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【おそ松さん考察】おそ松さん3期とはなんだったのか?~「ノリ・フリ」をめぐって~

【おそ松さん考察】おそ松さん3期とはなんだったのか?~「ノリ・フリ」をめぐって~


【はじめに】

おそ松さんに再熱しました。

きっかけは、長編「魂のたこ焼きパーティと伝説のお泊まり会」。
おなじみの仲間たちが長机を囲む和気あいあいとした雰囲気が、親戚の集まりのようで、なごやかな気持ちになりました。

おそ松さんは、1期の放映当時どころか、ティザーPVから見ていて、伝説の1話もリアタイしました。生き証人と呼んでほしい(は?)。

2期、3期もリアルタイムで見ていました。
しか

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【プロセカ】「RADderとボカロシーンの共通点」(イベントストーリー「Light Up the Fire」考察)

【プロセカ】「RADderとボカロシーンの共通点」(イベントストーリー「Light Up the Fire」考察)


【はじめに】はじめに

結論から言おう。
今回のイベストでボロ泣きした、と。

筆者はプロセカをサービス開始日から遊び、イベントストーリーも(全てとは言えないまでも)読んできた。
それでも、泣いたのは初めてだった。

裏腹に、SNSでは否定的な意見も多い。
「RAD WEEKENDがただの解散(追悼)ライブだったなんて」
「モブ中心のストーリーなんか、面白くない」

確かに、キャラクターに重きを

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「二次創作をしたい人のための『イメソン短歌』」

「二次創作をしたい人のための『イメソン短歌』」

【はじめに】こんにちは。六日野あやめと申します。

今回は、『二次創作短歌』の作り方について解説します。

アニメやゲームのファンには、小説やイラスト、マンガなどで、作品に対する自身の解釈を表現している方がたくさんいます。

その一方で、「創作ができない自分」にコンプレックスがある方もいると聞きます。

絵心が無く、イラストもマンガも書けない。

文章の書き方は国語の授業で習うものの、小説となると

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エッセイ「祖母のマフラー」

 大学進学で実家を離れるまで、両親と妹、そして母方の祖母と暮らしていた。
 祖母はその年の人には珍しいシングル・マザーである。家に居るときも化粧を欠かさず、定年後も自分の葬式代を自分で稼いでいる。
 私は、祖母のそういう強さが好きだ。幼い頃から「私はこんなおばあちゃんになるんだ!」という憧れだった。

 故郷を離れて四年が経つ。祖母は、私が帰省する度に「あーちゃんは大変だから」と、いろんなものをく

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就活の「軸」と「言葉」 ~「わたし」ってなんなんだろ~

「就活の軸」という言葉がある。
「何に重きを置いて就活をするか?」みたいな、自分の中にある信条みたいなもので、就活本には必ず出てくるやつだ。

社会の歯車工場のベルトコンベアに流されること22年目の私は、この「軸」と言うやつにかなり苦しめられた。

「軸」を言葉にすることは、とても難しかった。
私の趣味は、読書と、歌と、創作。高校の頃は放送部で色々な人に取材をした。
大学では接客のアルバイトを

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「最近の腐女子シーンに疲れた ~『おそ松さん』と『ヒプノシスマイク』をめぐって~」

我が輩は腐女子である。

 最近熱を上げているジャンルは「おそ松さん」と「ヒプノシスマイク」だ。傍から見たらたぶん「イナゴ」っていうやつなんだろう。とはいえ好きなものは好きだから仕方がない。

 もちろん二次創作もこまめに見ている。自分でもたまに書いたりする。ツイッターはやらない。返信にうんと時間をかけるせいで、リプライのやりとりが続かないからだ。なので、私のオタク活動の範囲は、主にpixivでタ

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