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桜とともにめぐる想い出~近所のお花見と長男・次男を出産したときの話

こんにちは、OgAz改め水無瀬あずさです。

春ですね。春といえば春休み。なにを休みにしてくれてるんだこのやろうと思う春休み初日、午前中出かける用事があったので少しだけお花見に行ってきました。せっかく満開の便りが届いたと思ったら曇りや雨続きで、今年は全然しっかりお花見ができないと思っていたので、少しの時間でも桜を堪能出来て幸せでした。春だねえ。

「春」と聞いて思い浮かべるのは、マンガ・アニメ「フルーツバスケット」のセリフ「雪が解けたら春になる」なのですが

私にとって、春は特別な季節。息子二人とも4月生まれなので、桜を見るたびにそのときのことを思い出します。思えば桜とともに過ごした出産経験、10年以上も過ぎてしまえば心から懐かしく思い出すのです。まあ、痛かったからもう二度と体験したくないけどね。

ということで今回は、ちょっとだけ過ごしたお花見と私の出産の思い出などを書いていこうと思います。桜が散ったらあっという間に初夏、月日の移ろいの早さを痛感しながら。よろしくどうぞ。

近所の緑道でお花見

次男が春休みの実験教室に参加するってことで、午前休を取って、待っている間にお花見をすることにしました。近くに緑道があって川が流れていて、区内では桜の名所になっているところなのです。桜はちょうど満開で、お花見客でにぎわっていました。風が吹くたびに桜吹雪が舞って美しかったです。

風にゆらゆら枝が揺れる
初めだけ長男と一緒に。
(このあと一人で散歩に行った)
写真撮影にいそしむ長男

仲良く手をつないで歩く老夫婦。ぴかぴかのランドセルを背負った子どもの写真を撮っているお父さんとお母さん。ワンちゃんにヒラヒラのピンクの服を着せて道をふさいで必死に写真を撮るおねえさん(邪魔とは思ったけどね)。桜の下でスタバコーヒーを飲んで自撮りしている意識高そうなおねえさん。どの人たちも笑顔の花が開いているようでした。みんなを笑顔にしてくれる、桜っていいね。日本人で良かったと思える瞬間です。

ちなみにこの緑道、先日長男と二人で取材のために訪れた和食レストランのすぐ近くにあります。工場が立ち並ぶ雑然とした場所ですが、自然豊かでお散歩には最適です。

ちなみにこのときの記事がこちら。

このお仕事ですが、ぶじ先日で卒業いたしました。続けたい気持ちもありつつ、取材する時間を取るのが難しくなってきたため、泣く泣くの卒業です。でも1年続けられたのでなかなかの実績になったかなと思っています。来月からまた頑張るぞ!

長男の出産~2009年4月9日

この春から中二(!)になる長男は4月9日が誕生日。実家の名古屋への里帰り出産で生まれました。予定日は13日だったのですが、少し早く出てきちゃったせっかちなやつです。

花見を楽しんだ直後に陣痛到来

臨月で出産間近だったので、生まれる前日まで近所を一生懸命散歩していました。ちょうど桜が満開で、名古屋の桜の名所「平和公園」まで父の車で連れて行ってもらい、お花見を楽しんでいました。

最近では桜が満開になるのは3月末の卒業シーズンですが、ほんの10年前までは4月の入学シーズンが桜の満開時期だったんですよ。昔と比べると季節がずいぶんと先走っている印象ですね。温暖化の影響でしょうか。

「お花見も楽しんだし、予定日はもう少し先だけど、そろそろ出てきてええんやで~」と両親と笑いながら話をしていたら、翌日の早朝4時半ごろ、おしるし(出血)とともに陣痛がやって来ました。おなかの中で私の話を聞いていた長男が、「じゃあそろそろ・・・」と行動を始めたんでしょうか。いや真面目か!

陣痛がはじまっては収まってを繰り返し、痛みの中で朝の情報番組で「今日は4月9日、子宮の日です!」という声が聞こえました。子宮の日に出産ってなんかいやなんだけど!もう少しおしゃれな語呂合わせないの!?とすごく思ったのを覚えています。慌ててシャワーも浴びた。

たまごクラブによると、陣痛はだんだん数分刻みに規則的になってくると書いてありました。でも痛みに耐えながら待てど暮らせど、規則的にならない。本で読んだのと違う!!と強く思いながら、10時前まで我慢し、そろそろ無理!と病院へ向かいました。

あれよあれよという間に分娩室へ

病院へついて診察をしてもらうと、先生に「もう(子宮口が)5センチ開いてるから、すぐ入院して。夕方には生まれるよ」と言われました。え、そんなに早いの?たまごクラブには1日がかりと書いてあったのに!?とにもかくにも、自宅(横浜)にいる夫に「夕方生まれるらしい」と電話し、出産に間に合うように来てもらうことになりました(立ち会ってもらう予定だった)。

が。部屋に入ったものの、陣痛が痛くて痛くて昼食も食べられない私。もう無理、いたい。ナースコールをしたら、すぐに分娩室へGO!の指示があり、車イスに乗せられて移動しました。人生初の車いすがこんな状況とは・・・。というか、これは家で我慢せずもう少し早く病院に来てもよかったのではなかろうか。時間は13時。

分娩室で見てもらったところ、先生がさらりと「あ、もう生まれるね」と言うではありませんか。夕方や言うたやんか!!という声なき声とともに、出産体制へ導かれる私。本で読んだのとちがう!!!

看護師さん「ダンナさんは?」
私「あ、新幹線で向かうって言ってました」
看護師「じゃあ間に合わないね~」(笑顔)
私「(泣)」

夫、間に合わないこと確定です。母が「私が代わりに立ち会おうか?」と言ってくれましたが、正直痛くてそれどころではないわけで。むしろ、いま私に話しかけないでほしい。ということで丁重にお断りしました。これむしろ夫いない方がよかったのかもしれない説。

鼻詰まりに苦しんだ出産

いざ陣痛が本格的に始まったものの、私は花粉症なうえに慢性鼻炎なのです。一年中、点鼻薬を持ち歩くくらいのレベル。出産のときも花粉症で大変な時期でした。

ということで、いきむんだけど鼻が詰まって息ができない事態。ヒ、ヒ、フーと必死で口呼吸しながら、枕元に置いてある点鼻薬を看護師さんに取ってもらって使い、回復してまたいきむ・・・という謎のローテーションが続きました。なんだこれコントか。

出産直後、夫は新幹線に乗車

陣痛とともに鼻詰まりに苦しんだ40分、超速スピードで長男が誕生しました。先生に「すごいね、超安産だよ!上手に産めたね!」と謎のほめ方をされました。てかこんなに痛いのに安産ってなんなんだ、難産の人は大丈夫なのかと心配になりましたね。あと花粉症の人は4月に出産してはいけないという教訓を得ました。呼吸困難なるわ!

まさかまさかのスピード出産でしたが、痛い時間が短かったことは感謝すべきなのかな。生まれてからの長男の性格を見るに、まあせっかちだったからだなと思いますね。パパを待つ気がなかったらしい。

母が夫に電話したところ、夫はまさに名古屋に向けて新幹線に乗るときだったらしく。「生まれました」という報告に「えっ!?」と驚いていたとのことです。「夕方って言ったじゃん!」と言われたけど、こればっかりは不可抗力だ

出産から一週間して退院したら、満開だったはずの桜が一斉に新緑に代わっていて、浦島太郎になったような気分でした。出産とともに、季節が巡ったのです。

余談|出産発覚は北京五輪中

長男の妊娠が発覚したのは、北京オリンピックの開幕中でした。私が「30歳になる前に産みたい」と考えていたこともあり、そろそろ出産の準備をしないとね~なんて話していたとき。「子どもが生まれたら海外旅行もなかなか行けないだろうし」と、母とオーストラリア旅行を控えていました。

体調不良からの、妊娠検査薬、そして陽性!オーストラリア旅行があああ!と真っ青になって膝から崩れ落ちたところ、北島康介が歴史的金メダルを取っていました。そう、「チョー気持ちいい」の日です。

おかげで私はオリンピックのたびにその日のことを思い出します。おのれ北島康介めー!!(※北島さんはなにも悪くありません)

出産時の写真をサルベージできなかったので、過去のお花見写真をごまかしでアップしてみます。酒ばっかり飲んでる私

2012年@中目黒
2014年@近所にある川の土手

次男の出産~2011年4月18日

2011年、東日本大震災がありましたが、私は臨月間近の妊娠中でした。長男妊娠の時に切迫早産で入院したことがあり、早めに名古屋の実家へ帰省していたタイミングで。横浜では余震が続き、計画停電があったり、いろいろなものが品薄になっているようでしたが、私と長男(当時1歳)は特に被害を受けませんでした。おなかの子(次男)が私たちを守ってくれたのだと思います。ただ震災後しばらくは、出産のため分娩室に入ったら津波が来て溺れて・・・という夢を頻繁に見ました。かなり怖かった。

次男の出産予定日は5月5日。花粉症の時期は過ぎたかなと思っていたのですが、長男に続き次男もせっかちだったようで、半月ほど早い4/18に陣痛がやってきました。長男出産時より少しあと、お花見も楽しんで新緑が美しくなった時期でした。長男の時と同様、朝起きたらおしるし(出血)→陣痛→入院したら即出産(出産時間は30分)のトリプルコンボ、さらに夫が立ち合いに間に合わないところまで全く同じでした。長男のことが好きで仕方ない次男ですが、そんなとこまで真似なくてええんやでと言いたい。

そして花粉症の時期の出産はあれほどつらいことを体感したにもかかわらず、二度目の鼻づまり出産に挑みました。もう二度と・・・二度とこんなのはごめんだ!と心に誓ったのはここだけの話です。

長男の時のことを反面教師に、今回は出産の兆候が出てからすぐに名古屋へ向かった夫でしたが、やはり間に合わなかったという結果に。もうきっとこれ、あと何人産んでも同じだと思う。間に合わない運命なでしょう。せっかちな子どもたちだ。

退院時の写真(Facebookより発掘)

結び

桜と付く歌は多いですが、嵐の「サクラ咲ケ」が一番すき。

桜は美しいけれど、パッと咲いてパッと散る潔い花だと思います。美しくも儚い、まさに日本の心、「いとをかし」を体現している存在ですよね。あっという間に過ぎてしまうけど、春をもう少し堪能したいと思います。

私は男の子しか出産できませんでしたが、実は女の子なら「桜」って名前を付けたかったんだよね・・・今となっては儚い夢です。私には女子を生む才能がなかったらしい。そんなことを考えながら、桜の季節が巡るたびに、子どもたちと過ごした思い出も巡るのでした。皆様も素敵なお花見をお楽しみください!

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