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失くしたものばかり綺麗に見える
最悪な夢で目が覚めた。俺は思わず上体を起こす。息は荒く、背中に蝋のような重たい汗が流れるのを感じた。浴衣はほとんどはだけている。視界の先には、窓の向こう、夜が満ちた瀬戸内海が黒く横たわっているのが見えた。俺は呼吸を整える。動悸が収まってようやく、今はサークルの合宿中で、小豆島のホテルの一室に泊まっていることを思い出した。
どうしてよりによって今、あのときの夢を見るんだ。
4年、いやもう4
小豆島合宿!(3/28〜29)
一昨日と昨日にかけて、俺の所属する創作サークルで小豆島合宿があった。今回は日記としてそれについて書こうと思う。
京都駅から始まった合宿は、早々トラブルが発生した。今回の旅程では往復共にJRを使って京都〜姫路間を移動するので、当日の朝に学割きっぷを入手しておく算段だった。しかし京都駅の予想以上の混雑にきっぷの購入が遅れてしまい、予定の電車を乗り遅れてしまった! 春休みの京都、恐るべし。結局一本次の
コラム:小説における本歌取りについて
一昨日と昨日、日記をサボってしまったので、代わりにコラムを書く。日記を書こうという意志はあったんだけどな。実家でだらだらしてると書くことがない。そしてこれを書いている今は京都に帰る新幹線の中である。名古屋—京都間の35分くらいで書き終わる分量でささっと書こうと思う。
俺は近代詩や俳句、和歌が好きだ。梁塵秘抄に載っている今様にハマった時期もあったから、いわゆる「詩」と呼ばれるものなら何でも好きにな