- 運営しているクリエイター
記事一覧
「君たちはどう生きるか」が「君の名は」より面白かった(「君たちはどう生きるか」への考察)
「君の名は」より面白かったというのは、話の持っていき方だ。あくまで個人的な感想だが、新海誠作品が初めてでも先の読める展開と、体が入れ替わったときの行動や口はみ酒など性的な気持ち悪さを感じさせる設定や萌豚系のキャラクターがでてくるアニメではなく、ジブリは子供から大人まで楽しめるアニメーションであってくれて良かった。今作はその点ではちょっと怪しい部分もあったが、基本的には大人でないと性的な気持ち悪さは
もっとみる映画「君たちどう生きるか」~人生最後に見る夢~
鑑賞後、一番感じたのが「誰かの葬式にいったあとの気分」宮崎駿の最新作「君たちはどう生きるか」を公開翌日の土曜日の朝にみてきました。今作は事前に情報が制作側からもかなり制限されていた関係で、どんな映画なのか、さっぱりわからない状態でしたが、映画が終わったあと周りを見渡し際に「?」マークが頭についているような人も多かったように思いました。私としても本作については感想を述べるのに困るタイプの映画であって
もっとみる『君たちはどう生きるか』の感想。
会社を途中で抜けて、『君たちはどう生きるか』を観て、そのまま用事を二つこなして夏祭りまで行って疲れているので、つらつらと書く。
想像していた通りだが、アニメーションとしては面白くなかった。『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』もそうだったが、『千と千尋の神隠し』の大成功以降、宮崎駿はストーリーにあまり興味がなくなったように思える。
話の流れが不自然でも、迸るイメージが素晴らしければ確かに
『君たちはどう生きるか』は全世代向けの児童文学だった。
宮崎駿監督の新作『君たちはどう生きるか』を観てきました!
めっっっっっちゃ面白かった!
ラストではなぜか涙がポロポロと出てしまって、「宮崎駿最高!」「ありがとう!」という気持ちになっていました。
多少ネタバレを含みますが、感想を書いていきたいと思います。
自分は公開初日に行ったのですが、そこには期待と不安がありました。
まずは期待。おそらく最後になるであろう、宮﨑駿監督の作品。広告を一切
批評 映画『君たちはどう生きるか』(宮崎駿)
『君たちはどう生きるか』(2023)
監督・脚本・原作:宮崎駿
制作:スタジオジブリ
夜中の火災から映画は始まる。周囲の混乱と熱気の中、母親の元へ急ぐ幼い少年の姿がある。物語の主人公である眞人(まひと)だ。揺れる群衆を一人称視点で描写する試みはこれまでの作品にない清新な表現だった。ただ、その少し前の階段を駆け上りて駆け下る描写にわずかにひっかかるものを感じる。違和感が残ったまま話が進むうちに、
488 「君たちはどう生きるか」ネットでの感想欄まとめ
・マヒト
コメント欄にあったものをまとめてみた。
* 冒頭の眞人の生活 = 主人公がどんな人間かの説明(悲しい思い出、コンプレックス、裕福な育ち、行動力、強さ、寡黙、ちょっと変わっている、思春期、正義感) * 突然空から来た塔= アニメという世界を知った衝撃を表現、そこにジブリスタジオを建てる * アニメ(業界)の魅力に取り憑かれる大叔父 * アオサギに“母”という性癖の塊?(魅力の象徴?)を
『君たちはどう生きるか』と、実際の宮崎駿の両親について(ネタバレあり)
宮崎駿の最新作『君たちはどう生きるか』は、宮崎の少年時代の自伝的要素を多く含んだ作品であり、父親が家の土間に戦闘機のキャノピーを並べる場面などは、かつて宮崎が語った自身の幼少期のエピソードまんまである。
そのせい…だけでもないだろうけど、本作は物語の設定や登場人物の説明をほとんど省略しており、特に重要な存在である両親については、モデルになったであろう実際の宮崎駿の両親を知らないと理解しづらい。