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「ゲリラ的作家活動」の先人

東京・表参道の青山ブックセンター。私の最も好きな書店です。先週買い物に行き、楽しい時間を過ごしました。

購入した「グッバイ・ハロー・ワールド」について読書メーターで書いたレビューを載せます。

ありえなくもない未来を描いたSF短編集。いずれも少なからずディストピアだが、一歩前に出る勇気と決意が日々の意味を変える点は現代と同じ。同性婚には賛成するが安楽死に関しては重要な論点(施術する主体は誰で方法はどういうものか。末期じゃなくてもいいのか等)に触れていないのでやや消化不良。イデオン(最終回で人類滅亡)やバルディオス(同じく洪水で世界滅亡)、ザブングルといった往年の名作アニメを思い出させる世界観は長編でも読みたい。原発への警鐘を仄めかす「来るべき世界」も秀逸。mRNAワクチンを連想するのは考え過ぎ?

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未来だろうが現代だろうが、技術がどんなに進化しようが、我々ひとりひとりの心持ひとつで世界はがらりと姿を変えます。少なくとも目に映る景色は変えられる。その積み重ねで少しずつ大きなものを動かしていく。この目的意識を常に己の軸に据えておこう。この本からそんなことを学びました。

そして改めて、一度きりの人生を存分に楽しもうと決めました。

今回紹介された本の中で気になるのは↓です。

バンクシー。恥ずかしながら全く知りません。「ゲリラ的に出没する反体制的アーティスト集団」という朧気なイメージを抱くのみ。その実態と作品にかなり興味があります。

私がnoteでいろいろ書いているのも、ある意味でゲリラ的な作家活動です。正体はただのイチ書店員。力はないしカネもない。イケメンでもない。地位や名誉や知名度も皆無。それでも訴えたい思いがある。何かを変えられると信じている。本書を通じて偉大な先人を知り、目指すべきヴィジョンをアップデートしたい。

職場にも入荷して平積みになっています。でも私には意固地な部分があり、社員割引制度に甘えたくないのです。こういう安くない本こそ好きな書店で買いたい。

というわけでまた近日お邪魔します。

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