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あや
2024年7月29日 18:15
電気圧力鍋を使い始めてから、初めての夏である。煮込みが得意という勝手なイメージで、暑い夏には使用頻度が落ちるかと思ったが、完全なる思い込みだった。火を使わないから熱気がこもるキッチンに立つ必要がないし、セットしてしまえばブザーが鳴るまでリビングで涼んでいられる。むしろ夏こそ電気圧力鍋の出番なのだ。この頃は、鶏もも肉の無水スープばかり食べている。基本の材料は、鶏もも肉1枚、トマト
2024年7月11日 12:04
一時期、丁寧な暮らしというのに憧れた。前日にとっておいた出汁で、体を目覚めさせる朝のおみそ汁とか。下ごしらえに余念のない、じっくり時間をかけて仕上げた和定食とか。現実は、平日は18時まで仕事をして、それから遅くなり過ぎないように夫とふたり分の夕飯を手作りするわけで、とてもじゃないけど丁寧に料理しているヒマは、ない。とはいえ、私は食べることが好きだ。お酒も大好きだ。たとえ節約でも、ダ
2022年2月3日 20:12
起きてすぐにしんどいと分かる時がある。PMSきたーーーーーー(レディースデー前の不調)。日課のモーニングページをするために、大学ノートを開く。はい、しんどい。「食べ切るまでお昼休みありません」って言われた小学生みたいにいじけた気分。しんどーーーーーー。うんうん。今日は、そういう日。だから、がんばらない。やり過ごす。今日は、あったかくて甘いドリンクが飲みたくて、お湯で溶かすタイプのオレン
2022年2月2日 18:43
出かける時、バッグに文庫本を入れておかないとそわそわする。私は乗り物酔いする質で、バス移動の日は読むタイミングなんてほぼないに等しい…。と分かっていても、やっぱり「お出かけの必需品」からは外せない。出先で物語に没入するほど読めないのが明らかな日は、エッセイ本が心強い。数日前、角田光代氏の「今日もごちそうさまでした」をバッグに忍ばせた。運よくスキマ時間が出来て、喫茶店でしばしページを開く。構成が
2022年1月21日 19:20
基本的に夜は「呑めればいい」と思っている。だけど、こだわりゼロなわけじゃない。むしろメニューの組み合わせにはうるさいほうだ。といってもメインが和なら、副菜も和というシンプルなマイルール。お惣菜で済ませるときも、やっぱりおかず同士の距離感には気を使う。ごはんのテイストが決まって、ようやく本日の一杯が定まる感じ。くつろぎタイムに、大好きな小説家恩田陸氏のエッセイ本をぱらぱらめくっていたら「赤ワ
2022年1月19日 18:58
絶対というわけじゃないけど、何となく水曜日は「魚の日」と決めている。晩ごはんの主役に魚料理を見れば「今週も半分がんばった!」のサイン。本日は和食料理人・笠原将弘さんのレシピでメカジキの照り焼き。ポイントはメカジキに小麦粉をまぶしてタレの絡みをよくするのと、一緒に舞茸を調理すること。添える大根おろしには千切りにした大葉を混ぜる。お肉に比べて、物足りなさがでがちな魚料理は、副菜にガッツリめを用
2021年9月22日 18:07
人生何百回目かの二日酔い。ホントいい加減にしてほしい。食欲なんてゼロだけど、いつものルーティンでその日の朝に夕飯を決める。ええい、今日は呑むもんか。夜はやさしい豚汁で決まりだ。食べるスープの起源は、ごろごろ具沢山の豚汁だと思う。ごぼう、にんじん、蒟蒻、大根、しいたけ、生姜。そして豚肉。たっぷりの食材をほろっと煮て、汁でやさしく胃まで届ける。豚汁の決め手は、出汁だ。ちょっと格好つけて言ってみ
2021年3月5日 18:00
うちではよくキムチ鍋をやるのだが、何がいいって〆のラーメンだ。食材の旨味をたっぷり吸い込んで、粘度高めの残り液に、絡ませるように麺を和えて食べる、あのしあわせ。〆ラーを食べるために、キムチ鍋をやっているといっても過言ではない。全てを吸って残った物は、美味しいに決まっているのだ。先日、「この人のレシピなら」と信頼している和食料理人、笠原将弘氏の茹で鶏にチャレンジしてみた。鶏もも肉を沸騰したお湯で
2020年11月13日 08:49
悲しいことがあった。悔しいよりも、悲しみのほうが強くて、我ながら打たれ弱いなあ……と思う。いつの間にか、頑張るところを間違えていたのかもしれない。(要するに今、私はだいぶ、傷心中です。)こんな日こそ、料理をするのがいい。無心でおいしいごはんを作ろう。冷蔵庫にはちょうどいい感じの、豚のかたまりがある。煮豚用のブロック肉が100g86円という広告を見て、先日気を利かせて買っておいたのだ。今