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拡大解釈と過小評価 認知のゆがみ6

6つめの認知のゆがみは拡大解釈と過小評価です。

この認知のゆがみの特徴はネガティブなものを大きく、ポジティブなものを小さくすることです。

ミスや不安を必要以上に恐れてしまうのです。

たとえば、電車を乗り過ごして待ち合わせに遅刻したとします。確かに印象は良くないです。でも、相手に一報を入れて、謝ることをすれば、ほとんどの場合その場は収まります。

この出来事を拡大解釈をして、時間を守れない自分は社会に適応できない、相手に嫌われて絶交される、と過剰に不利益が生まれることを想像してしまうのです。

過小評価はその逆で、自分の良いところを認めないということになります。

努力して成しえた成果を人からたたえられても「大したことない」としてしまうのです。

また、自分の長所についても評価をしないので、特技を生かすチャンスをつぶしてしまうことにもなります。

このゆがみは「双眼鏡のトリック」とも言われます。悪いことに対しては大きく見えるように拡大解釈し、良いことに対しては、双眼鏡を反対側からのぞいて小さくとらえるからです。

他の認知のゆがみと同じですが、拡大解釈と過小評価も自分がそういったメガネ(双眼鏡)で物事をとらえているということを自覚することから、ゆがみをなくしていくことができます。

認知療法は認知のゆがみからくるあらゆるネガティブなものを、自身で再認識して直していくことができます。

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