見出し画像

自分に合った価値基準を考える

今回は価値基準について書きます。人生が上手いっていないと感じる原因の1つに価値基準があるんじゃないかと思ったからです。


価値基準を考えてみよう

私はずっと人生が上手く行ってないと感じて生きてきました。いつもなんで自分はこんなにできないんだと悩み続け、努力が足りないと思って寝る間も惜しんで休日も返上して勉強に励んできました。

自分に能力がないことは解り切っています。高校すらいけない、就職もできない事実上社会の底辺の落ちこぼれですから。

しかし最近読んだスタンフォード式人生デザイン講座という本で、典型的な行き詰まり思考をしていたために、人生が上手く行ってないと感じていたことに気付きました。

じゃあどうすればいいのか?まだ上手く行っていないことだらけと感じて落ち込んでいます。

そこで1つ考えたのが価値基準です。

古い価値基準に囚われることは危険

私は両親が伝統的な考え方をする家庭で育ちました。いわゆる昭和の価値観ですね。長男だけは厳しく育てないといけない、学歴や勤務先の知名度、役職が大事などです。

大人になってから、自分の人生がずっと上手く行っていないと感じていました。とにかく自分はダメすぎる、無能すぎる、ろくでなし過ぎると考えて生きてきました。人類一の落後者だと思っていました。

しかしなぜそう感じるのかについて考えたことがありませんでした。そこで考えてみてたどり着いたのが価値基準です。

私が考える人生が上手く行くとは、下記のようなものだったのです。まさしく子供の頃に叩き込まれたもの。

  • スキルや年収を高める

  • 高い役職につく

  • 結婚して子供を持つ

  • 自分の家を持つ

  • 有名人になる

なんていうか、ステータスに固執した価値基準です。スタンフォード式人生デザイン講座という本でいう所の重力問題も含まれていますね。順に見ていきましょう。

スキルや年収を高める

スキルや年収は上げようにも簡単には上がらず、上が際限ないです。こちらの本にあるように、スキルよりもセンスで自分ならではの仕事をした方がよいです。そして今の私にはその材料が揃っています。

高い役職につく

高い役職に就くなんて権力に憧れているだけです。それよりも今後はプロジェクト型の仕事が増えていく時代です。

ラインの管理職よりもプロジェクトマネージャーという私にとって馴染んだ仕事の方が、これからは需要が上がっていきます。活躍の場も多く、カッコいい仕事でしょう。好きな仕事でもありますし。

結婚して子供を持つ

結婚は上手く行かなかったですし、子供はできなかったです。これにも劣等感があります。結婚したら子供を持って当たり前という風潮はありますし、子供は可愛く、社会として大切にすべき存在です。

だから子供がいないということは生物としても劣っていて、社会的にも劣っているように感じていました。普通のことができないダメ人間という烙印を押されているように感じていました。

それで不満を持って夫婦喧嘩をしてしまったことも何度かありました。でも夫婦二人で一緒に趣味を楽しんで、仲間内では夫婦で同じ趣味を楽しんでいるなんて素敵だねと言われていたのだから、それで十分幸せだったのでしょう。

結婚の幸せを子供の有無で考えてしまい、一緒に楽しむ幸せに気付けていませんでした。

自分の家を持つ

いつかは自分の家を持ってみたいと思っていました。家を持っている人はステータスが高いと勝手に思っていました。だから大学の後輩たちが家を持つことにちょっとした劣等感を感じていました。

でもマネーリテラシーがあれば解りますが、不動産の資産価値は一部の地域(東京23区など)を除いて下がっていきます。だから家余りの時代になった頃に割安で買えばいいのです。

私は見栄にこだわっていたのです。持ち家を持っている方がお金も地位も高く見えるから、持ち家を持っている方が上だと思っていたのです。

有名人になる

メディアに出ている人を見ると、凄い人だと感じていました。確かにすごい人だとは思います。自分で本を書いて出している人も凄いと感じていました。これも凄いと思います。

でもそういう露出があることがステータスが高いと感じ、人として上手だと感じていました。単純な思考ですね。

自分の価値基準を持つ

ここまで見てきたように、私の価値基準は昭和の価値基準と見栄で成り立っていました。

そんなものに囚われて、見栄を手に入れたいけど手に入らないと苦しんでいました。

自分はなんてダメなんだろうと思っていたのですが、そもそも昭和の価値観が大嫌いなのに昭和の価値観に縛られ、見栄ばかり考えていたのがおかしいのです。

だから自分の価値基準に切り替えないといけません。いつまでも重力問題で苦しんでしまいます。

では自分の価値基準とは何でしょうか?これは人それぞれ違いますが、自分に合ったものを選ぶことだと今は考えています。

私の場合ですと、強みとか楽しいという点で言うと次のようなものです。

  • 人に頼られる

  • 残業しない、あるいは残業時間の少なさ

  • 仕事における責任や裁量の大きさ

  • とにかく色々なことを楽しむ

  • 仲間の多さ

  • 仲間の広さ

いわゆる非地位財が占めていますね。

ステータスや見栄などは地位財と呼ばれるもので、一時的には幸せになれるけど長続きはしません。一方で非地位財と呼ばれるものは永続的に幸せが長続きします。

地位財と非地位財についてはこちらに記事を書いています。

終わりに

世の中には社会が決めた価値基準があります。いわゆるステータスです。学歴、職歴、勤務先の知名度、役職、年収、結婚、子供、持ち家などです。

しかし多様性の時代である今、個々人が自分にとって合った価値基準を持って、自分なりの強みや個性を大事にする生き方が必要でしょう。

社会が決めた価値基準は子供の頃から押し付けられているもので、簡単には変えられません。そしてこの価値基準は激しい競争があり、誰もが幸せになれるものではありません。

だからこそ人生をよくするためには自分の価値基準について考えた方がよさそうです。

みなさんはどんな価値基準で生きていますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?