koyomi@Gallery忘我亭

蓼科のGallery忘我亭のメンバーの一人。ギャラリーとおまかせコースのディナー。同じ…

koyomi@Gallery忘我亭

蓼科のGallery忘我亭のメンバーの一人。ギャラリーとおまかせコースのディナー。同じゲストに一度お出ししたお料理は二回と登場させないのがポリシー。未知への味覚の旅が滞在の時を豊かにするから。https://monogatarumori2.wixsite.com/bougatei

マガジン

  • web展覧会

    コロナ後の世界。色々変わっていくことになると思うけれども、展覧会はどのように変化していくのだろう。模索しつつもMovieも兼ねてご案内することにする。

  • 第3回「着想は眠らない眠らない」展 2015/全作品のご紹介

    毎年秋に開催するアーティスト参加形式のジャンル問わずなグループ展。作品をご紹介しています。

  • 今まで作ったお料理を再現して、今の味にリメイクするレシピ

    ディナーを提供するようになってはや25年目。気がつけば当時から記録していたお料理が膨大な量に。埋もれているレシピもいっぱい。過去の謎をとくようなビビッドな気持ちでレシピを読み解き今の味に再現してみる。

記事一覧

こげ感がクセになる焼き野菜のサラダ。

加彩の三角皿/内田鋼一作 今日のお昼。 なににしようかなあと思い野菜庫をあける。 幸いなことに、ブロッコリーとプチトマト、グリーンアスパラガス、かぼちゃが眠ってる…

季節の変わり目。不調な時こそ「長芋のグラグラ」フーフーしながら、邪の気を退散させて正の気をとりこもう!

ミニ土鍋/我妻珠美作 いま、風邪をひいている人が多いですね。 真夏を思わせる暑さが続いたり、暑いのかと思い油断していると 急転にわかにかき曇りグングン冷えたり… お…

マグロに新たな食感が生まれる「マグロの砕きおせんべい焼き」

器・・・若杉聖子作  忘我亭「白磁の花」展より マグロはお刺身で食べるだけでなく、カルパッチョにしたり、オイル漬けにしたり、塩と胡椒をまわりにまぶしてフライパン…

回復させるという語源と、ゲストの体調に合わせて料理を作るレストランという不思議な職を思う。

レストランとは皆さんもご存知、フランス語の「回復させる」という動詞が語源です。街の看板で「レントラン◯▽◇」と見ると、ついつい脳内で「回復させる◯▽◇」と置き換…

あさりとポークのお団子スープ

◇使用した器◇ 若杉聖子作 6枚の花びらの白磁 海の出汁と山の出汁が掛け合わさって、普遍的な美味しさ。今でも十分戦力になると思います。 レシピ帳を見るとオープン当…

白身のお魚と馬鈴薯の天婦羅サラダ仕立て

材料(2人分) 白身魚(なんでも可。ここではスズキを使いました)2切れ 馬鈴薯 2個 干しイチジク 4個 大きい場合は半分に切る。なければ干しあんずでも! スナップエン…

忘我亭のお料理の過去レシピ。公開してみます。過去の自分と出会う旅でもあり…作って食べる楽しさを分かち合う旅でもあり。

はじめに 蓼科で忘我亭というギャラリーとディナーの店をはじめてはや25年。 ディナーはスタートしたころから変化し続けて、今は「おまかせコース料理」というスタイルに落…

+24

第3回「着想は眠らない展」全作品/その2

+29

第3回「着想は眠らない展」全作品/その1

こげ感がクセになる焼き野菜のサラダ。

こげ感がクセになる焼き野菜のサラダ。

加彩の三角皿/内田鋼一作

今日のお昼。
なににしようかなあと思い野菜庫をあける。
幸いなことに、ブロッコリーとプチトマト、グリーンアスパラガス、かぼちゃが眠ってる。
特にブロッコリー!
やった〜

ポパイといえばほうれん草ですが、わたしはブロッコリー。
なぜだか、元気がでてきます。
焼けばツブツブの花蕾がこげて 非日常感!
普通のブロッコリーがポパイと化してバージョンアップするんです。
よし、こ

もっとみる
季節の変わり目。不調な時こそ「長芋のグラグラ」フーフーしながら、邪の気を退散させて正の気をとりこもう!

季節の変わり目。不調な時こそ「長芋のグラグラ」フーフーしながら、邪の気を退散させて正の気をとりこもう!

ミニ土鍋/我妻珠美作

いま、風邪をひいている人が多いですね。
真夏を思わせる暑さが続いたり、暑いのかと思い油断していると 急転にわかにかき曇りグングン冷えたり…
お天道様にどうなっているのか今後の出番を聞きたいところ。

風邪といえば、母がよく作ってくれたのが「はつみつ大根」
大根を薄切りにしてハチミツに漬けるだけの簡単なものでしたが、
のどの風邪でゴホンゴホンしたときにおまじないになりました。

もっとみる
マグロに新たな食感が生まれる「マグロの砕きおせんべい焼き」

マグロに新たな食感が生まれる「マグロの砕きおせんべい焼き」

器・・・若杉聖子作  忘我亭「白磁の花」展より

マグロはお刺身で食べるだけでなく、カルパッチョにしたり、オイル漬けにしたり、塩と胡椒をまわりにまぶしてフライパンで表面を焼いてみたり。
古来からマグロを食している国民。発想豊かに食べ方いろいろアレンジできますが、おせんべいを砕いたのをまわりにつけて焼く方法は、柔らかな中にもカリッ ! と歯ごたえ が加わっていい感じでした。

◇材料◇
マグロ1冊(

もっとみる
回復させるという語源と、ゲストの体調に合わせて料理を作るレストランという不思議な職を思う。

回復させるという語源と、ゲストの体調に合わせて料理を作るレストランという不思議な職を思う。

レストランとは皆さんもご存知、フランス語の「回復させる」という動詞が語源です。街の看板で「レントラン◯▽◇」と見ると、ついつい脳内で「回復させる◯▽◇」と置き換えている私。

そこで提供される一皿を「回復させる食事」「回復する食事」とは、ほんとうに言い得て妙だと最近になって特にかみしめています。

------------------------------

忘我亭はオープンしてから25年目。

もっとみる
あさりとポークのお団子スープ

あさりとポークのお団子スープ

◇使用した器◇
若杉聖子作 6枚の花びらの白磁

海の出汁と山の出汁が掛け合わさって、普遍的な美味しさ。今でも十分戦力になると思います。
レシピ帳を見るとオープン当初 頻繁に登場させていたようです。 当時は飛び込みで来た人も対応していたので(今は無理ですが)
早く作れることも大切でした。手順さえ頭に入れれば、結構簡単。

◇材料(1人分)◇
●鰹だし汁 250cc(忘我亭では厚削り節を沸騰したお湯

もっとみる
白身のお魚と馬鈴薯の天婦羅サラダ仕立て

白身のお魚と馬鈴薯の天婦羅サラダ仕立て

材料(2人分)
白身魚(なんでも可。ここではスズキを使いました)2切れ
馬鈴薯 2個
干しイチジク 4個 大きい場合は半分に切る。なければ干しあんずでも!
スナップエンドウ
トマト
マヨネーズ
豆板醤
塩 ・オリーブ油 適宜

器/若杉聖子作  ディナー皿  直径27cm

お客様のなかには市販のマヨネーズがだめな方もいらっしゃったので(香りが苦手なんだそう)マヨネーズは自家製にしていました。(自

もっとみる
忘我亭のお料理の過去レシピ。公開してみます。過去の自分と出会う旅でもあり…作って食べる楽しさを分かち合う旅でもあり。

忘我亭のお料理の過去レシピ。公開してみます。過去の自分と出会う旅でもあり…作って食べる楽しさを分かち合う旅でもあり。

はじめに
蓼科で忘我亭というギャラリーとディナーの店をはじめてはや25年。
ディナーはスタートしたころから変化し続けて、今は「おまかせコース料理」というスタイルに落ち着きました。
25年といえば、赤ちゃんが生まれてすくすく育ち、行ければ大学に行き無事卒業、すでに社会に踏み出しているという時の流れです。
忘我亭と同じ年!  という方もいらっしゃるかもしれませんね。

リゾートという蓼科の立地と 冬は

もっとみる