旦那にしっぽが生えた次の日。 今日退院できるのかな、何時になるのだろ。 私は連絡を待っていた。 おひる頃、旦那から連絡。 「ごめん、再手術になった…」 「え?」 旦…
旦那が高熱を出した。 直腸の近くに膿が溜まり、そいつが悪さをしているらしい。 病院に行った。 手術になった。 翌日まで入院。 そう言われた。 驚いても仕方がないので…
さて。 旦那と私は違う県の出身なのですが。 使う言葉が少し違いました。 あ、ふたりとも日本人ですよ。生まれた時から、この国に棲息してます、はい。 ただ、方言てある…
ある日。 スーパーマーケットに行きました。 お買い物おかいもの。 いい天気。 私、ごきげん。 カートを押して、てくてく歩く。 なんか、店内放送でロックなイントロが流…
ある朝、旦那がカメラを持ち出してきた。 「証拠写真撮った」 「何の?」 「ほらほら」 そう言って、撮った写真を見せてくる。 私の寝顔だ。 「まちがえた。これじゃなくて…
ある日、旦那が具合悪かった。 「ごめん、ちょっと布団で横になってるね」 「はいよ。何かあったら呼んでね」 すると旦那、嬉しそうに、 「嫁ちゃん! ハグしたい!」 「…
皆さん、卵焼き好きですか? 私は好きです。作るのが。 くるくる楽しい。 しかし、私の作る卵焼きは、一般的な物とは違います。 一線を画している。一緒にされては困る。…
「ぐわぐわ」 旦那が何やら鳴いている。 「ぐわわ」 どうやら、仕事に集中できないらしい。 これは、相手をしてやるしかないようだ。 「ぐわわわ、ぐわ」 私も鳴いてみた…
皆さんは、味噌汁のわかめをごはんに乗せて食べる事ってありますか? 私はあります。 我が家の味噌汁には、大体わかめが入っているので、それを白米の上に広げて、食べるん…
新婚時代、うちには食卓がありませんでした。 ごはんも立って食べていました。 しかし、やっぱりあれですね。 「ごはん、立って食べるもんじゃないね」 「ん?」 「見ろ、…
ウルルを蹴飛ばす悪いやつがいる。 私のとなりで寝ていたはずのウルルが、朝起きると、布団の外に蹴り出されているのである。 かわいそうに… もちろん、ウルルはぬいぐ…
「一家に一台、はんだごて」 旦那は時々、そんな事を言う。 手先が器用で工作好きな旦那は、昔からはんだごてを使ってきたらしい。 「私、はんだごてにお世話になったの、…
ある朝、私は旦那に起こされた。 甚だ不満である。 「夢の中で、お寿司食べてたのに!」 抗議した。 美味しく食べていたというのに、酷い旦那だ。「回らないお寿司だった!…
休日。旦那がなかなか起きてこない。 この前、仕事で徹夜してたしな。寝不足ぎみって言ってたしな。 せっかくの休みだし、寝かしといてやるか。 と、思ったのだが… 9時…
昔々、私の実家では、ポテチの取り合いが起きていました。 3人きょうだいなのですが、母がお皿にポテチを出したら、即争奪戦が勃発です。 そこで、母は言いました。 「み…
ある日、私は悩んでいた。 「どうしようねぇ」 近くにいた旦那が顔を上げる。 「どしたの嫁ちゃん。悩んでるの?」 私は神妙な顔でうなずいた。 「嫁の悩み。深刻な悩み」…
玲歌
2024年6月10日 13:05
旦那にしっぽが生えた次の日。今日退院できるのかな、何時になるのだろ。私は連絡を待っていた。おひる頃、旦那から連絡。「ごめん、再手術になった…」「え?」旦那、また40℃近い熱を出してしまったらしい。管を入れたものの、膿を出しきるのが難しかったそう。「あらまー」なんて言っている場合ではない。心配してるんだよ、これでも。旦那が家にいないと寂しいし、つまらない。ひとりの家は静か
2024年6月5日 15:21
旦那が高熱を出した。直腸の近くに膿が溜まり、そいつが悪さをしているらしい。病院に行った。手術になった。翌日まで入院。そう言われた。驚いても仕方がないので、旦那を置いて帰宅。感染症対策のため、家族も病室には入れないらしい。この御時世、仕方ないとしか言えないね。数時間後、手術を終えた旦那から電話が掛かってきた。「しっぽ生えちゃった…」そうか。とうとう旦那は人間をやめてしま
2024年5月30日 09:21
さて。旦那と私は違う県の出身なのですが。使う言葉が少し違いました。あ、ふたりとも日本人ですよ。生まれた時から、この国に棲息してます、はい。ただ、方言てあるじゃないですか。となりの県のはずなのに、それが少しありまして。「旦那の言ってる事が、分かりそうで分からない!」私は母に相談しました。「通じない言葉があるなんて、思わなかった。どうしよう」母は言いました。「大丈夫だよ、いるみ
2024年5月25日 08:35
ある日。スーパーマーケットに行きました。お買い物おかいもの。いい天気。私、ごきげん。カートを押して、てくてく歩く。なんか、店内放送でロックなイントロが流れてきて。いいね、私はロックが好きだ。気分上々。あまりにもポップでロックな感じだったので、聴いていた。すると、前奏に続いてメインメロディー登場。まさかの唱歌、『茶摘み』。『夏も近付く八十八夜~…』の、あれ。いや
2024年5月20日 10:43
ある朝、旦那がカメラを持ち出してきた。「証拠写真撮った」「何の?」「ほらほら」そう言って、撮った写真を見せてくる。私の寝顔だ。「まちがえた。これじゃなくて…」「いや、今の何?」「嫁ちゃんの寝顔」それは見りゃ分かる。訊いているのはそういう事ではない。「あった、これだ」見せてきたのは、私の寝姿である。「玲歌がウルル蹴飛ばしてる、証拠写真」「えー?」私はウルルを蹴飛ばしたりし
2024年5月15日 18:58
ある日、旦那が具合悪かった。「ごめん、ちょっと布団で横になってるね」「はいよ。何かあったら呼んでね」すると旦那、嬉しそうに、「嫁ちゃん! ハグしたい!」「はいはい」洗い物中だったので、テキトーにあしらった。「嫁が冷たい…」旦那、不満げ。嫁、反論。「私は冷たくなんかないぞ。大体36.8℃くらいある」「いや、体温の話じゃないんだよ」旦那のツッコミ、今日も健在。なんだ、元気
2024年5月10日 16:24
皆さん、卵焼き好きですか?私は好きです。作るのが。くるくる楽しい。しかし、私の作る卵焼きは、一般的な物とは違います。一線を画している。一緒にされては困る。ふはは。まあ、三角形なんです、何故か。切り口が楕円にならずに、だいたい直角三角形になっております。これでは、卵焼きを斜めに切ってハート型に盛り付ける、かの有名な愛妻弁当が作れないではないか…なんたる失策。なんでですかね?
2024年5月5日 07:55
「ぐわぐわ」旦那が何やら鳴いている。「ぐわわ」どうやら、仕事に集中できないらしい。これは、相手をしてやるしかないようだ。「ぐわわわ、ぐわ」私も鳴いてみた。「…」え、何?なんか、旦那に変な人を見るような目付きで、見られたんですが…?「…何してるの?」いや、何してるのじゃないよ。「旦那が、あひるになってしまったようだからね、私もあひるになろうかと思って」「…なんで?」「何
2024年4月30日 16:26
皆さんは、味噌汁のわかめをごはんに乗せて食べる事ってありますか?私はあります。我が家の味噌汁には、大体わかめが入っているので、それを白米の上に広げて、食べるんです。初めて旦那の前でやった時、「食べ物で遊ばないの」と注意されました。びっくりでしたねー。実は子どもの頃、母がよくやってくれたんです。わかめをごはんの上に広げて、「わっかめかめかめ♪︎かめごはん♪︎」とオリジナルの歌
2024年4月25日 19:22
新婚時代、うちには食卓がありませんでした。ごはんも立って食べていました。しかし、やっぱりあれですね。「ごはん、立って食べるもんじゃないね」「ん?」「見ろ、旦那が踊りだしてしまった」踊っていた旦那は、それを聞いて止まった。「ごめん、なんか、てもちぶたさで…」「てもちぶさたでは…?」てもちぶたさって言うと、何だか手持ちブタさんみたい。ミニブタ? かわいいのかな? きゅいきゅい鳴
2024年4月20日 20:55
ウルルを蹴飛ばす悪いやつがいる。私のとなりで寝ていたはずのウルルが、朝起きると、布団の外に蹴り出されているのである。かわいそうに…もちろん、ウルルはぬいぐるみなので、自分からは動かない。旦那は別の布団で寝ているし…謎だ。誰がウルルを私の布団から蹴り出しているのだろう。まったく、悪いやつである。見つけたら、とっちめてやるつもりでいる。
2024年4月15日 20:20
「一家に一台、はんだごて」旦那は時々、そんな事を言う。手先が器用で工作好きな旦那は、昔からはんだごてを使ってきたらしい。「私、はんだごてにお世話になったの、中学の技術の時間だけだよ…」「女子はそれでも良いんだよ」男子はどうなんだ?気になったので訊いてみた。「はんだごてを使えない男は、男じゃない」すごい差別だなぁ。「君の定義する『男』って何だい?」「それは、『漢』ですよ」ふほ
2024年4月10日 11:15
ある朝、私は旦那に起こされた。甚だ不満である。「夢の中で、お寿司食べてたのに!」抗議した。美味しく食べていたというのに、酷い旦那だ。「回らないお寿司だった!」旦那は少し困った顔をしつつ、「パックのやつ?」とか訊いてきた。確かに、スーパーで売ってるパックのお寿司も回らないが。「違うよ。職人さんが目の前で握ってくれるやつ。美味しかったのに!」それを聞いた旦那が一言。「お会計の
2024年4月5日 14:38
休日。旦那がなかなか起きてこない。この前、仕事で徹夜してたしな。寝不足ぎみって言ってたしな。せっかくの休みだし、寝かしといてやるか。と、思ったのだが…9時、10時になっても、寝室から出てこない。お腹空いたな~、先に朝ごはんしちゃおうかな~、でもできれば一緒に食べたいな~…待ちきれず、10:30過ぎに声をかけに行った。寝室の戸を開けると、旦那はまだ布団の中。ちょっと、顔をのぞ
2024年3月30日 16:29
昔々、私の実家では、ポテチの取り合いが起きていました。3人きょうだいなのですが、母がお皿にポテチを出したら、即争奪戦が勃発です。そこで、母は言いました。「みんなで食べるから、1枚ずつ取ろうね」それに従っていた結果、私は今も、1つずつ食べます。ポテチはもちろん、フライドポテトや、細かく切ったおかず等、1つずつ箸でつまみます。ところが、うちの旦那さんは、2つ、3つくらい同時に箸で取るん
2024年3月25日 21:00
ある日、私は悩んでいた。「どうしようねぇ」近くにいた旦那が顔を上げる。「どしたの嫁ちゃん。悩んでるの?」私は神妙な顔でうなずいた。「嫁の悩み。深刻な悩み」「あれ、そうなの?」旦那が不安そうな顔をする。能天気な私が悩む事が、珍しいからだ。私は、冷蔵庫の前で溜め息をついた。「そうなの。踊っちゃうくらいの悩みなんだ」「それ、大して悩んでないでしょ…」まあ、そうとも言う。「