黒猫とさち くまの紳士との内緒話
久しぶりに晴れて気持ちいい
散歩に行こう
レモンティーをみどり色の水筒に注ぐと
さちは赤い帽子をかぶって玄関をでた
さぁてどっちに行こうかな
その時
目の前を黒猫が横切った
振り返った黒猫と目があった
綺麗なラベンダー色の瞳
瞳の色と同じラベンダー色のリボンを首に着けている
ちょっと古風だけど豪華なリボン
どこかの飼い猫だろうな
毛艶も良いし
「にゃおーん」
ついておいで美味しい物が食べられるよ
そう言われた気がした
さちは黒猫を追いかけて歩き始めた
いつのまにか