大滝紅実

ファンタジー小説が好き 仕事のかたわら書いたお話を載せています 御朱印集めもぽつぽつ続…

大滝紅実

ファンタジー小説が好き 仕事のかたわら書いたお話を載せています 御朱印集めもぽつぽつ続けて三冊目になりました

記事一覧

黒猫とさち オリオン座の帰還

なんだか今夜は眠くないなぁ さちはベットで一人ゴロゴロしながら呟いていた 『おもしろい事が起こる気がする 何せ今日は黒猫がわたしの前を横切ったし』 誰に言うわけでも…

大滝紅実
2週間前
23

雨上がりの蓮

昨夜は雨。今日は朝から夏の日差し。 葉を日傘にして。

大滝紅実
3週間前
12

黒猫とさち くまの紳士との内緒話

久しぶりに晴れて気持ちいい 散歩に行こう レモンティーをみどり色の水筒に注ぐと さちは赤い帽子をかぶって玄関をでた さぁてどっちに行こうかな その時 目の前を黒猫…

大滝紅実
4週間前
4

ミモザと桜の合奏 蔵前神社にて

朝から小雨模様 雨も止みほんの少し薄日がさす午後 蔵前神社へ 何故だか会う日は雨の日が多い友人と ここ数日の寒さがミモザと桜が満開のまま時を留めてくれてました あり…

大滝紅実
5か月前
7

さくら咲く

有明病院の近くで強い北風に負けずに咲いていました。 家族の治癒を祈る。 さくら咲いて欲しい。 来年も一緒に見られますよに。

大滝紅実
5か月前
3
+2

とらさんもお参りした神社

大滝紅実
6か月前
3

遅い初詣の御朱印

大滝紅実
7か月前
1

野辺の石に仏を見る

大滝紅実
7か月前
1

甲斐の秋

大滝紅実
8か月前
2
+1

黄色い彼岸花

大滝紅実
10か月前
4
+2

妖しく綺麗 百段階段

大滝紅実
11か月前
5

六義園

大滝紅実
1年前
2

ヒキコマレル?

裸婦たちが遠くの川辺で水浴びしている 顔もわからないくらい遠くで なんて気持ち良さそうなんだろうぉ 遠くから見ても涼やかな水を感じる 私も一緒に水浴びしたい… 遠く…

大滝紅実
1年前
1

雨に濡れる薔薇

大滝紅実
1年前
5

機関車の夢

博物館に飾られた機関車 空を走るのだろうか? 曇天の雲間を ソレトモ公園の木々のあいだを抜けていくのだろうか? 眠ることのない街で誰にも見られることなく密やかに大き…

大滝紅実
1年前
4

満月

今夜は満月。 ベランダに出てほんのり明るい彼方を見上げる。 雲間にまん丸の月が夜空にある。 今夜の風は寒くない。 少しヒンヤリが混じる温かい風。 翼を出して夜空に散…

大滝紅実
1年前
7
黒猫とさち オリオン座の帰還

黒猫とさち オリオン座の帰還

なんだか今夜は眠くないなぁ
さちはベットで一人ゴロゴロしながら呟いていた
『おもしろい事が起こる気がする
何せ今日は黒猫がわたしの前を横切ったし』
誰に言うわけでもないのだけれどつい声に出してしまう

黒猫が横切ったら良くないことが起こるとは昔々言われていたけど良いことが起こるとは聞いたことがない

昼下がりのこと
なんだか今日は寒いし、ココア飲んで温まろう
お気に入りの星空のカップを取り出しココ

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雨上がりの蓮

雨上がりの蓮

昨夜は雨。今日は朝から夏の日差し。
葉を日傘にして。

黒猫とさち くまの紳士との内緒話

黒猫とさち くまの紳士との内緒話

久しぶりに晴れて気持ちいい
散歩に行こう

レモンティーをみどり色の水筒に注ぐと
さちは赤い帽子をかぶって玄関をでた

さぁてどっちに行こうかな

その時
目の前を黒猫が横切った
振り返った黒猫と目があった
綺麗なラベンダー色の瞳
瞳の色と同じラベンダー色のリボンを首に着けている
ちょっと古風だけど豪華なリボン
どこかの飼い猫だろうな
毛艶も良いし

「にゃおーん」
ついておいで美味しい物が食べ

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ミモザと桜の合奏 蔵前神社にて

ミモザと桜の合奏 蔵前神社にて

朝から小雨模様
雨も止みほんの少し薄日がさす午後
蔵前神社へ
何故だか会う日は雨の日が多い友人と

ここ数日の寒さがミモザと桜が満開のまま時を留めてくれてました
ありがとう

さくら咲く

さくら咲く

有明病院の近くで強い北風に負けずに咲いていました。

家族の治癒を祈る。

さくら咲いて欲しい。

来年も一緒に見られますよに。

ヒキコマレル?

裸婦たちが遠くの川辺で水浴びしている
顔もわからないくらい遠くで
なんて気持ち良さそうなんだろうぉ
遠くから見ても涼やかな水を感じる
私も一緒に水浴びしたい…

遠くにいたはずのブロンズ色の髪を結い上げた婦人が私の目の前にいる
ヒキ…コマレ…ル……
イタリアの川辺へ
イケないそちらに行っては
刹那、脚をふんばった
良かった私はちゃんとこちら側に居る
古いイタリアの絵を恐る恐る見つめ直す
裸婦たちは

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機関車の夢

博物館に飾られた機関車
空を走るのだろうか?
曇天の雲間を
ソレトモ公園の木々のあいだを抜けていくのだろうか?
眠ることのない街で誰にも見られることなく密やかに大きな機関車は走れるのだろうか?

愉しそうに走る機関車に私は乗せてもらえるのだろうか
夢を見ているのは私かもしれない

満月

今夜は満月。
ベランダに出てほんのり明るい彼方を見上げる。
雲間にまん丸の月が夜空にある。
今夜の風は寒くない。
少しヒンヤリが混じる温かい風。
翼を出して夜空に散歩に行きたい。
羽根は何色だろうか?
悪魔のように黒いのか?鳥のように灰色か?
ありもしない羽根を背中に感じ満月を眺める。