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記事一覧

自分で自分の幸せを潰す、こと

自分で自分の幸せを潰す、こと

昨年の成人の日、渋谷区の成人式でスピーチをした。

あれから1年が経つ。

会場にいた若者達との対話が今でも鮮やかな記憶となって蘇り、時に私を鼓舞してくれる。

「ここにいるみなさん全員が生まれた時から与えられている、あるものがあります。さてそれは何でしょうか?」

若者たちにそう問いかけると、会場の中程に座っていた金髪の若者がさっと手をあげて自分の思いを語ってくれた。

一瞬身構えたが、

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ADHDのようなものと長く付き合っていくために,衝動性・多動性と物忘れと様々なこととどう向き合っていくか

ADHDのようなものと長く付き合っていくために,衝動性・多動性と物忘れと様々なこととどう向き合っていくか

落合陽一です.自分がADHDだとは思っていないんだけど,障害とは言わないまでもそれ相応に,できないことが多すぎる.人間としてヘボすぎる.得意なことはそこそこできる.穴が多すぎて塞ぐのが難しい.

様々な穴とその対応策のツイートをまとめてみた.ADHDと言われることは多いんだけど,渋谷さんとの対談で久しぶりに持ち味にすればいいよ,って言われたことが理由.

↓これをみた知り合いから完全にADHDです

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成功は運か努力か才能か?についての考察

成功は運か努力か才能か?についての考察

「人生は運ゲーに過ぎないのか?」「運ゲーだとしたら攻略法はあるのか?」というテーマをここ数年ずっと考えていて、自分なりに納得できたので備忘録として書き残しておこうと思う。

今の時代に「努力は報われる」といった話を素直に信じることはできないのは明白だが、分不相応な夢は描かないほうが良いという雰囲気もある。

そこで、昔から続く「成功は運か努力か才能か?」という疑問に対する考えをまとめてみることにし

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「何者かになりたい」は捨てたはずなのに

「何者かになりたい」は捨てたはずなのに

高専4年。19歳。
一念発起して弁護士を目指すことに。

ぼくは「何者か」になりたかった。

その後、スタートアップに転職し、急成長かつIPOも一番近いと言っていいところで体験。周りには「何者か」がたくさんいた。

周りにいた「何者か」はみんなかっこよく、憧れた。
だけど、それに自分がなりたいとはどうしても思えず、一度ゼロになるために地元岡山に帰郷。自分の心が動かされること、正しいと思うこと、善い

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孤独について

先日当面最後になるであろう一般向けの講演で話してきた。そこにいた在日の子が質問をしてきて、それは僕も5年位前までに考えていたことだったのでちょっと書いておきたい。

彼の質問はこうだった。

僕は地方の朝鮮高校出身です。大学からは慶応にきて、そこで勉強して今は起業しています。高校時代の友人たちは今も大切にしているのですが、一方でどうしても話が合わなくなっていることについて苦しさを感じています。慎さ

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すべての別れは一時的なもの

すべての別れは一時的なもの

会社経営、採用やスタートアップ投資、コミュニティづくりなんかをやってると、たくさんの出会いや別れ、タイミングによる縁の無さなどを日々実感する訳だけど、僕は人との付き合いを短期的に考えてないので、別れ自体に対してそんなに悲観的ではない(死別は抜きにして)。5年10年、20年といったスパンでまた再開したり、共に仕事をしたりといったことは、全くもってある。これは歳を重ねて、わかってきたことでもある。

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資本主義のハッカーたれ

この世界には二種類の人間がいます。

一つは、この世界を「そういうものだろ」「仕方がない」と受け入れ、そのなかでうまく立ち回って生きたいと思っている人です。

もう一つは、この世界をなにかおかしい、理不尽なものだと感じ、それを変えたいと思っている人です。

私が著作や講演を通じて訴えかけている相手は、常に後者のような人々・・・世界に満ちている不合理や不条理に憤っていて、それを変えたいと思いながらも

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