マガジンのカバー画像

人間関係のもつれを引き起こす 認知のゆがみ

11
運営しているクリエイター

2021年2月の記事一覧

認知のゆがみがなぜいけないのか?

認知のゆがみがなぜいけないのか?

認知のゆがみがなぜいけないのかと申しますと、物事をどう認知するかで、生み出される感情が変わってくるからです。

もっとも私たちの気分や行動に作用するのが感情です。

感情を変えることで、行動を変えて、行動が変われば、日々の仕事や取り組むべきタスク、さらにはそれらが積み重なる人生が変わっていくのです。

ただ、感情を変えるというのはなかなか難しいところがあります。

たとえば、自分がやりたくない仕事

もっとみる
個人化 認知のゆがみ10

個人化 認知のゆがみ10

今回は認知のゆがみの最後の個人化です👤
個人化とは良くないできごとを理由 もなく自分のせいにしてしまう考え方です🙅🏻‍♂️

たとえば、子どもがテストで悪い点を取ってきたとします🏫そのテストの答案を見た母親が「これは私の責任だ。ダメな母親だから子どもの頭も悪いんだ」と思うのが個人化です🤬

そこには、子どもが勉強をさぼっていた、テストを受けた日は子どもの体調が悪かった、テストが難しすぎた

もっとみる
レッテル貼り 認知のゆがみ9

レッテル貼り 認知のゆがみ9

認知行動療法のコラムをおおくりします。さて、今回は認知のゆがみの一つレッテル貼りについて学んでまいりましょう。

レッテル貼りというのは、間違った認知にもとづいて完全にネガティブな自己イメージを捜索してしまうことです。

たとえば、トランプのゲームで負けたとします🃏単にゲームで負けただけなのですが、レッテル貼りのゆがみが強いと「自分は敗北者だ😱」と落ち込んでしまいます。そして、あの時も、この時

もっとみる
心のフィルター 認知のゆがみ3

心のフィルター 認知のゆがみ3

この認知のゆがみはポジティブなことには意識がいかず、ネガティブなことばかりを繰り返し考えます。また、物事のネガティブな面を強調するようなところもあります。

以前に、セミナーのアンケートを見ていて、一緒にセミナーをした別の講師が「もっとこうすればよかった」とか「これじゃだめだな」とアンケートを見ながらつぶやいていました。

よっぽどひどいことが書かれているのだろうと、私も恐る恐る見てみると、確かに

もっとみる
結論の飛躍 心の読みすぎと先読みの誤り 認知のゆがみコラム5

結論の飛躍 心の読みすぎと先読みの誤り 認知のゆがみコラム5

心の読みすぎあなたが道端で友達に会いましたが、その友達があいさつを返してくれませんでした。さて、このときあなたはどう考えますか?

友達に無視された
その友達に嫌われている

こう考えるのが「普通」だと思うと結構辛いです。
相手に嫌われる理由とか気まずい関係であれば、これも当たりですが、そうではない人であればこの予想は当たっているとはいえません。

考え事をしていた、こちらの声が聞こえなかった、イ

もっとみる
拡大解釈と過小評価 認知のゆがみ6

拡大解釈と過小評価 認知のゆがみ6

6つめの認知のゆがみは拡大解釈と過小評価です。

この認知のゆがみの特徴はネガティブなものを大きく、ポジティブなものを小さくすることです。

ミスや不安を必要以上に恐れてしまうのです。

たとえば、電車を乗り過ごして待ち合わせに遅刻したとします。確かに印象は良くないです。でも、相手に一報を入れて、謝ることをすれば、ほとんどの場合その場は収まります。

この出来事を拡大解釈をして、時間を守れない自分

もっとみる
感情的決めつけとは? 認知のゆがみ7

感情的決めつけとは? 認知のゆがみ7

◆感情がマイナスに作用するとき◆今日は感情的決めつけ、認知のゆがみの7つ目です。

自分の感情が真実を証明する証拠としてとらえるゆがみです。「私はなんかうまくいかない気がする」という気持ちになって、それが何もかもがうまくいかないことの証拠のようになるということです。

感情は、考えを反映したものにすぎません。考え方や物事のとらえ方がネガティブであると、感情が沈むのは当然です。そしてその沈んだ感情を

もっとみる
「すべき思考」 認知のゆがみ8

「すべき思考」 認知のゆがみ8

今日お伝えする認知のゆがみは「すべき思考」です。そもそもこのべき思考というものが、私たちにプレッシャーを与え、自分を苦しめています。

そもそもこの「べき」というのは強く私たちに影響して、自分を否定するもとになりがちです。すべてが否定の種ではありませんが、この「べき」が過ぎた結果が仕事中毒であったり、うつになったりするとも言えます。

「○○すべき」と強く思うことで、自分の考え方や行動を縛ってしま

もっとみる
一般化のし過ぎ 認知のゆがみ2

一般化のし過ぎ 認知のゆがみ2

2つ目の認知のゆがみは、一般化のし過ぎ、または過度な一般化とも言います。

これは一つのできごとを、それ以外のできごとにも適用してしまう考え方です。あることが、1度起こったとすると、それが何度も何度も繰り返し起こるように感じてしまうのです。しかも不愉快なことがおこるように感じますから、すっかり憂鬱になってしまうのです。

仕事で大きな失敗をした、恋人にフラれたなどのできごとから、自分は仕事をすると

もっとみる
マイナス化思考 認知のゆがみ4

マイナス化思考 認知のゆがみ4

今日扱うテーマは認知のゆがみの一つ「マイナス化思考」です。マイナス思考ではなく、マイナス化思考で、この二つは別物です。

マイナス思考は物事の可能性に対してネガティブな予想をしてしまうことです。これはまだ起きていないことに対するネガティブさです。

これは誰しもありますし、最悪の事態を想定して、リスクを減らす行動をとるということも可能になるので、

マイナス思考自体が悪いということはありません。た

もっとみる