資本論本系は結構もう読んでるけれど、最近売れている資本論本はこの本だから、復習にいいかと思ってさ。
保守の立場で論を進めることはもうできるわけだから、リベラルの考え方をより深めれば完璧だね。
そうだね!(笑)
オーディブルでも、聴き放題。
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