西和人一級建築士事務所

1/200の建築模型から見えてくること
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1/200の建築模型から見えてくること

3本目のyoutube動画を配信しました。 今回はスタイロフォームを削って作り出した小さな模型による検討の過程をご紹介しています。 小さなスケールでの模型からでも、とっかかりとしては、建物のおおよそのイメージを得るに十分な情報を与えてくれます。 建物の形状や敷地環境との関係、光や視線の抜け方、考えることは様々あります。 人それぞれに考え方があり、正解はいく通りもあるのかもしれません。ただ、その中でも理論立てて計画しなければ人に共感の得られるものは生まれてはきません。

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設計の思考の流れ

設計の思考の流れ

2本目のyoutubeチャンネルを配信しました。 今回は設計する際何を考えて設計しているのかの"基本のキ"をゆっくり分かり易く説明しています。 今回の計画では母屋との関係もありますので、そこを考慮した上で実現したい要望を整理していきます。 ■今回掲げた5つの主要要件 ・明るく快適に過ごすことができる空間 ・平家のような伸びやかな空間 ・母屋の環境を守りながら楽しく共存しあえること ・将来の生活の変化に対応できること ・アウトドアを楽しむことができること 母屋の快適な空

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youtubeチャンネル

youtubeチャンネル

少し間が空きましたが自邸の計画が着々と進んでいます。 その計画の過程や施工の状況や住まい方、それらを進捗に合わせてyoutubeにて配信していこうと考えています。 これから建築づくり、住宅づくりを考えている方にとって有益なチャンネルになるように考えていますし、また、建築を学ぶ学生たちにとっても学びの1ツールとして活用できるようなチャンネルを目指しています。 誰にとっても分かりやすく、気楽に楽しむことのできるチャンネルになれたらなと思っています。 早速ですが、最初のエピ

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環境と共に生きる事で豊かさを得る

環境と共に生きる事で豊かさを得る

写真は約10年前に建てた両親の住宅、いわば僕の実家になります。 建設地は石川県能美市。 石川県は冬は寒く、冬季はもちろん雪に覆われます。 石川県では年間170日ほど雨が降ります。なので年間を通じて湿度も高く夏の暑さも相まってジメジメした蒸し暑い日が続きます。 そのような環境の中、両親はエアコンを全く使わずに、冬も低温設定の床暖房だけで十分に快適にこの家で過ごしています。 今ある環境循環の中に生活空間を溶け込ませる。 広く跳ね出した軒は夏には直射日光の侵入を防ぎ、冬に

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自邸を建てることとなりました。

自邸を建てることとなりました。

自邸を建てることとなりました。 何年も前から考えてはいたけど忙しさを理由にして逃げてきた感がある自邸の計画。家族からの催促もあり、重い腰をあげたのがちょうど2年前あたりからか。 様々に建物の計画には携わってきましたが、自分の家だけはどうも踏ん切りがつきませんでした。 それは、建築家の自邸にはその建築家が持つであろう、マニュフェストが含まれないわけにはいかないから、そこがある種、明るみにされてしまう怖さからか。 また、一般的には建築家の自邸は多くの特殊解が含まれることが多

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さらっと近代建築史2〜近代の建築・デザイン様式の流れ〜
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さらっと近代建築史2〜近代の建築・デザイン様式の流れ〜

産業革命によって世界の工業スタイルが一新すると同時に、この時期より新たな建築やデザイン、社会の姿を求めて様々な活動や理念、組織が形成されていきました。 仮に、産業革命の起こった19世紀中頃から第二次世界大戦の起こった20世紀中頃までの約100年を「近代」と仮定した上で、西洋におけるそれらの動きを下の年表により見てみます(赤く塗られたところ)。 年表下絵:世界デザイン史 美術出版社年表より ウィリアム・モリスが主導したデザイン運動アーツアンドクラフツ運動を皮切りに様々な活動

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さらっと近代建築史1〜スチールの時代・産業革命以降の建築〜
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さらっと近代建築史1〜スチールの時代・産業革命以降の建築〜

18世紀後半、イギリスで起こった産業革命により、様々な材料の機械生産が可能となっていきます。 その中で、19世紀半ばには、これまで建築材料の主人公となり得なかった鉄・ガラスなどが改良されていくことになります。 一般の小規模な建築に落とし込まれていくまでには時間はかかりますが、この頃に建設された時代を先導したであろう大鋳鉄建築を見ていきます。 世界で初めての鋳鉄橋の完成鋳鉄の製造は1708年イギリスで始まります。 イギリスのコールブルックデールという渓谷を統治していたダービ

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さらっと西洋建築史12〜古代建築を見直すことで生まれた新古典主義建築〜
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さらっと西洋建築史12〜古代建築を見直すことで生まれた新古典主義建築〜

18世紀中頃から19世紀初頭にかけて現れてきた建築的動向を新古典主義と呼びます。 これはバロック時代の古典の自由な解釈や装飾過多な様式の反省として生まれてきたものであり、より、科学的・考古学的な研究によって正確な古代建築を見直す動きに他なりません。 特にパンテオン神殿を始めとするギリシア建築遺構の実測記録が出版されるなどギリシア建築やローマ建築の再発見が促されていきました。 オーダーの再現により生まれた大英博物館ギリシア建築に対する正確な理解が深まるとともに、英国の建築

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さらっと西洋建築史11〜プロパガンダの表現としてのバロック建築〜
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さらっと西洋建築史11〜プロパガンダの表現としてのバロック建築〜

バロックの語源はポルトガル語のBarocco(歪んだ真珠)といわれ、装飾過剰で大仰な建築に対する蔑称でありました。 ルネサンス建築の静的な秩序や均衡を第一としたその姿勢とは対象的となるものでした。 このような建築様式変革は時代的には宗教革命や絶対王政の時期と重なります。 カトリック教会や王政における権威の象徴(プロパガンダ)としての建築のあり方が求められていったのです。 宗教改革、絶対王政に関しては以下に詳しくありましたので興味のある方は、参照ください。

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さらっと西洋建築史10〜古代の再生を目指したルネサンス建築〜
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さらっと西洋建築史10〜古代の再生を目指したルネサンス建築〜

15世紀になるとゴシックに変わり、フィレンチェを中心としてルネサンス建築という新たな建築様式が生まれてくることになります。「ルネサンス」とはフランス語で「再生」を意味します。 当時のフィレンチェでは、富裕な商人たちが次第に政治的な権力を握るようになってきます。それと同時に彼らは芸術家のパトロンとなり、新たな文化の形成に貢献することとなります。 かつて芸術がその頂点を極めた古代の「再生」、オーダー等の意匠構成の復興を図る事で新たな建築様式を作ることに腐心していきます。 そ

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