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【読書】予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

以下の本を読みました。
予想どおりに不合理
行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

人間がいかに非合理的かが分かる一冊です。


自分が欲しいものは何か?


以下、本書の引用です。
「大半の人は、自分の求めているものが何かわからずにいて、状況とからめて見たときにはじめてそれがなんなのかを知る。」

最近買ったものを思い出してみてください。
ショッピングサイトに出ていたお勧め商品
誰かがSNSで紹介していたもの
流行りの投資商品

周りの意見に流されて購入していませんか?

そこにはみんなと一緒の選択は安心という気持ちが隠されています。

心理学で「社会的証明」として知られている現象ですね。

確かに皆んなと一緒という安心感は得られらかもしれません。しかし本当に自分が欲しいものかは微妙です。

買ってみたものの、めっきり使わなくなったダイエット器具やサプリメントありませんか?

本当に自分に必要か考えて買いましたか?
みんなが持っているから買っていませんか?
使わなくなるところを想像してみましたか?

欲しいという気持ちが沸いたきっかけを思い起こすと、実は自分には必要なかったなんてことに気づけたりもします。


この文章には他の意味も隠されています。
消費者は本当に自分の欲しいものを理解していないため、商品が提供されて初めてそれが何なのかを知るわけです。

iPhoneが良い例ですよね。
電話とインターネットと音楽プレーヤーが一つになったもの

20年前に誰が欲しいと思ったでしょうか?
今や生活のあらゆる場面でスマートフォンを活用していることを考えると信じられないですよね。

短くもとても含蓄のある一節ですよね。


最後に


本書で印象的だった一節を紹介して終わりにしたいと思います。

「何も期待しない者は幸いである。けっして失望することがない”」

失望は期待から生まれる
ならば期待しなければ良い

と言うわけです。

悲しくも、的を射ていますね。

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