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『考える、書く、伝える 生きぬくための科学的思考法』仲野徹

図書館で借りた、大阪大学大学院の仲野徹先生の本。専門は病理学ですが、これは医学の本ではないのです。

仲野先生の文章を最初に読んだのはどこだったか、もはや思い出せないですが、久しぶりに読みました。相変わらずユーモラスで読みやすい。

大阪大学の新入生向けの必修科目「学問への扉」という授業をもとにした本で、実際にゼミで行った内容が書かれています。ゼミ生の書いた論文や発表を交えながら、先生の狙いだったり裏事情(!?)的な話も(書籍化は無理!と思ったとか)赤裸々に書いてあります。

実際に授業をのぞかせてもらっているような気持ちで、一気に読みました。
読後は「こんな勉強してみたかった」と「こんなきつい授業無理だっただろうなぁ」の両方の感想を持ちました(笑)。課題が結構大変そうで、よく誰も脱落せずに最後まで頑張ったと思います。さすが阪大生は優秀ですね。

タイトルに「考える、書く、伝える」とある通り、中身は大学生だけでなく社会人が十分活用できる「人に伝わる文章の書き方」でした。この一冊に書いてあることをみっちり実践したら、だいぶレベルアップしそうです。

それから、学生さんの発表内容も興味深かったです。エナドリの飲み過ぎは危険?とか、スマホ依存を防ぐには?、など実際に役立つ知識が書かれていて、読みがいがありました。

図書館でたまたま見かけて借りてみたけれど、普段あまり読まない分野で面白かったです。こういう出会いがあるからリアルの本屋や図書館は楽しいなあと思います。

今日はこの辺で。それではまた。

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