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本の紹介

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2020年7月の記事一覧

森山大道の写真はいつもパンデミックといえばパンデミックかもしれない

森山大道の写真はいつもパンデミックといえばパンデミックかもしれない

長岡はパッとしない天気が続いています。ジメジメ・・・。

Coyote (コヨーテ) no.71 summer /autumn 2020
森山大道 東京パンデミック    スイッチパブリッシング 

写真家森山大道、パンデミック最中の東京、記録と記録
過去の作品や蜷川実花の対談など
50年以上路上をうろついているカメラマンは今回の騒動で何を思うか…。
出歩けない中で自室の撮影など。

第2特集

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グレイトフルデッドな絵本

グレイトフルデッドな絵本

HANASAKAJIISAN  はなさかじいさん 大河原健太郎 POOPOOBOOKS

ポップアート絵本第8弾(最新刊)

今回はグレイトフルデッド風なジャケとフォント、サイケデリックな色合いと、
カリフォルニアのゴールドラッシュが合わさっているような展開。
ストーリーは花咲じいさんです。
巻末にステッカー付き

2020年刊

こちらのシリーズ、新潟市はSHS鳥屋野1号棟、長岡市はLIScaf

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つるが叫ぶ「HELP!!」

つるが叫ぶ「HELP!!」

TURUNOONGAESHI つるのおんがえし 大河原健太郎 POOPOOBOOKS

ポップアート絵本第7弾
古典物語をニュークラシックに。

ストーリーには忠実ですが作者の脚色がほぼオリジナルと言っても過言ではない"つるの恩返し"。

初版封入特典として「スペシャル折り紙セット」付き

2019年刊
#ブックスはせがわ #書店 #本屋 #移動本屋 #移動販売 #移動販売車 #bookkno

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山姥(やまんば)

山姥(やまんば)

KINTARO きんたろう 大河原健太郎 POOPOOBOOKS

ポップアート絵本第6弾

型にとらわれない自由表現の画風、色合いが素敵です。
金太郎はストーリー性がいまいちわからないところがありますが…、山姥(やまんば)が怖そう。

初版封入特典として「折り紙相撲と土俵」付き!

2018年刊

#ブックスはせがわ #書店 #本屋 #移動本屋 #移動販売 #移動販売車 #bookknock

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へたうま

へたうま

SARUKANIGASSEN さるかにがっせん 大河原健太郎 POOPOOBOOKS

ポップアート絵本第4弾

物語はそのままに、絵は現代的に。
英語訳のセンテンスがなんともシニカル。
いわゆる「へたうま」な作風(子供のお絵描きなような)、ダイナミックさがあります。

巻末にステッカー付き。
2017年刊
#ブックスはせがわ #書店 #本屋 #移動本屋 #移動販売 #移動販売車 #bookk

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かぐやひめは罪深い

かぐやひめは罪深い

KAGUTAHIME かぐやひめ 大河原健太郎 POOPOOBOOKS

ポップアート絵本第3弾
物語はそのままに、絵は現代的に。
英語訳のセンテンスがなんともシニカル。

わがまま美女、男性を断り続けた罪なのかめでたしめでたしの結末にはならない…、むかし話は不思議なものが多いですね。

巻末にキャラクターステッカー付き(初版のみ)。

2017年刊

#ブックスはせがわ #書店 #本屋 #移

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昔話は何を伝えたいのか、解釈の幅がある

昔話は何を伝えたいのか、解釈の幅がある

URASHIMATARO うらしまたろう 大河原健太郎 POOPOOBOOKS

ポップアート絵本第2弾

物語はそのままに、絵は現代的に。
英語訳のセンテンスがなんともシニカル。

ステッカー付き。
うらしまたろうの話の結論はどういった示唆があるのか(あるいはないのか)、古典や昔話の面白いところ。

2016年刊

#ブックスはせがわ #書店 #本屋 #移動本屋 #移動販売 #移動販売車

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【絵本】シュールな桃から生まれた桃太郎

【絵本】シュールな桃から生まれた桃太郎

MOMOTARO ももたろう 大河原健太郎 POOPOOBOOKS

ポップアート絵本
物語はそのままに(どんぶらこどんぶらこ桃からうまれた→お供を連れておにたいじ)、絵は現代的に。
英語訳のセンテンスがなんともシニカル。

作者の画風ルーツは、幼少期に祖母との絵葉書のやりとりがはじまりとのこと、色づかいが印象的。
2016年刊
#ブックスはせがわ #書店 #本屋 #移動本屋 #移動販売 #移動

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長岡市内の和菓子店を紹介したフリーペーパー

長岡市内の和菓子店を紹介したフリーペーパー

かさはら菓子店さんが昨年手がけた可愛らしい表紙が目を引く
「長岡和菓子屋さん巡り帖」、市内の和菓子屋さんの小冊子、マップ付き。
まだまだあまり遠出はできないかもしれませんが、市内、県内甘いもの巡りするのも良いかもですね。

かさはら菓子店さんに行けば手に入るかと思います(残りわずかでした)。

七夕にあわせて企画した、本と和菓子*夏の星セット*
新潟市より電車を乗り継いでいらしてくれた方や通販でご

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おかあさんへ贈る本

おかあさんへ贈る本

子どもと一緒にスローに暮らすおかあさんの本 藤田ゆみ アノニマスタジオ

育児専門家でも先生でもない、3人の子どもの母親が、子育てや家事の合間に思いついたこと感じたこと、心に止めておきたいことなど、少しづつ書きためていたものをまとめたエッセイ集。

育児書ではなく等身大である現在成長中のおかあさんの言葉。

贈りものにも(いや恩着せがましいか…)、まあ自分用に。
本を贈ること、習慣になればいいなあ

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都知事選出馬落選は何かの伏線か

都知事選出馬落選は何かの伏線か

山本太郎から見える日本 Pヴァイン ele-king臨時増刊号

山本太郎から見える日本について、本人、各論壇者がインタビュー形式で語る。
(都知事選以前に刊行)

都知事選は直前に出馬、野党が分裂、なぜ負け戦にでたのか。
右からも左からも支持得られない感じ。疑問は残りますが国政に向けての戦略・パフォーマンスでしょうか(お金よくあるよなあ)。

弱者を救うこと、相互扶助、目玉の反緊縮財政(MMTは

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売り手よし買い手よし世間よし

売り手よし買い手よし世間よし

近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本 山本昌仁 講談社現代新書

江戸時代先祖は材木商、それから商売を鞍替えして種子をする仕事、明治には菓子屋に転じ、10代目CEOの商い哲学と奮闘記。
琵琶湖近くに「ラコリーナ近江八幡」オープン滋賀イチの観光名所に。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」三方のよし、この代名詞の解釈など。
変えていくことと変わらないこと。

ご購入は↓

#ブックスはせが

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本屋で買いやすいかどうかは別問題だけど

本屋で買いやすいかどうかは別問題だけど

無職本 水窓出版

「無職」という「肩書き」についての考察・エッセイ。

・無職ってなに?/松尾よういちろう
・職業:無職/幸田夢波
・無色透明/太田靖久
・平日/スズキスズヒロ
・底辺と無職/銀歯
・僕、映画監督です!/竹馬靖具
・浮草稼業/茶田記麦
・本のなかを流れる時間、心のなかを流れる時間/小野太郎

ミュージシャン、声優、映画監督、ユーチューバー、書店員など、
無職をテーマに自由に語る。

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野心家で、度胸あって、話盛るほら吹き

野心家で、度胸あって、話盛るほら吹き

女帝小池百合子 石井妙子 文藝春秋

今年一番のベストセラーになるでしょうか。
もちろん選挙にあわせて「売ろんが」の出版であるでしょうが、
ノンフィクション作家による丹念な取材が伝わる文体、読み応えあり。
事実なのか偏った見方なのかはさておき、作者の熱は伝わります。

カイロ大学首席卒業は、作られたもののようです。
それがエジプトとの利権なのか持ち上げたマスコミの罪なのか、両方でしょう。
小池百合

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