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【読書】スタンフォード式人生デザイン講座

人生とかキャリアに悩んで色々な本を読みまくっています。そんな中、プロボノ関連の仲間内で紹介されたのが、スタンフォード式人生デザイン講座という本です。

今まで自分の人生が上手く行ってないと感じていた理由がことごとく書かれていました。

それでは振り返ってみます。

人生には問題も行き詰まりもある

本書には行き詰ってしまった人の例が出てきます。そう、行き詰りなんて珍しくないのです。

一般的には子供の頃に将来なりたい職業を決め、その職業に必要なことが学べる大学や専門学校に進学し、卒業したらなりたい職業に就き、1つの会社に定年まで勤めるのがモデルケースです。

しかしそもそも大学の専攻に関わる職業に就く人が27%しかいないそうです。学生時代は専攻に関する仕事に就かねばと思ってしまうのにです。

更に現代は変化が激しく、業種や職種を変える人も少なくないと思います。転職だって普通になってきました。そもそも20世紀的なモデルケースに無理が生じているのでしょう。

本書では子供の頃にやりたいと思った職業に固執してしまって柔軟な選択ができなくなった人や、バリキャリになって高収入になったけど満たされない人などがでてきます。

一般論通りのキャリアを歩んでも、幸せになれるとは限らないのです。だからこそキャリアや人生をデザインするのです。

デザイナーのように人生をデザインする

本書ではデザインは正解のない問題を解決するのに有効で、エンジニアリングは正解が解っている問題を解決するのに有効だと言っています。なるほど納得できる話ですね。

人生とかキャリアには正解はありません。20世紀はモデルケースという正解が用意されており、誰もがそれに従うことを子供の頃から求められました。しかし21世紀になって不確実性が高まるにつれ、モデルケースという正解だけでは通用しなくなってきました。

こうなってくるとデザインの手法を使って人生やキャリアの問題を解決する必要があります。

デザインではプロトタイプを作って検証してみて、修正していくという方法もあります。人生やキャリアも最初からこれと決めつけず、やってみて、振り返って気付いたことを活かして修正していけばいいのです。

そうやって自分の知見を増やしていくことで、よりよい選択肢が取れるようになります。最初から決めつけたら選択肢などなくなってしまい、行き詰ってしまいます。

重力問題に固執しない

本書ではどうあがいても解決できない問題を重力問題としています。重力のような変えることのできない力を変えることはできません。だから解決できない問題も解決しようとしてはいけません。

重力問題の例として、下記のようなものが挙げられています。

  • 詩人になって生計を立てたい

  • 同族経営の会社に勤めているが経営幹部になりたい

  • もう5年も失業中だが就職したい

  • いい年になったけど今から大学に通って医者になりたい

後は趣味でスポーツをやっている人がプロになりたいとか、趣味で音楽をやっている人がメジャーデビューしたいなども重力問題ですね。給料を2倍にしたいなども重力問題でしょう。

重力問題は挙げればキリがありません。しかし理想が高かったり、特定のことに固執していたりすると、重力問題を解決するために労力をつぎ込んでしまいそうです。

私も学生時代にエリートに散々バカにされた経験があるため、バリキャリになってエリートを見返してやりたいと思っていました。そうして寝る間も惜しんで勉強し、学歴ロンダリングのためにMBAを検討したりしたこともありました。

しかしバリキャリどころか毎日定時帰りの方が性に合っていました。今はもう残業しないマネジメントで売って行こうと思っています。

終わりに

他にもメンターに相談しようとか、コンパスを定めて毎年コンパスをチェックしようなどということも書かれています。ワークショップも沢山用意されています。

人生やキャリアに行き詰った方は読んでみることをお勧めします。

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