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#住宅
柔らかな北側採光を取り込む
砺波の家7/
建物を計画する際、日光をどのように建物内に取り入れるかを常に意識して計画しています。
採光計画の基本は、日当たりの良い南面に開口部を集めることですが、それが叶わない場合も良くあります。
その際有効な考え方の一つに北側採光が挙げられます。
太陽の光は、太陽からの直接の日射量の直達光と、雲やちりなどに反射されて地上に到達する散乱光に分ける事が出来ます。
晴れた日に日陰に入っても十分
人と環境の流れを同時にデザインする
砺波の家6/
家に居ながらも柔らかな光と吹き抜ける爽やかな風を感じられること、そうした環境は住まう人の心を豊かにし、より快適な生活環境をもたらします。
そういった意味でも、開口部の位置や形状、大きさ、そのディテールはとても重要になってきます。
単に南面だからといって大きな開口部をとってもプライバシーが保たれずにカーテンで閉ざされてしまっては意味がありませんし、景色が綺麗でも騒音に悩まされる環境だ
発想の柔軟さが、広がりを生む
砺波の家5/
玄関から土間通路、書斎、勝手口まで続く土間通路。
奥の勝手口の扉を開けるとすぐに裏の道路につながります。
玄関と言いながらもここは靴を脱ぐ場では無く、土間通路と言いながらもそこはリビングの延長、縁側のような場所であり、書斎と言いながらも土間通路の延長であり勝手口である。
玄関や書斎、呼び名だけでイメージしてしまう一般的な空間の印象を一度取り去り柔軟に考えていくことで、空間は大き
環境と共に生きる事で豊かさを得る
写真は約10年前に建てた両親の住宅、いわば僕の実家になります。
建設地は石川県能美市。
石川県は冬は寒く、冬季はもちろん雪に覆われます。
石川県では年間170日ほど雨が降ります。なので年間を通じて湿度も高く夏の暑さも相まってジメジメした蒸し暑い日が続きます。
そのような環境の中、両親はエアコンを全く使わずに、冬も低温設定の床暖房だけで十分に快適にこの家で過ごしています。
今ある環境循環の中