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感情的決めつけとは? 認知のゆがみ7

◆感情がマイナスに作用するとき◆

今日は感情的決めつけ、認知のゆがみの7つ目です。

自分の感情が真実を証明する証拠としてとらえるゆがみです。「私はなんかうまくいかない気がする」という気持ちになって、それが何もかもがうまくいかないことの証拠のようになるということです。

感情は、考えを反映したものにすぎません。考え方や物事のとらえ方がネガティブであると、感情が沈むのは当然です。そしてその沈んだ感情を証拠に、自分自身のこと、他人との関係、起こる出来事にたいして、マイナス面を強調して決めつけてしまうのは、結果として間違った見方となってしまいます。

しかも、認知のゆがみの共通点として挙げられるマイナス面が強化されるということは感情的決めつけにも当てはまります。マイナスな感情をもとに、世界を見ると、絶望的になったり、不安になったりするのは当然です。



◆感情的決めつけが引き起こすこと◆

マイナス面の感情が強いと、行動を起こしません。「○○する気がない」「私が○○をやるとうまくいかない」という決めつけがあるので、決断、行動が先延ばしされます。その結果、ほんの数分取り組めば片付くようなことすらできなくなってしまうのです。また、自身を過小評価することにもつながり、できることをやらないで、損をすることが多くなるのです。(もちろん、物事を決めるのに慎重にならないといけない場合もありますので、即断即決だけが正しいわけではありません)

◆感情的決めつけの外し方◆


感情的決めつけは、その感情のもととなっている認知(とらえかた)が正しいかを検証する必要があります。自分だけの視点ではなくて、他の視点からとらえたらどうなるかを見つけていく作業が必要です。感情を変えることは難しいですが、認知に目を向けることで、自然と感情が変わっていきます。そうすることでこの決めつけから解放されます。

次回は、多くの人を悩ませる「べき思考」についてお伝えします。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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