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短歌・五七五詩

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あさみどり

おさなごころを思はする

向こう髪 梳く

風のいたずら


*
*
*
,゚.:。+゚

(向こう髪→前髪)
(梳く→すく)
(正しくは「いたづら」表記みたい💦)



P.S. 少しでも「暑く」なるとバテて投稿頻度が落ちる&短歌が増える春と夏。眼の調子も悪いの

春の陽を握りしめたるみどりごの
目蓋をなぜるひとひらの風

落ち葉|短歌

落ち葉|短歌

幽かなる落葉時雨の啼く声に
遠き窓辺の灯を思い侘ぶ

枝離れ 灯ともし頃を飛ぶ鳥の
願いをなぞり 発つ汽車に乗る

霜葉を集めて灯す火の色を
瞳の奥に永遠に秘す

しとやかに重なる落ち葉 緋と映えて
ふと愛しむ君の手のひら

誘い合い散りゆく葉と葉 手を預け
冬の果てなる春の日を待つ

陽だまりに落つる一葉に幸あれと
風をたのみに冬を彩る

散り敷いた紅葉黄葉を踏み分けて
落つることなき天を振り放

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風邪でも短歌を詠みました

風邪でも短歌を詠みました

患ひの 心も空に 寝乱れて
月を両腕に 熱を冷ましぬ

ほんとはまだ熱が下がりきらないのですが...。今回の風邪は長引きました・・・行きたかった予定もキャンセルして、1週間を棒に振ったのが遣る瀬ないので、せめて歌でも。
お月さま、冷たそうだからおでこにのっけて冷やしたい...🌙✨️

寒さの増す頃ですので、みなさまもくれぐれもお気をつけ下さいね。

今晩、20:30に『さかさまの虹』掲載予定です

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秋|短歌

秋|短歌

澄みわたる
天から秋が落ちてきて
繻子の上をすべる夕暮れ

ものみなすべてが
眠りと死と滅び、
胎内へと還っていく季節のはじまり

七夕の
嵩を増したる
川の辺に
鎮めたまえと
星を呼ぶひと



この頃は、梅雨の風情、七夕の情緒を楽しむことができないほど、災害が増えてしまいました。

秋雨なら、静かに味わえるかしら。

水の精|短歌

水の精|短歌

花枝の
濃くなりまさる色かげに
雫となりて いま君を訪ふ

夏露に埋もるるまま眺むれば
香のなき花の薫り思ほゆ

星々のさやかにかかる夜の陰に
忍び交わして透きとほる君

朝もなほ咲き清みたる紫陽花の
色は変わらず ひそやかに発つ

(思ほゆ:自然に思い浮かぶ)

紫陽花と梅雨は恋人なので。

note の AIさんに、文語調短歌を食べさせてみました。

判るなら解いてもらおうホトトギス──と、

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青葉沁む夏のきざしの影さして
花の姿をなほもとどめむ



紫陽花の季節になりましたね。
さっきnoterさんのところでゆかしき短歌をお見かけしたので、バトンを受け取ったつもりで。

葉っぱにうつる影もくっきりと...
はつなつの縮景園です。

紫陽花の写真はまたあらためて。

想い果て
聖戦二我
敗レタリ

ジャンヌ・ダルクと
テラスでお茶す

#今日の短歌

下の句がふと浮かび、シチュエーションを試行錯誤した歌です。

みなさまも、よろしければ上の句を考えてみてください🤗

写真はFLY_FOX様@pixabay。
舌を巻くクオリティ♥️

人となり
人と生まれし
花なれば
我が世の春に
散らましものを

#今日の短歌 #短歌 #朝顔

暑さが和らぎ、熟した種を採取し終えたら、朝顔がまた咲き始めました。

盛夏と比べ半分ほどの小さい姫です。

花びらも薄く透けていて、いっそう儚げ。

夏の花も秋めいてきました。