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レシピ9:プチ断念してみる
「なぜ、人間は悪と知りつつ、悪をなしてしまうのか?」
散歩中に見かけた光景をきっかけに、しばらくのあいだ、この問いから離れることができませんでした。
その光景とは、カメラをぶら下げた団塊世代とおぼしき男性が、立ち入り禁止の区域に平然と侵入し、そこに咲き乱れるハクモクレンの花を撮影していたというもの。
妖艶なハクモクレンの純白の花被片は、確かに人を惑わし、惹きつけるものであったことでしょ
❇︎1 ギュゲスの指輪
「誰にも咎められないとしたら、すべての人は悪事を働くのでしょうか?」
三浦佐保は、拾い上げた指輪を見つめながら呟いた。
「宮本さんは、透明人間になれたら、なにをしますか?」
そう言いながら佐保は、ゆっくりと宮本に視線を移した。静かな色をたたずませる切れ長の目が、一瞬きらりと光った。
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千葉市中央区松波町。八卦女子
レシピ6:他者に不都合をおしつけない。
職場や学校・商業施設のトイレを利用したとき、ペーパーホルダーに芯だけが取り残されてるのを見ると、ガッカリします。
ロールの交換ばかりか、ゴミとなった芯を捨てることまで「おまえ、やっとけよ!」と押しつけられたような気分になるからです。
トイレットペーパーが切れたら、ロールを交換して、芯は捨てる。
せめて自分のケツぐらいは、自分で拭きたいものです。(トイレだけでなく)
イエローハットの創業者で
妖怪図鑑5:やふさし(吝児)
餓鬼の一種。
他人を蹴落としてでも欲求を満たそうとした人間が、餓鬼道にも落ちず、現世をさまよう姿だという。いわば未熟な餓鬼。とりつかれると、他人の迷惑を顧みず、欲望に駆られるがままに行動しようとする。
その行動は2種類に分類される。
1つが、自分の利益を必死に追うパターン。
たとえば、他人を押しのけてでも電車の座席を狙うおばさん。たとえば、子どもや障がい者を排除してでも自分のペースで歩き続
現代妖怪図鑑は、念のために言っておくと、私の創作妖怪です。
行動指針となる「幸せレシピ」とは、真逆のベクトルとして、反面教師としての効果を狙った「やっちゃいけない行動」を妖怪の姿を借りて、描き出したものです。
レシピ5:陰徳を積む
どんなに善い行ないを繰り返したとしても、あることに注意しないと、まったくの逆効果になることがあります。
それは「他人には話さない」ということです。
恥ずかしいことは隠したくなるのと同様に、良いことは他人に話したくなります。家族や友達に話すこともあれば、交流サイトに書いて「イイネ!」と共感を集めたりすることもあるでしょう。
しかし、他人に話すことで、せっかくの善き行いも、その意味が失われてしま