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野心家で、度胸あって、話盛るほら吹き

女帝小池百合子 石井妙子 文藝春秋

今年一番のベストセラーになるでしょうか。
もちろん選挙にあわせて「売ろんが」の出版であるでしょうが、
ノンフィクション作家による丹念な取材が伝わる文体、読み応えあり。
事実なのか偏った見方なのかはさておき、作者の熱は伝わります。

カイロ大学首席卒業は、作られたもののようです。
それがエジプトとの利権なのか持ち上げたマスコミの罪なのか、両方でしょう。
小池百合子賛辞の本では当然なく、批判寄りの内容、それだけ疑惑なり、小池百合子の作る「物語」は大げさ過ぎる。
マーケティング、ブランディング、などという言葉がある前から、「自己プロデュース」力があったのでしょう。テレビ全盛期の時代にどうすれば「映え」るか、30〜40年前から実行していた。

戦後の混乱期を歩む父親から多大なる影響(迷惑)を受けて育ち、それを運命なのか引継ぎ、同じ道を歩んでいる、いや超えたのか。
野心家であり上昇志向、度胸もすごい。男性社会へ財界への飛び込み方が異常に長けている。大衆への働きかけもうまい。

今週末は都知事選、東京都民ではない私ですが、もし都民なら小池百合子にはいれない。

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冒頭の一節は堀口大學訳から始まります。

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