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心のフィルター 認知のゆがみ3

この認知のゆがみはポジティブなことには意識がいかず、ネガティブなことばかりを繰り返し考えます。また、物事のネガティブな面を強調するようなところもあります。

以前に、セミナーのアンケートを見ていて、一緒にセミナーをした別の講師が「もっとこうすればよかった」とか「これじゃだめだな」とアンケートを見ながらつぶやいていました。

よっぽどひどいことが書かれているのだろうと、私も恐る恐る見てみると、確かに、受講生からの要望やもっとこうしてほしいということは書いてありましたが、それはほんの数枚程度でした。

批判的であったり、内容について文句を言っているアンケートはありませんでした。

むしろ、提出されたアンケートのほとんどは好意的な内容で、一通り読み終わった私は「よいセミナーになって良かった」と満足してしまいました。一方でもう一人の講師はかなり落ち込んでいます。

おなじアンケートを見て、これほど受け取る印象が違うのは「心のフィルター」です。もう一人の講師はネガティブな情報をとらえて、さらにネガティブな気持ちになって自分にダメを出していたのです。

心のフィルターがマイナスの要素に集中するようになってしまうと、何を言っても、何をしてもネガティブになります。

赤色の色眼鏡で世界が赤く見えるのと同じで、ネガティブ色の眼鏡をかけて世界を眺めているので、ポジティブな要素に気が付かないのです。

仮に、別の人がポジティブな要素を教えても、その人には見えていないのでないのと一緒です。ポジティブな要素は自分のものではなく他人のものなのです。

物事の解釈は自分の認知で選択できます。

うまくいく、行かないという結果を見れば、そこには〇×が付きますが、この結果をプロセス視点で見ると、うまくいかなかったからこその恵みに気づくことができます。

心のフィルターを外すためにはそれまでのネガティブな要素が、実はのちのちその人にとってプラスのリソースになっていることを丁寧に見直していくことが必要です。

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