【超短編】妻の牛乳が飲みたい
実はこっちの世界が本当なのね
端まで行くと折り紙みたいだけど
「妻の牛乳が飲みたい」
私ね食べ物が喉を通る時
鼻を抜けてく瞬間が大好きなの
ちゃんと味わえる生き物に生まれて
本当に良かったなって
「妻の牛乳が飲みたい」
あんな臭いもの…
明日は貴方が椅子になる番よ
「鼻から牛乳…?」
水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。