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読書について

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読書の記録や本にまつわる話
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#ほぼ毎日note

『じぶん時間を生きる』佐宗邦威

『じぶん時間を生きる』佐宗邦威

図書館で予約して、だいぶ待ってようやく順番が来ました。
コロナを機に(ほかにも色々重なって)東京から軽井沢へ移住した佐宗さんが、内的要因による変化(本では「トランジション」と呼んでいます)を語った本です。
まだ途中ですが、面白いなと感じた箇所を。

この感覚は、自分でも感じたことがあります。
自分ではうまく言葉にできなかったけれど、本に明文化されていてスッキリしました。
たぶん、自分がうまく言語化

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『考える、書く、伝える 生きぬくための科学的思考法』仲野徹

『考える、書く、伝える 生きぬくための科学的思考法』仲野徹

図書館で借りた、大阪大学大学院の仲野徹先生の本。専門は病理学ですが、これは医学の本ではないのです。

仲野先生の文章を最初に読んだのはどこだったか、もはや思い出せないですが、久しぶりに読みました。相変わらずユーモラスで読みやすい。

大阪大学の新入生向けの必修科目「学問への扉」という授業をもとにした本で、実際にゼミで行った内容が書かれています。ゼミ生の書いた論文や発表を交えながら、先生の狙いだった

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旅行のお供

旅行のお供

一泊二日の旅行前日です。
明日は朝早いので、さっさと寝なければならないのですが、支度がギリギリになりまだ終わっていません。
なにせ久しぶりの一人旅なので、何があれば便利だったとか、随分忘れてしまっています。
さらにこの天気のせいで(大雨の予報が現地付近にでています)行程が一部変更になったりして荷づくりも影響を受けてしまいました。濡れないように何でもかんでもビニールに入れてしまった。
おかげでカバン

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『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー

数日前に下巻を読み終わりました。
専門用語が難しいところもあったけれど、長い映画を見終わったような読後感で、宇宙に行って帰ってきた気分でした!

主人公の男性は気づいたときには見たこともない宇宙船のようなところにいて、なぜか記憶が途切れている…という場面から始まるストーリーですが、読み進めていくと過去と交錯しながら話が展開して、彼がなぜここにいるのか、いまどういう状況なのかが分かってきます。
途中

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メモ道

メモ道

今読んでいる本。
『時間をもっと大切にするための小さいノート活用術』髙橋拓也

図書館で何気なく手に取った本ですが、いまの自分の興味の方向とモロにシンクロしている本です。

「書きたい」「メモしたい」って、なんだか原始的な欲求なのではと思えてきます。紙が発明されて長いながい歴史がありますし、書くという行為は案外人間の本性に近いところにあるのでは?

そんな風に思うのは、頭の中を紙に落とす行為って奥

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前橋に送る本

前橋に送る本

ほぼ日が好きで、よく読んでいます。
2年ぶりに本のイベント「前橋BOOKFES」が開催されるとのこと。

簡単にいうと、本の寄付を集めて、欲しい人に持っていってもらうイベントです。もちろんほぼ日のことなので、それ以外にもトークや展示、ライブまで様々なイベントをやっています。

前回は行ってみたいなと思いつつ、小旅行になってしまうため訪問はしなかったのですが、本だけ送りました。
ちょっとしたメモを添

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『生きのびるための事務』坂口恭平

『生きのびるための事務』坂口恭平

感想です。
漫画ではあるけれど、普通の漫画とはちょっと違う、味のある絵を楽しみながら作者と一緒に「ジム」の話を聞いてしまいました。

ジムは坂口さんの分身みたいな存在で、自分が好きなことだけして生きるために事務のやり方を教えてくれます。こんな風に考えたら物事上手くいくの?ホントに!?っていう話がてんこ盛りでした。
坂口さんはだいぶ異色の経歴をお持ちで、そのへんはほぼ日のインタビューを読んで知ったの

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結局買ってしまった

結局買ってしまった

しばらく前から気になっていた坂口恭平さんの『生きのびるための事務』、いつか読むだろうと思いながら何となくメルカリ見たり図書館で検索したりしていたのですが、結局本屋で新品を買ってしまいました。

漫画、っていうのがちょっとどうかなぁと思ったり、1回しか読まないかもな…と予想していたり。いろんな理由で購入を延ばしのばしにしていました。何でしょうね、こういうグダグダをしてしまう時って割とあります。
でも

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『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読んでいる。

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読んでいる。

上下巻のハードカバーの、下巻をいま読んでいます。
宇宙の話だし、科学や物理や難しい言葉が山程出てきますが、すごく人間くさいやりとりがあったり、あっと驚く展開があったりして下巻までグアッと来てしまいました。

作者のアンディ・ウィアーさんは映画『オデッセイ』の原作となる『火星の人』の作者だそうです。わたしは小説も映画も観てないですが、マット・デイモンが出ていた映画のCMは見た覚えがあります。火星で畑

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『傲慢と善良』辻村深月

『傲慢と善良』辻村深月

「みんなのメンタールーム」#305で野村さんが読んで面白かったと話していた、辻村深月さんの『傲慢と善良』。
用事で待ち時間がありそうだったので、ちょうどいいので本屋で買ってみました。最近はドキュメンタリーやビジネス書ばかり読んでいたので、物語は久しぶりに読みます。

辻村深月さんは『かがみの孤城』しか読んだことがないけれど、面白く読んだ記憶があるので楽しみです。しかも婚活の話だというから、『かがみ

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『2030半導体の地政学』太田泰彦

『2030半導体の地政学』太田泰彦

だいぶ時間がかかっていますが、読んでいます。眠くなるけど面白い本(褒めてます。)。
著者は日経新聞の編集委員だそうで、臨場感がすごく文章から伝わってきます。ドキュメンタリーを観ているよう。

読んでいて面白かったところを切りとってみました。

アジアの海底ケーブルの敷設状況。シンガポールに集中しているくだり。

歴史で習った大航海時代の航路が今も形を変えて生きているって、すごいですね。

ヒリヒリ

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ゼロ秒思考も同じだった

ゼロ秒思考も同じだった

最近読み始めた本『ゼロ秒思考』、ゼロ秒思考は何と同じだったのか?
それは『さみしい夜にはペンを持て』と同じだったんです。
どこが一緒かと言うと、頭の中のモヤモヤを書いて外に出してしまうところ!

メモか日記か、の違いはあれど、書いて頭をすっきりさせるのは王道なんでしょうね。
実際にゼロ秒思考のメモ書きを試していますが、書くことで頭は多少すっきりします。まだ始めたばかりなのでこれからもっとすっきりす

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コトバミマン

コトバミマン

『さみしい夜にはペンを持て』に出てきた「コトバミマン」は、頭の中の言葉にならない想いが泡になったもの。頭の中をぐるぐると渦巻いている。いっぱいになると頭の中が真っ白になってしまう。

今週、わたしの頭の中にはコトバミマンが沢山いて、同じことをぐるぐる考えてしまっています。
自分でもそれがよくわかります。

そして『さみしい夜にはペンを持て』では、コトバミマンは言葉にすれば頭の外へ出すことができるん

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『さみしい夜にはペンを持て』古賀史健

『さみしい夜にはペンを持て』古賀史健

ずっと気になっていた古賀史健さんの本。意外なきっかけで読むことができました。
末っ子が学校の図書室で借りてきたのです。

自分が本が好きなので、子供たちが本好きになれはいいなと昔はよく読み聞かせたり絵本を買ったりしましたが、大きくなってからは、みんな自発的に図書館や図書室に行かないので、子供が本を学校から借りてくる姿を見たのは小学生以来?そこまで遡らないかな。
それくらい久しぶりです。

どうして

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