「仕事ができるとはどういうことか?」読了!スキルとセンスの違いが面白かった
「仕事ができるとはどういうことか?」という本を読みました。スキルとセンスの違いが主なテーマとなっており、この考え方が面白かったです。
スキルとセンスの違い
スキルは学習方法が解っていて、訓練すれば身に付きます。本やスクールなど学習方法も確立されています。
一方でセンスは学習方法が確立されていません。スキルのような特定の作業をこなす能力ではなく、直観力や創造力、判断力、総合力などですから、単純にこれをやれば上達するとは言えないのです。
センスを身に着けるには、様々な知識やスキルを身に着け、経験を積む必要があります。
センスという概念に納得できた
スキルが高いけど言われたことしかしない、顧客と対立している、残業が多いなどの事例を私はいくつも見てきました。私の方がスキルが低くても、顧客との関係が良好で残業が少なかったりするのです。
これは言われたこと以上のことをする、顧客を理解する、効率的なやり方をしつつ改善もするなど、専門スキル以外の部分をやるかやらないかの差だったりします。
そして専門スキル以外の部分に関心がない人が少なくないと感じています。だからセンスという概念にすごく納得できました。
センスが必要な仕事ばかりじゃない
この本には仕事ができる人はセンスがあるという話が書かれています。しかしセンスが必要な仕事ばかりではないと思います。
スペシャリストとかメンバーとしての仕事はスキルが重要で、センスはあまり求められないと思います。もちろんマネージャーという立場としては、メンバーからいい提案があれば嬉しいです。
しかしスペシャリストやメンバーという立場は、いかにスキルを高めて与えられた仕事を効率よく遂行するかが役割です。
やはりマネジメントや企画のような正解がない中で決めなければいけず、広い知識が求められる仕事でこそ、センスは活きると思います。
スキルの追求では行き詰る
スキルを高めて年収を上げるのはキャリアの王道パターンです。しかし私は最近、これに行き詰りを感じています。スキルも年収も、上には上がいくらでもいます。そしてどちらも簡単には上がりません。
だから提供価値という別の軸で最近は考えています。センスなら提供価値を高めつつ、他人と差別化できます。
終わりに
スキルでは上には上がいて、しかも深く追及するよりも広く追及したくなってしまう飽き性なので、どうしていいのやらと悩んでいました。
しかしこの本を読んで、センスという道もあると知りました。更には私がスキルではない能力で顧客に貢献していることが、センスという言葉で腹落ちできました。
センスという方向性で自分を伸ばしていきたいと思います。
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